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2019年05月03日

「退廃的な100のお題 その一」

「無意味な言葉が僕の翼になる」より。
2010年04月29日投稿。




そんなに詩バトンが好きなのか!?
今回は、牧石さまの「追憶の苑」のお題を、またまた詩バトンのように答えてみるという。
すみません、最近、詩バトンばかりで(苦笑)
しかも今回は、まさかの100題。
今まで少ないお題ばかりに逃げていた僕なので、ここで一つ、多いお題にも、挑戦してみようかと。
無茶修行ですしね。
ですが、こんな多いと、全てを詩にするなんて、僕にはできそうにもないので。
だから、最初は詩バトンとして、使ってみようかと(苦笑)
牧石さまの言葉はきれいで澄んでいる印象があります。退廃的な言葉すら、澄んで聞こえます。
そんな澄んだ言葉を、濁すだけになってしまっても、僕は、その言葉に殉じてみたいのです。
とか言うと、カッコよく聞こえる。そんな気がします(笑)
ご託が長くなってしまいました。
それでは、本編どうぞ。
本編も長いですが(苦笑)










「退廃的な100のお題 その一」




001.どうぞ引鉄を引いて
 撃ちぬくものが何かは、まだ分からないけど




002:喉に突き刺さった三日月
 銀の月はやがて紅に変わるでしょう




003:僕かあなたのどちらかが壊れるまで
 踊り続けませんか、鉄のベッドの上で




004:君は美しくも浅ましく
 僕の心の中に侵入して来るから




005:救いの手などいらない
 それはいつか、足を掬ってまた、消えてしまうものだから




006:愛しさはいつまでも私を苦しめる
 だから貴方自身で終わらせてくれないかしら




007:か細い吐息が微かに響く
 部屋の中に聞こえるのがただそれだけでも構わない




008:霞がかった夢のあと
 脳髄を満たした幻影は、薬のお蔭なんだろうな




009:このまま力を加えれば、
 すんなり折れてしまうんだろうな、この細い手首は




010:僕の覚悟を見せてあげる
 そう言って引き裂くのは、自分自身? それともお相手?




011:塞がらない傷
 膿んで熱を持つのは、本当は、心の傷の方




012:いらないなんて言わないで
 私がいる限り、貴方の絶望は真実に成り得ない




013:切り裂くのも私の仕事
 貴方がもう他の誰かと繋がってしまわぬように、ね




014:傾いた塔の上で
 ずっと下を向いている、この吐き気をどうにかしたくて




015:幾重にも重なる細い傷
 君に愛されないと思い知らされる度に




016:世界の終わり
 それは君がいなくなる時




017:無邪気な腕が招く破壊
 笑って貴方はぽきりと折ってそれで終わり




018:それはしなやかな罪
 二人がまぐわうということは




019:何もかも噛み砕いて
 君の軟骨から指筋に至るまで




020:貴方はわたしを突き落とす
 精神という奈落の底に




021:哀しいうたを、どうか
 僕にだけは聞かせないでいて




022:この傷がある限り
 君を忘れることないだろう、愛の証だから




023:手を伸ばし、声を張り上げても
 届かない、君の心臓に




024:刻まれた刻印
 愛の証とするにはあまりに深すぎて




025:棄ててしまいたいのに
 どんなに足掻いても棄てられない感情がある




026:置き去りの子供
 ゴミ置き場に棄てられたまま、お腹を空かして僕を見る




027:君の腕を振り解いて、
 僕は空へと真っ逆さまに飛び降りる




028:どうか呪ってください
 それほど強く思われるなら本望だから




029:他にはなにもいらなかった
 それなのに貴方は自分自身を捧げてはくれなかった




030:地の底に叩き落す、言葉をひとつ
 一緒に、逝こう




031:私を突き放す時は、
 どうかボロボロに使い果たした後にして




032:罅割れた剣で
 精神を刺し壊そうとしても、刃が零れて屑が残るだけ




033:殺してあげようか
 それとも君が、殺してくれるのかな?




034:脆弱な手を振り払うことも出来ないまま
 その脆い絆に縋りついて生きるしかできない




035:君の声が聞こえない
 それならもうどんな音も聞こえなくていい




036:風の香りがわたしを責め立てる
 その風に背中を押されて、さぁ、どこへ逝こうかしら?




037:僕と一緒に堕ちて
 堕ちた先には悦びがあるはずだから




038:煙る夕日を背に
 煌く刃を君に突き立てた




039:君が僕を切りつけた
 裂けた傷跡は雫を地に溜まらせてそのままいつまでも溶けない




040:継ぎはぎだらけの感情
 それでも君が好きなんだ




041:消えていくぬくもり
 死体は何にも喋らない、もう、微笑んですらくれない




042:それはまるで責め立てるように
 時計の音が耳について離れない




043:あなたの微笑みに打ちのめされる
 その微笑みが私に向くことはもうないのでしょうね




044:埋没するその腕を
 この手で掬い上げられたら




045:血塗れの赤に未来をみた
 二人で飲み干す、赤ワインを添えた晩餐




046:底に沈んだもの全て
 もう掬い上げなくていいから忘れてしまおう




047:捕らえられた鳥の羽根を
 君のために扇にしたんだよ




048:躓く私を撫ぜる、生暖かい風
 混ざっているのは、硝煙の臭い




049:引き摺る思いを抱えたまま
 歩みだけは止められず、しかと進むしかない




050:あなたが残したもの
 腸を抉った、この傷跡




051:臆病者の恋のはじまり
 そしてそれは、世界の終わり




052:後はただ、沈むだけ
 その行為は深海のように生温い




053:偽りの仮面
 絡み合う二人に素顔なんてない




054:あなたの痕跡が何処にも見当たらない
 だからもう一度、私にナイフをあてがって?




055:それを叩きつける余力など
 残ってはいないけれど、貴方に伝えたい最後通告




056:停滞する日々
 ただ、同じ空間で息をしているだけ




057:さよならと囁いて終わらせて
 例えその手に持ったものが純銀の剣だとしても受け入れるから




058:そうして私の息が詰まる
 だって貴方、今、他の女と一緒にいるじゃない




059:鎖を繋げる理由
 もう、離れたくないんだ




060:僕達は幸福な夢ばかり見ていた
 それが傷付けあうことで互いを肯定するようなものでも




061:嘘でも良いからすきだと言って
 そして、真実であってもきらいと言わないで




062:あなたのぬくもりだけで死ねたなら
 でも貴方の腕は私を殺しはしない




063:非力な手が首にかけられるのを見ていた
 そのまま君が彼女に殺されてしまえばいいのに




064:消えない痕
 鎖が穿った、全身に残る貴方の痕




065:あなたの為の刃となることが
 幸せなんだと思えていたあの頃




066:耳障りな音の正体
 君の心音が、耳について離れない




067:こわれるままに
 手を加えた、自らの精神に




068:絆がいつも私を締め付ける
 そして首が絞まって息が出来なくなるんだわ




069:千切れた羽根
 引き裂いたのは、君の手だったね




070:あなたの腕で終わらせて
 それが無理なら、私が終わらせてあげるから




071:どう足掻いても星は攫めなかった
 輝くものが僕らには似合わないのだと言われているみたいだ




072:鐘の音だけが響いたまま
 死者を連れて列が僕の前を行き過ぎてく




073:傷だらけの腕
 茨に抱かれた証なのだろうか




074:息を潜めて貴方を思う
 貴方が通りかかったら、そのまま首を抱けるように




075:渦巻く感情はまるで焔のよう
 ねぇ、その女、殺していい?




076:腐る前に切り離して
 身体の半分が犯されてもう動けそうにないんだ




077:それだから私は躊躇する
 貴方を完全に動かなくしてしまうことに




078:嵐が攫っていった、決して掴めぬ夢
 心から貴方と絡み合うという夢




079:朽ち果てる視線
 白く濁った瞳はもう僕を映さない




080:蒼い紐であなたを繋ぎとめて
 首を絞めてもうどこにも行けないように




081:永遠の在処
 たぶんそれは、二人眠るベッドの中




082:這い蹲ってでも、前へ
 そうしていつか君の元へ辿り着くだろう




083:焼け付くような風
 夏の日差しが焼いたのは君の肌の全てだった




084:盲目であれ
 いつか真実は見えてしまうものだから、その前ぐらいは




085:君が愛したものはとても残酷だった
 でも、僕が愛したものも、とても残酷だから、おあいこかな




086:微笑んだまま刃を突き立てて
 何度も何度も貴方を突き破る感触を




087:掴み損ねた腕
 掴んだところでこの空虚が埋まるわけもないのだけれど




088:遠ざかる空をつかめないまま
 どうせ掴めないのならいっそ見えないところまで吹き飛んでしまえ




089:乾いた音が響く
 それは互いの呼吸だと気付いたのはいつだろう




090:どうか私を切り裂いて
 足も腹も顔でさえも、こんな醜いモノは要らないから




091:花と贄
 いつか首が落ちて、食べられてしまう




092:終わるときが一番綺麗だなんて
 その最期を見るまで気付かなかったよ




093:縋りついても良いですか
 例えもう、貴方が動かぬ身体になっていたとしても




094:擬似恋愛遊戯
 まぐあうこと、ただ、それだけ




095:嘘でも良いから愛して欲しかったの
 だって私、いつも独りぼっちだったもの




096:哀しい音にくちづけを
 その音が二度と聞こえぬように蓋をするんだ




097:低温火傷のような恋をしていた
 そしてその痕は一生残ってこの精神を苛むんだ




098:蔑むように、笑って
 その笑みが貴方には一番似合うわ




099:例えそれが、奪うだけの暖かさでも
 一瞬感じられる熱が愛おしくて




100:今はなき貴方に赦しを請う
 貴方に手を掛けたのは、愛していたからよ




「言い訳にしかならない愛を囁いて」






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