2016年03月12日
朝ドラ【あさが来た】 各回で印象に残った台詞を中心にあらすじ紹介11週目(61話)〜
2015年9月28日スタート
朝ドラ【あさが来た】
各回の印象に残った台詞を中心に
簡単にあらすじ(ネタバレあり)紹介!
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【出演者】
京都 今井家
今井(白岡)あさ:波瑠(幼少期:鈴木梨央)
今井(眉山)はつ:宮崎あおい(幼少期:守殿愛生)
今井忠興(父):升毅
今井梨江(母):寺島しのぶ
今井忠政(祖父):林与一
今井久太郎(忠嗣)(弟):興津正太郎
うめ(あさの世話役):友近
ふゆ(はつの世話役):清原果耶
大阪 加野家 白岡家
白岡新次郎(あさの夫:次男):玉木宏
白岡正吉(父):近藤正臣
白岡よの(母):風吹ジュン
白岡正太郎(長男):木内義一
白岡榮三郎(三男)桐山照史(幼少期:吉田八起)
白岡さち(榮三郎の妻):柳生みゆ
白岡千代:(幼少期)東出奈々(幼少期)鈴木梨央
雁助(大番頭):山内圭哉
亀助(中番頭):三宅弘城
弥七(手代):竹下健人
佑作(手代):杉森大祐
かの(女中頭):楠見薫
大阪 山王寺家 眉山家
眉山惣兵衛(はつの夫:長男):柄本佑
眉山栄達(父):辰巳琢郎
眉山菊(母):萬田久子
眉山藍之助(ほつの子):森下大地
その他
五代友厚(五代才助):ディーン・フジオカ
大久保利通(大久保一蔵):柏原収史
玉利(奈良の豪商):笑福亭鶴瓶
美和(新次郎の三味線の先生):野々すみ花
山屋与平(大阪商人):南条好輝
土方歳三:山本耕史
福沢諭吉:武田鉄矢
日野彦三郎(ふゆの父)上杉祥三
山本平蔵(ふゆの縁談相手):山本浩司
九州炭坑
櫛田そえ(九州炭坑の持ち主):木村佳乃
宮部源吉(炭坑の支配人):梶原善
治郎作(炭坑の親分):山崎銀之丞
カズ(次郎作の妻):富田靖子
福太郎(坑夫):北原雅樹
伊作(坑夫):中山義紘
紀作(坑夫):平田理
サトシ(納屋頭):長塚圭史
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6週目(31話)〜10週目(60話)はこちら!!!
【第11週】 12月7日〜12月12日
「九転び十起き」
第61話・12月7日
「諦めてたのに、ようやったわ。」
「ほんまおおきに。おおきにな。」
弱るあさを心配する炭坑夫たち。
弱音を吐くあさであったが、新次郎が到着した。
新次郎が、あさを抱きしめて泣いて言った台詞。
新次郎ははつの送ってくれたミカンを食べさせた。
何も口に出来なかったあさだが、
酸味の利いたミカンは食べることが出来た。
新次郎は亀助に、帰らなかった理由を聞く。
そしてサトシの顔を見た新次郎。
見に覚えのある顔に一瞬止まったが、
聞き覚えの無い名前に勘違いと思った。
第62話・12月8日
「子供を産み育てるいうことは、
他のどんな新しい産業をおこすよりも、
お国のためになることです。」
「人はいずれ皆死んでしまうし、
お金は墓場には持って行かれへん。」
「それよりも問題は、
後世に何を残せるかだけです。」
あさを大阪に連れて帰った新次郎とうめ。
炭坑夫たちも快く、あさを送り出した。
あさの悪阻は徐々に良くなって、
落ち着いた日々を大阪で過ごしていた。
そんな時に五代があさを訪れた。
商いが出来ないと残念がるあさに、
五代が言った台詞。
その頃東京では、
今井家が銀行の開業に動き出した。
両替屋から銀行への変更を悩む栄三郎。
榮三郎の背中を押すように雁助は反対した。
2人は新次郎にも意見を求めるが、
そんな事がどうでも良い新次郎。
2人を連れて、ざんぎり頭に変えるのだった。
第63話・12月9日
「ドンとしたお父ちゃんのまんまでいたいんや。」
「情けのうとこ見せとうない。」
このころ五代は米紹介所の開業をし、
大阪経済に貢献していた。
あさのお腹も大きくなっていた。
昔ながらのお産婆か、
新しい時代の医者か、
どちらに頼むかでもめる正吉とかよ。
あさと新次郎は両方に頼むことを決めた。
そんな最中で、あさの前で倒れた正吉。
直ぐに、皆に知らせようとしたあさに庄吉が、
子供や店のものに知らせなと伝え言った台詞。
その夜に、よのはあさに、
以前から調子が悪い正吉ことを伝え、
元気な子供を見せて欲しいとお願いした。
第64話・12月10日
「あさ。おおきに。」
いよいよ産気づくあさ。
やや難産ながらも女の子を出産した。
あさの次に子を抱いたのは、よの。
子の話でみんな喜び、加野屋の面々も現れた。
蔑ろにされた新次郎は怒った。
ちょっとでいいから3人にさせてくれと。
ようやく親子3人になる事ができると、
新次郎があさに言った台詞。
その日から3日間正吉は女の子の名前を考えた。
そして決まった名前は千代。
しばらくの間、親子水入らずの生活を続けたあさ。
新次郎も遊びに行くことも無くなったが、
あさは再び商いに戻っていく。
その頃九州の炭坑では・・・
朝方酒を飲んで帰った治郎作が、
炭坑から出てくるサトシの組の工夫を見た。
怪しいと感じて炭坑に入った治郎作。
第65話・12月11日
「千代のことは、わてに任せとき。」
「わてかて千代の親やで。」
「炭坑には、あさがいてなあかん。」
「行っておいで。」
炭坑に治郎作が入ると炭坑は大爆発を起こした。
その頃、幸せな家族生活を送っていたあさ。
あさが再び商いの話を初めて、
加野屋を銀行にしたいと言っていたとき、
福太郎が早馬で炭坑事故を、あさに知らせに来た。
あさは子供を連れて九州へ行くと言い出す。
そんなあさに、新次郎が怒って言った台詞。
そして九州へ向かおうとするあさ。
その時に五代が情報を得て加野屋に来た。
心配し一緒に九州へ行くと進言した五代。
それを聞いた新次郎は五代に頭を下げ、
「お願い申します。」
「どうぞ、妻をよろしゅうお願い申します。」
とお願いしたのであった。
九州に着いたあさを待っていたのは、
必死で炭坑の火消しを行なう工夫達。
それを見た五代は1人炭坑に入って行った。
一方のあさは、気落ちするカズのもとへ。
そこへサトシが現われる。
加野屋が、どう責任をとるのと問い詰める。
サトシを怒ったのはカズ。
あさが来て活気が戻ったと、
一番喜んでいたのは治郎作だったと。
しかし、あさは加野屋の責任と頭を下げた。
とその時、炭坑から戻った五代。
炭坑の奥に火薬の跡があったことを伝えた。
更にその時、
事故に巻き込まれた治郎作が無事発見される。
第66話・12月12日
「七転八起き。」
「いや、九転十起思うて、負けしまへんで。」
五代は誰かが故意に火薬を仕掛けたと伝えるも、
あさはもう一遍炭坑の再建を計るが先と伝えた。
事故の調査に訪れた警察。
多くの報酬を望む工夫達の作業が事故のもとと、
あさと加野屋は厳しい調査を受けた。
一旦大阪に戻ったあさを待っていた2つの問題。
1つは、事故の全ての処理をすると、
加野屋の資金では厳しいと言う事実。
それをあさに伝えた榮三郎と雁助。
雁助は炭坑を手放すことを進言する。
もう1つは、しばらく離れたあさの乳が出ない。
九州で張る胸を1人搾り出したが原因。
家族も商いも上手くいかずに悩むあさ。
そんなあさに、よのは言う。
「心配せんかてよろしい。」
「痛かったやろな〜。」
「1人でよう我慢しましたな。」
その夜、いまだ悩むあさに、
新次郎も励まそうと言う。
「負けたことあれへん人生やなんて、
面白いことなんかあらしません。」
「勝ってばっかりいてたら、
人の心なんて分からへんようになります。」
「これは神様がくれはった試練だす。」
「七転八起きって言いますやろ?」
その言葉にあさは、七回転んでないと伝えた。
そして抱きかかえる千代に向けて言った台詞。
その数日後、正吉が下した決断。
雁助を九州の炭坑に行かし再建を計る。
炭坑業が加野屋を救ったように、
この先も炭坑が加野屋を救うと言うもの。
立て直す事ができるのも、雁助だけだと。
長年加野屋で働き続けた雁助。
庄吉に加野屋を離れる事を反対するも、
正吉はこれが最後の頼みだと伝えた。
その言葉で正吉の体調に気がついた雁助。
うめに正吉の身に何かあったら文を欲しいと伝え、
雁助は炭坑の建て直しのため九州へ向かった。
九州に着いた雁助は早速再建に取組み、
サトシと腹を割って話しを続けた。
【第12週】 12月14日〜12月19日
「大阪一のおとうさま」
第67話・12月14日
「人の上に立つ者は、
時に非情にならねばならぬ事もある。」
「偽善者ではあかんという事です。」
明治10年。西南戦争が起こっていた時代。
炭坑事故から1ヶ月が経過して、
大阪では加野屋が潰れると噂されていた。
そんな時に五代はあさに、
事故の犯人を知っているのではないかと聞いた。
あさは、犯人探しよりも立て直すほうが先と言う。
そんな前しか見ないあさに、五代が言った台詞。
その頃、再び倒れた正吉。
そんな正吉は自分の体よりも、
炭坑建て直しに行った雁助を心配していた。
それを見守っていた、よの。
心配せずに休めと伝えるよのに正吉は、
若い頃に2人で行った伊勢神宮を思い出し、
もう一度伊勢参りに行きたいと話した。
「あんさんと2人でもう一回歩けたら、
もう私心残り残りはありませんわ。」
第68話・12月15日
「一番痛い思いをしたはずの親分さんからは、
『どうか許してやってください。』
『サトシは決して根は悪い男ではない。』
と何遍も言われています。」
雁助と入れ違いで大阪に戻った亀助。
亀助は炭坑の情報を加野屋の衆に伝えた。
炭坑の後始末は、かなり難航していること。
サトシが新次郎の幼馴染の松造であったこと。
そのサトシが炭坑から逃げたこと。
その話を聞いた榮三郎は、
炭坑やり直しの資金と先を見越し、
炭坑を売るべきと話し出す。
しかし一向に納得しない、あさ。
そうして討論をくり返す加野屋に、
雁助から炭坑の状況を伝える文が届いた。
その文に書かれた一文。
その頃から、
加野屋の前に現れる不審な男の噂が広まっていた。
第69話・12月16日
「この加野屋かて、
これから先どうなることか分からん。」
「けどな、どんなことあっても、
お前たち3人が手を支えて、
携えてさえいてくれたら
どんなことも乗り越えられます。」
新次郎は、あさにサトシの話をした。
事故は自分のせいだと、あさに謝った。
一方で榮三郎はサトシの話を正吉に聞いていた。
サトシの人生のように、
どうなる分からない加野屋の話しをし、
あさ、新次郎、榮三郎への思いを言った台詞。
その台詞に、正吉には先が短い事を知った榮三郎。
部屋の外では御香を持って来て話を聞いていたよの。
静かに部屋の前に御香を置いてその場を去った。
第70話・12月17日
「罪償のうておくなはれ。」
「うちは炭坑のみんなや、
お家守らなあかん立場なんだす。」
「偽善者ではあかん。」
「優しいことだけ言うてるわけには
いかしませんのや。」
加野屋の前に現れる不審な男はサトシだった。
サトシと2人で話をすることにした新次郎。
サトシは加野屋への恨みは消えず、
炭坑に爆薬を仕込んだのも自分であると伝えた。
何を言われても新次郎は謝るだけ。
更には泊まる所やお金の工面の話までした。
そんな新次郎を止めて、あさはサトシを怒った。
恨んでも良いが事故を起こすことだけはダメだと。
親分や工夫に申し訳ないと思わないのかと。
そして自分に言い聞かすようにサトシに言った台詞。
その言葉を聞いたサトシは、
あさを正吉と同じ人でなしと言う。
しかし、その言葉が正しいと話し出した。
自分の父親が悪くて、こうなったことも知っていた。
「人よすぎて、腹立つわ。」
そう新次郎の性格に文句を言うと、
あさと新次郎に深く頭を下げたサトシ。
頭を下げたまま新次郎にお願いした。
サトシが新次郎に頼んだのは、正吉との対面。
正吉はサトシの父親の件を、
素直に頭を下げて謝った。
そしてサトシの父が書いた大福帳を見せた。
几帳面な時で書かれた文字に性格が出ていると、
当時加野屋を支えてもらった事を話し、
サトシの父が大好きだった饅頭を差し出した。
サトシは涙しながら饅頭を食べていた。
サトシに父親このことを伝えられて良かったといい。
「お父ちゃんのお導きやったのかもしれませんな。」
と正吉は最後にサトシに伝えた。
第71話・12月18日
「神さん。たのんまっせ。」
「加野屋と私の一家をどうぞ、
あんばいよう行けますように。」
「よのさんが、
上手い事生きて行けますように。」
「よろしゅう。たのんまっせ。」
サトシは新次郎に連れられて出頭した。
サトシが捕まった後も、不審な男の噂は続いた。
あさと榮三郎は炭坑をどうするか話し合った。
売るという榮三郎に反対するあさ。
しかし折れたのは榮三郎であった。
正吉に言われた3人で加野屋を守るとの言葉に、
素直にあさを信じようと考えたのだった。
その時、正吉は加野屋の衆を集めた。
榮三郎に加野屋の末来を託した正吉。
その後、あさにも加野屋を頼むと伝えた。
その後に、よのと2人になりたいと話した。
2人になった正吉はよのに、
「お伊勢さん、行かれへんだった。」
そう言うと、伊勢神宮の風景を思い出し話した。
よのも一緒に、
人が大勢参拝に来ている風景を思い出し話す。
すると正吉は、はぐれないようにと
「よのさん、手。」
と言ってよのの手を握り、
2人は瞼の奥で伊勢神宮で参拝をした。
その参拝で、正吉がお願いした言葉。
参拝が終わると、よのの手を握ったまま、
正吉の人生も終わりを遂げた。
第72話・12月19日
「いつか女子の商いを広げて生きたい。」
「ピストル持って男の真似するんやのうて、
女子のやり方でな。」
「うちは、もうこの道や。」
「この茨の道を、
女子の足で突き進むしかあれへんのや。」
「これも全部お父様のおかげだすな。」
正吉の葬儀には多くの人間が参列した。
九州の雁助にも、うめから文が届いていた。
それから数日後、新たな加野屋が始まった。
正吉の最後の言葉を肝に据え、
あさは更に商いに励もうとしていた。
そして九州の炭坑に、
幼い千代を連れて行くと話し出す。
当然怒った新次郎とよの。
猛反対を受けて、うめに話をしたあさ。
櫛田に言われたことや、忠興に言われたこと。
今ならその意味が分かると伝えた。
あさが改心したと思った、うめだったが、
あさは清清しい顔で、商いが好きと話し出した。
そして商いに対しての将来の思いを言った台詞。
そう語ったあさは、正吉との日々を思い出していた。
【第13週】 12月21日〜12月26日
「東京物語」
第73話・12月21日
「お家のために行きたいいうのやったら、
わて今は行くないうつもりどす。」
「自分のために行きたいいうのやったら、
わて止めしません。」
五代が寄合所に新次郎を呼んだ。
あさを東京商法会議所へ連れて行きたいと話す。
セブライゼーション(文明)の花が、
開こうとしていると話しをした。
聞いた事の無い言葉に目を輝かすあさ。
大阪にも商法会議所を作らなければいけないと、
五代の目的とすることをすぐに理解したあさ。
しかし、幼い千代や炭坑を蔑ろにして、
東京へは行けないと思いとどまる。
そんなあさに対して新次郎が言った台詞。
背中を押され、あさは東京行きを決意した。
第74話・12月22日
「あんたは欲張りや。」
「何かを選んだら、
諦めなあかんことかてあります。」
「後ろ指差されることがあっても、
わが子に背中を見せるつもりで、
胸張ってきばらなあきません。」
「それがあんたが選びはった
道の歩き方やおまへんのか。」
「女子やからこそなおさら、
余計覚悟を決めなあかんのだす。」
「あささんなりのおかあちゃんに
ならはったらええのや。」
よのは、あさを呼び東京行きについて聞くが、
行きたいけど千代のことも気になると、
どっちつかずの気持ちを話した。
そんなあさに対して、よのが言った台詞。
そして、子育てに目を離して良い時間は無いが、
千代には加野屋のみんなが居ると伝えた。
よのは正吉が亡くなって決めていた。
加野屋を3人に任せた正吉の意図を考え、
見守ることを・・・
こうして東京に着いたあさと、うめ。
道を聞いたのは、
弟子を引き連れ歩く福沢諭吉であった。
第75話・12月23日
「なんてこっちゃ。」
「日本の政府のテッペンにおられるお方と、
日本一の鉱山王が、
おあさ様を囲ってはるやなんて。」
東京で待つ五代の元を訪れたあさ。
紹介されたのは内務卿の大久保利通だった。
大久保は五代のことを『心の友』と話し、
同郷薩摩で一緒に育った話をした。
その後、日本が世界と対等になるためには、
大阪が育つ必要があると話した大久保。
あさに、五代に力を貸して欲しいと話し、
いずれは大久保(日本)の手助けをとお願いした。
それに対して1つ返事で快諾した、あさ。
大久保は手をさしだし、あさと握手をした。
その光景を見ていた、うめの台詞。
第76話・12月24日
「いかな身分でも人間は、
自由と独立を妨げられてはなりません。」
「独立自尊。」
「大いに学びしっかり働いて、しっかり稼ぐ。」
「あなたはいつか、女子の社長になりなさい。」
あさは東京で弟の忠嗣に会っていた。
千代を置いてきた後ろめたさで、
父の忠興には内緒にしていた。
しかし・・・
忠嗣の変な行動に後ろを着けて来た忠興。
あさの顔を見て怒った。
家族を置いて勉強に来ていることを指摘するが、
あさは福沢諭吉の本に書かれた、
『世に生まれたる者は、男も人なり、女も人なり』
で例えて反論した。
それを近くで聞いていた福沢諭吉が、
話しに横槍を入れた台詞と、
あさの意思を尊重して言った台詞。
それから7年後に福沢諭吉は、
新しい時代の女性のあり方を提案する
『日本婦人論』を刊行した。
その後、牛鍋を食べながら商いの話をした、
忠興とあさ。
すっかり一人前の商売人になったあさを、
忠興も認めざる終えなかった。
生前の祖父忠政が言ってたことを思い出した忠興。
女子のあさに、今井家の家督を継がせるという、
当時ではありえない提案をしてた事を思い出し。
「負けたわ。おとうはん。」
一方で、五代は大久保と日本の将来を話していた。
10年後の日本のあり方を話していると、
五代は大久保に、
女性を育てる道を忘れていると指摘した。
それを聞いた大久保も、
その道が日本から戦い無くして、
強くする道であるかもしれないと話した。
その翌日明治11年5月4日。
大久保は暗殺された。
第77話・12月25日
「許してください。今この時だけ。」
「今だけ。このまま・・・」
大久保の暗殺を知ったあさ。
五代を心配したあさは、大阪に帰る予定を遅らせ、
直ぐに五代のもとへと向かった。
大量に酒を飲み、取り乱した五代だった。
政府を離れた自分のせいで、
友を守れなかったと言う五代。
それに対してあさは、
離れていたからこそ大久保は頑張れていたと話し、
それこそが『心の友』だと伝えた。
大久保の言っていたことを思い出して、
五代と大阪を盛り上げると伝えようとしたあさ。
その時、泣きながらあさに抱きついた五代。
動揺したあさに対して五代が言った台詞。
一方の大阪では、
ふゆの父より加野屋に手紙が届いていた。
内容は、ふゆの縁談話。
新次郎を思うふゆは、縁談に難色を示した。
相手は、今まで加野屋の前をうろついていた男。
縁談話があってから、ふゆの顔を見に来ていた。
その話を聞いて、ふゆを思う亀助は動揺した。
新次郎は亀助に想いを伝えろと進めていた。
第78話・12月26日
「人に話せるようなロマンティックな
ストーリーは1つもありません。」
「薩摩や政府にいた頃は、
やりがいもありましたけど、
目を覆いたなるようなものも
沢山見てきました。」
「そんな中であささんに会えた。」
「私はあなたに会えてなかったら・・・」
「でも君は一番出会うべき人に、
もうすでに出会ってる。」
落ち着きを戻した五代にあさは、
友として頼ってくれたのなら嬉しいと伝え、
『心の友』になれたらと伝えた。
それを聞いて五代は喜び、
大久保との別れと、新たな友にと乾杯した。
お酒を飲んだあさは、五代の過去を聞いた。
それに対して五代が言った台詞。
その台詞を聞く前に眠ってしまったあさ。
目を覚ますとし翌日になっていた。
あさはその日東京を後にし大阪に帰った。
明治11年。
時代は変貌を遂げようとしていた・・・
【第14週】 1月4日〜1月9日
「新春、恋心のゆくえ」
第79話・1月4日
「細そう長うも、大事やけど、
太うめでたい、言うのも、
これからの加野屋に
あって欲しいもんや思いましてな。」
明治11年。
あさが加野屋に嫁いで13年になっていた。
大晦日の準備をする加野屋の衆。
家の仕事に関しては邪魔扱いされるあさ。
そんなあさが唯一やったことは、
年越し蕎麦ならぬ、年越しうどん作り。
その後、一風変わった加野屋恒例となるが、
作りながら、あさが言った台詞。
第80話・1月5日
「ほんまにこのままでよろしいのか?」
「逃げてへんと、一遍手止めて、よう考えてみ。」
年越しを迎えた加野屋だったが、
ふゆの父が縁談相手を連れて加野屋に来た。
自分の気持ちを押し殺し、
新年から1人仕事に励む亀助。
強がる亀助の気持ちを知り、新次郎が言った台詞。
その頃あさは、久しぶりに大阪に帰って来た
五代のもとへ行っていた。
東京での過ち以来会うあさに、
お酒は強いほうであると伝えた五代は、
「あの日はどうにも、
気持ちをコントロールできへんかった。」
と本当の気持ちを冗談のように話した・・・
第81話・1月6日
「盆暗亭主だとおもってたのに・・・」
五代は大阪商法会議所を設立していた。
東京の会員が50名弱なのに対し、
大阪の会員は既に300名を越えていた。
五代の力と思っていたあさだが、
裏での立役者は新次郎だったと五代は教えた。
新次郎の人望の厚さが会員を増やしたのだと・・・
こうして新次郎の貢献を説明し終えた五代が、
あさに分からないように英語で呟いた台詞。
それから数日後。
ふゆは縁談を受ける決心をしていた・・・
第82話・1月7日
「そないなことしたら、自分を傷つけるだけだす。」
「金輪際、自分を卑下したらあかん。」
「もっと自分に誇りもってな。」
縁談が近づき亀助は悩んだ末に、
ふゆの思い人が新次郎であると本人に告げた。
そして最後の思い出に、
ふゆをどこかに連れて行って欲しいとお願いする。
亀助の気持ちに答えた新次郎は、
ふゆを連れて出かけることにした。
加野屋に来て幸せだったと話す、ふゆ。
その時大阪の町に雪が降り出した。
帰ろうとする新次郎を止めて、ふゆは言う。
あさが羨ましいと・・・
お妾でよいから側にいたいと・・・
その言葉を遮るように新次郎が言った台詞。
言い終えると加野屋に走って戻った新次郎は、
亀助にふゆの下へ向かうように伝えた。
ふゆのもとへ向った亀助。
亀助を見ると、ふゆは新次郎との話をした。
亀助は複雑な気持ちを押し殺して、
強がり笑いを見せながらふゆに言う。
「気持ち伝えられてよかった。」
「よう勇気出しましたな。」
第83話・1月8日
「たたいても大声で罵っても
人は心を改めたりはしません。」
「怖がるだけだす。」
「本気で思う心しか、人の心には届かへんのだす。」
新次郎とふゆの一件から数日後。
ふゆの父と許嫁が加野屋に乗り込んできた。
許嫁が2人が一緒にいたのを見て、
ふゆが尻軽ると言い、縁談解消の話を始めた。
激怒した父はふゆの頬を打った。
その時、止めに入ったあさが言った台詞。
しかし、あさに対しても怒り出した、ふゆの父。
それを見ていた亀助は許嫁に対して、
どんな事があっても惚れた女は守るべきと伝え、
ふゆの父に対しても、
「うちの店のものになにしてますのや。」
「ふゆには指一本触れんといておくれやす。」
「頭下げてる、か弱い女子に手上げるやなんて、
親でも身内でもなんでもあらへん。」
「ふゆは大事な、わてらの身内だす。」
と言い放った。
それでも納得しない父は亀助を殴り、
取っ組み合いの喧嘩となってしまった。
最終的に縁談の話は破談となってしまった。
迷惑をかけたと加野屋を去ろうとする、ふゆ。
そんなふゆを引きとめた亀助は、
今までいうことの出来なかった気持ちを伝えた。
「嫁になってくれへんか?」
「わてのお嫁さんになっとくなはれ。」
「わてと一緒になってください。」
ふゆも、亀助の素直な気持ちを知り答えた。
「お嫁さんにして下さい。」
「うち、亀助さんのお嫁さんになりとう思ます。」
第84話・1月9日
「わてもだす。」
「何遍あさに惚れなおしていることか。」
結婚することになった、亀助とふゆ。
この結婚式で仲人を務めたのは、あさと新次郎。
亀助とふゆの祝言に、雁助も帰って来た。
祝言を無事終えた2人は、
雁助に代わり炭坑に行くことを決め旅立った。
旅立つ幸せそうな2人を見送ったあさ。
自分はドキドキしたことがないと思っていたが、
それは間違いだったと新次郎に伝えると、
幼いころに新次郎に貰った算盤を見ながら、
「初めての思い人は旦那様やったんやな。」
そう自分の気持ちを伝えたのだった。
それに対して新次郎が答えた台詞。
その頃の五代は、
商業学校を作ろうと動いていた。
もちろん五代に刺激を受ける、あさ。
帰って来たばかりの雁助に、
銀行設立の話を持ちかけるのであった・・・
【第15週】 1月11日〜1月16日
「大阪の大恩人」
第85話1月11日
「あささんは、きっとこんなものやない。」
「これから大阪や日本かて変えられるお方や。」
「わたしは、それを応援したい。」
「見守りたいんです。」
榮三郎が許嫁であった、さちを嫁に貰い
加野屋の所帯は大きくなっていた。
千代が6歳となった頃の加野屋は、
炭坑も建て直し収益は上がっていた。
本格的に加野屋の銀行設立を考えたあさ。
それに対して反対し続ける雁助と榮三郎。
その頃の五代は北海道での商いを考えていた。
五代に会えなくなったと嘆くあさとは反対に、
新次郎は度々、五代と酒を飲み交わしていた。
2人の話には、あさの名前が良く挙がった。
五代が、あさの商才を新次郎に伝え言った台詞。
第86話1月12日
「お姉さんは柔らかいお人だすな。」
「どんなに忙しいても、
人に何かを聞かれたら親切に答えはるし、
人の話を聞く耳も持ってはる。」
「せやさかい、どこ行っても信用されますのやな。」
その頃のあさは、炭坑運営から10年経過し、
商人たちに話を聞かれる立場になっていた。
物心がついてきた千代は、あさに聞いた。
「なんで、何でだす?」
「なんでお母ちゃんは、
普通のお母ちゃんと違ごうてるの?」
それを聞いて落ち込むあさに対して、
「家に居てへんかっても、胸張れる事してる。」
と励ました新次郎。
そして自分のほうがダメと呟いた・・・
あさと榮三郎は銀行設立の相談を五代にした。
五代は、形ばかりではダメと雁助の意見に賛成した。
同時に銀行に変われない両替所は潰れるとも伝えた。
結果、今は貯蓄に専念する事を進めたのだった。
そして五代は、
「諦めたらあかん。」
「やると決めたらやり通す。」
「他人にやない。自分にです。」
と言って、あさを大阪一の女子の実業家と褒めた。
あさは五代の意見を素直に受け止め、
自分を止めてくれた榮三郎と雁助にお礼を言った。
そんなあさを見て榮三郎が言った台詞。
第87話1月13日
「次何かあっても、
わては尻拭いには行かしませんからな。」
雁助はうめに自分の気持ちを話していた。
正吉が死んだ時、辞めようと思っていたこと。
榮三郎のために踏みとどまったことを・・・
銀行設立を一時的に諦めたあさは方向転換し、
九州炭坑の買い足しの提案を始めた。
リスク回避からも渋い顔をした雁助。
しかし炭坑業に関しては意見を曲げないあさ。
そんな事は百も承知の雁助が言った台詞。
厳しさの中に優しさのある言葉で、
あさの炭坑購入を認めたのであった。
その頃の新次郎は千代に、
「なんでお父ちゃんは、
普通のお父ちゃんと違ごてるの?」
と言われて悩んでいた・・・
第88話1月14日
「普通の人より力が有り余ってますのやろな。」
「その力をわてや千代にだけやのうて、
お家や、商いのために使こうてくれてる。」
「みんなを守るために戦こうてくれてる。」
「人のためになるというのは、大事なことだす。」
1881年(明治14年)7月。
五代の北海道商業計画が、
政府と癒着していると新聞に載った。
官有物を格安で五代に払い下げしたとの記事。
世間は五代を悪徳商人呼ばわりするようになり、
次第に大阪商人の全てが五代と結託して、
私利私欲を肥やしているとの記事が書かれた。
結果、官有物の払い下げは取り消しとなった。
九州から帰ったあさは、直ぐに五代を探し回る。
それを見ていた千代に対して、
新次郎は普通と違う母と伝えた台詞。
第89話1月15日
「へこたれたらあきまへん。」
「やるときめたんやったら、やり通す。」
「負けたらあかん。」
「他人にやない、自分にだす。」
千代が新次郎に、
「なんでお父ちゃんは働かへんのだす?」
と聞いていた頃、
北海道に視察に向かっていた五代が帰って来た。
大阪商人を集めて迷惑をかけたと頭を下げた。
そして真実は語らずに、会頭の辞任を伝えた。
納得行かない大阪商人たちは五代を責め立てた。
その時、新次郎が資料を持って現れた。
資料は政府の北海道開拓に関する帳簿だった。
大阪商人はそれを見て一目で大赤字と分かった。
成功するはずのない商いを、
破格の値で払い下げるのも当然の赤字。
反面、成功しない商いを進めたとして、
再び五代を攻めたてるのだった。
大阪商人を諭したのは新次郎だった。
五代が大阪商人を認めているからこそだと・・・
信頼を取り戻した五代に新次郎は言った。
「友ちゃん。これでも、
会頭お辞めになってしまいはりますのか?」
それでも黙る五代を後押しするように、
以前に五代が伝えた言葉で返した、あさの台詞。
それを受けて五代は口を開いた。
「やっぱりここは日本一の町や。」
「私は決めました。」
「生涯をかけてこの町の繁栄に尽くします。」
その夜、あさは千代の問いに答えを出した。
皆と力を合わせて取り組む商いが大好きだと・・・
第90話1月16日
「それぞれの夫婦には、
それぞれに合う形がある。」
「それぞれがお互いの話をよう聞いて
支えおうてるのやったら、それはそれで
1つの形なんかも分からへんってな・・・」
買い足した炭坑からも沢山の石炭が出て、
炭坑運営は順調に進んでいた。
その頃の日本は、日本銀行が出来て近代化が進み、
商いでは紡績会社設立が進んでいた。
紡績会社を新次郎に進めた五代。
新次郎は、あっさり商いの話を断るのであった。
一方ひな祭りの準備を千代としていた、よの。
よのは、新次郎とあさは普通ではなく、
昔は良く困ったと話して伝えた台詞。
その後、あさと雛祭りの準備をした千代は、
「お母ちゃんは、女雛様より男雛様みたいや。」
と素直な気持ちを口に出すのだった・・・
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