2018年03月01日
「の」の連発の文章の醜さの話
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本日は、推敲するときに優先順位の高いチェック項目を紹介します。
ひとまとまりの文章を書いて、「これで大丈夫」と思っても、間違いや書き直すべき表現はいくらでも出てきます。
誰もが納得する明白な漢字の間違い、文法的なミスは必ず修正しないといけません。
それだけでなく、筆者のセンスや同じ人でもその時の気分で「ここはこう変えるべきだ」というところが必ずあるものです。
推敲という作業は果てしなく続きます。
このことを前提として、優先してチェックするべき項目として挙げたいのが助詞の「の」です。
辞書で「の」を引いてください。
ずらりと意味と用例が並びます。
日本人にとっては「の」は大変心地の良い言葉です。
例えば、有名な万葉集の歌に、「あしひきの山鳥の尾のしだり尾の長々し夜をひとりかも寝む」があります。
昔の和歌であれば「の」の繰り返しでリズムを整え、芸術的な効果が引き出されます。この歌のような例もあるので、「の」を使いたくなるのですが、連発すると現代文では落第です。
話し言葉では不自然でなくても、書き言葉では不格好で意味が分かりにくくなることがあるので注意が必要です。
以前も指摘したように、新聞記事では極力同じ表現の繰り返しは避けるべきです。
「の」はできれば一つの文で一つに限る方が良いでしょう。どうしても無理なら、できるだけ離して二つまでにするべきです。
話し言葉なら、「米国のトランプ大統領の長女のイバンカ大統領補佐官の夫のジャレド・クシュナー氏の方針の下で現在の米国の政策の大筋の方向が出ることに、共和党の有力議員の間の反発の広がりが目立ちます」と言っても、ゆっくり話せば、理解してもらえるでしょう。
しかし、書き言葉としてはどうでしたか?
下手くそですね。
同じような内容でも、「の」を減らし、長い文を二つに分けて書けば次のようにできます。
「トランプ米大統領の長女、イバンカ大統領補佐官の夫であるジャレド・クシュナー氏に共和党内で反発が広がっている。クシュナー氏の主導で政策決定される場面が目立つからだ」と書くことができます。
この例のように人物や固有名詞を紹介するときには「の」の近接が避けられないことはあります。でも、多くの場合、別の言い方にすることで連発を減らすことができます。
このブログ記事のタイトルはあえて「の」を連発して、「『の』の連発の文章の醜さの話」としました。
このタイトルだって、「『の』の連発は見苦しい」で良いでしょう。
引き続き質問をお待ちしています。
下のコメント欄にお書きください。
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「の」はできれば一つの文で一つに限る方が良いでしょう。どうしても無理なら、できるだけ離して二つまでにするべきです。
話し言葉なら、「米国のトランプ大統領の長女のイバンカ大統領補佐官の夫のジャレド・クシュナー氏の方針の下で現在の米国の政策の大筋の方向が出ることに、共和党の有力議員の間の反発の広がりが目立ちます」と言っても、ゆっくり話せば、理解してもらえるでしょう。
しかし、書き言葉としてはどうでしたか?
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「トランプ米大統領の長女、イバンカ大統領補佐官の夫であるジャレド・クシュナー氏に共和党内で反発が広がっている。クシュナー氏の主導で政策決定される場面が目立つからだ」と書くことができます。
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