2012年06月24日
医者の留学 得?損?どちら
最近の医者の医学留学の意味についてはよく考える必要があります。
まず第一に研究に興味があってしっかり日本でも研究して成果を出している医者が海外の研究所に行くというのは素晴らしいことです。しかも素晴らしい成果が出るかもしれないので十分価値があります。
一方でイマイチの留学というのもあります。今回は負の部分をクローズアップしてみます。不愉快なら読まないでくださいね。
イマイチの留学、それは旧態依然とした医局制度の名残で、代々2年など期間限定で海外の提携の研究室に留学する制度。この意味は、医局に留学先があるという宣伝、そして自分たちの独占実験で継続的に論文になるということです。
ある程度の成果は出るかもしれませんが個人の能力ではなく研究の流れで出た成果論文なのでいくら本人が自慢しても一人の成果ではありません。要するに個人能力ではないのです。またそういう研究は大体が少数の研究者にしか受けないもので臨床的にも基礎研究的にも価値は低いです。出している論文の雑誌もいつも同じでインパクトファクターも5点にも満たないクズ雑誌ということがままあります。
そして留学自体が本人にとっていいものかどうかです。グラントを取ろうが家族で2年間留学に出るとだいた1000万円の持ち出しになるそうです。いくら倹約しようとしてもせっかく留学したのだからといろいろなところに遊びに行ったりすると思ったよりも多くの出費になります。
留学先の人間関係も問題です。ボストンなどでは特に日本人同士が固まって生活していることもあり、結局日本人同士でつるんでしまうことが多いです。パーティーだのアメリカナイズドされたこともはじめは外国人も交えてですが徐々に日本人だけの飲み会になる傾向が強いです。慣れない交流は日本人は苦手ですからね。
結局アメリカのボストン日本人村で生活してラボで外国人と仕事してまた日本人村に帰るという毎日です。
そして徐々に自分の惨めさに気付くのだそうです。でも日本に帰って海外留学したという自慢をするために満期まで頑張る(笑)
アメリカで生活したという自慢、アメリカの研究機関で研究したという自慢、そして外国人と(表面上だけかもしれないけど)友達ができたという自慢を得るのに留学するようなものです。
海外留学で活躍されている立派な先生も多いですが、上記のような悲しい留学の先生はもっと多いのが現状です。
インパクトファクター10点くらいなら日本で十分研究できますし日本には東大、理研など世界のトップ研究室も多くあります。しっかりした研究をしたいならまず語学、生活、金銭面で有利な国内で研究室を探すのが当たり前の行為です。そしてそこで成果だして海外に行けばいい。そこで成果出ないなら海外に行ってもどうせ無駄です。ただの恰好いいだけで留学するのはもう時代遅れです。
留学した複数の先生に聞いてみてください。
この論文の質なら日本でも同じ研究できてバイトも行けてお金も助かったのに、と
するとお返事は留学しないとわからないものがある、外人の友達ができる、海外生活は普通だとできない等と言うと思います。
そこで踏み込んでそのわからないものは何ですか?ご自分で分かっていますか?と聞いてみてください。さらに外人の友達とは今も連絡しているのかと?日本の今までの関連病院で知り合った先生よりも深い付き合いにこれからなりそうですか?と。
この辺であやふやにごちゃごちゃいう先生は悲しい留学組です。自分でも気づいているはずですからさらに傷を深くしてあげてください。
1000万円の出費なら2年間いろいろな国を旅行して気に入ればコンドミディアムを借りて現地の語学学校に通ってを繰り返しても十分可能です。料理学校にもデザイン学校にも行けます。そして何か国も旅できます。さらに1か月だけでも日本に帰って健診バイト三昧にすればお金も稼げますしね。
箔づけだけの留学の時代は終わりました。
最近は少ないですけど昔は外科などで臨床留学でDRなんちゃらに師事などと経歴に書いていた先生もいますけど。第2,3助手でも見学でもこういうこと書けますからね。
フランス料理のコックがフランスで皿洗いしかしていなくてもフランスで料理の腕を磨いたと宣伝するのと同じです。
経歴を格好いいものにしても本人次第です。経歴のために時間、労力、お金を投資するならどれだけリターンがあるか考えないと本当に馬鹿を見ます。
ちなみに私は国内の基礎医学の研究室に国内留学しました。いい論文もできましたしその研究室からは高インパクトファクター、高品質の論文が毎年出ていましたから。
本人の価値観次第ですが、周りやくだらない留学幻想などに惑わされないようにしてください。
まず第一に研究に興味があってしっかり日本でも研究して成果を出している医者が海外の研究所に行くというのは素晴らしいことです。しかも素晴らしい成果が出るかもしれないので十分価値があります。
一方でイマイチの留学というのもあります。今回は負の部分をクローズアップしてみます。不愉快なら読まないでくださいね。
イマイチの留学、それは旧態依然とした医局制度の名残で、代々2年など期間限定で海外の提携の研究室に留学する制度。この意味は、医局に留学先があるという宣伝、そして自分たちの独占実験で継続的に論文になるということです。
ある程度の成果は出るかもしれませんが個人の能力ではなく研究の流れで出た成果論文なのでいくら本人が自慢しても一人の成果ではありません。要するに個人能力ではないのです。またそういう研究は大体が少数の研究者にしか受けないもので臨床的にも基礎研究的にも価値は低いです。出している論文の雑誌もいつも同じでインパクトファクターも5点にも満たないクズ雑誌ということがままあります。
そして留学自体が本人にとっていいものかどうかです。グラントを取ろうが家族で2年間留学に出るとだいた1000万円の持ち出しになるそうです。いくら倹約しようとしてもせっかく留学したのだからといろいろなところに遊びに行ったりすると思ったよりも多くの出費になります。
留学先の人間関係も問題です。ボストンなどでは特に日本人同士が固まって生活していることもあり、結局日本人同士でつるんでしまうことが多いです。パーティーだのアメリカナイズドされたこともはじめは外国人も交えてですが徐々に日本人だけの飲み会になる傾向が強いです。慣れない交流は日本人は苦手ですからね。
結局アメリカのボストン日本人村で生活してラボで外国人と仕事してまた日本人村に帰るという毎日です。
そして徐々に自分の惨めさに気付くのだそうです。でも日本に帰って海外留学したという自慢をするために満期まで頑張る(笑)
アメリカで生活したという自慢、アメリカの研究機関で研究したという自慢、そして外国人と(表面上だけかもしれないけど)友達ができたという自慢を得るのに留学するようなものです。
海外留学で活躍されている立派な先生も多いですが、上記のような悲しい留学の先生はもっと多いのが現状です。
インパクトファクター10点くらいなら日本で十分研究できますし日本には東大、理研など世界のトップ研究室も多くあります。しっかりした研究をしたいならまず語学、生活、金銭面で有利な国内で研究室を探すのが当たり前の行為です。そしてそこで成果だして海外に行けばいい。そこで成果出ないなら海外に行ってもどうせ無駄です。ただの恰好いいだけで留学するのはもう時代遅れです。
留学した複数の先生に聞いてみてください。
この論文の質なら日本でも同じ研究できてバイトも行けてお金も助かったのに、と
するとお返事は留学しないとわからないものがある、外人の友達ができる、海外生活は普通だとできない等と言うと思います。
そこで踏み込んでそのわからないものは何ですか?ご自分で分かっていますか?と聞いてみてください。さらに外人の友達とは今も連絡しているのかと?日本の今までの関連病院で知り合った先生よりも深い付き合いにこれからなりそうですか?と。
この辺であやふやにごちゃごちゃいう先生は悲しい留学組です。自分でも気づいているはずですからさらに傷を深くしてあげてください。
1000万円の出費なら2年間いろいろな国を旅行して気に入ればコンドミディアムを借りて現地の語学学校に通ってを繰り返しても十分可能です。料理学校にもデザイン学校にも行けます。そして何か国も旅できます。さらに1か月だけでも日本に帰って健診バイト三昧にすればお金も稼げますしね。
箔づけだけの留学の時代は終わりました。
最近は少ないですけど昔は外科などで臨床留学でDRなんちゃらに師事などと経歴に書いていた先生もいますけど。第2,3助手でも見学でもこういうこと書けますからね。
フランス料理のコックがフランスで皿洗いしかしていなくてもフランスで料理の腕を磨いたと宣伝するのと同じです。
経歴を格好いいものにしても本人次第です。経歴のために時間、労力、お金を投資するならどれだけリターンがあるか考えないと本当に馬鹿を見ます。
ちなみに私は国内の基礎医学の研究室に国内留学しました。いい論文もできましたしその研究室からは高インパクトファクター、高品質の論文が毎年出ていましたから。
本人の価値観次第ですが、周りやくだらない留学幻想などに惑わされないようにしてください。
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