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2012年06月16日

プロトコール医療のいいところ

最近の医療は地域、病院の格差が非常に小さくなりました。この先生でないと治せないというようなことも脳外科や心臓外科ではありますが大概の疾患の場合は都心だろうが田舎だろうがある程度の規模の病院にいけば治療成績はほとんど同じです。

医師のさじ加減という経験で培われてきた治療の技術が、現在では非常に比率として小さくなったことです。治療の大部分の意思決定は学会などが定めた治療のプロトコールです。
どういった診断であるとか病理所見がどのステージかで治療は自動的に決まります。
この最大の利点は日本全国どこで治療を受けても均一の治療であること、まあマクドナルドでハンバーガー食べるようなものです。そして大規模な治療プロトコールなのでデータを集めやすくそれによるフィードバックも大きいことです。
逆にマイナスの点は患者さんにはほとんどありませんが医師自身にはあります。
それはあまりにも自分という人間の能力を発揮するところがないのです。
診断がついてしまえば後はプロトコールにのっとって治療の開始。抗生剤チェックや薬のダブルチェックでサインさえできれば誰でもいいわけです。
外科にしても今ではがんを切除してからの吻合を優秀な器械がやってくれます。昔は切った部分の吻合は手縫いでしたからうまい先生ほどリーク、縫合不全は少なかったわけです。でも今では器械で1,2,3と叫んでガッチャンすれば研修医でも名医でも縫合不全の確率は同じです。
治療もフラット化してきたということです。全体としての質の向上。
昔は自動車が職人さんが一つ一つ組み立てていたのが今のトヨタの組立工場でオートメーションでやるようなものです。
個人の能力に頼らないシステム。社会全体にはものすごくいいことです。

そしてこの現実に医者、研修医はどう感じるか。あえて考えない先生、いまだ自分の能力で患者を助けていると考えている先生、サラリーマン化してたんたんと仕事する先生、わずかの有意差を出して業績だすのにがんばる先生などいろいろいます。
でも本当に優秀な一部の先生だけが先端を走り、残りの大多数はミスの少ない完成された作業をする。もう仕事として最終系に来ているような気がします。
医師の仕事はこういった作業であるということを認識するフェーズに来ていると思います。
そして若い先生によく聞くんですよ。どう今の医療は?て
すると自分が一生懸命やって患者さんが助かればそれだけでいいと思いますという答え多いです。
なんかうれしい気分になります。
posted by rfderaq at 20:23 | TrackBack(0) | 未分類

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