2019年04月01日
テレ朝のドラマ『名探偵・明智小五郎』にコンテッサクーペ
どうもです。
本日、新元号が発表されましたね。
新しい元号は「令和」との事ですが、さすがにまだ発表直後なんで違和感のほうが強いですね。
でも、今の元号が「平成」に決まったときも最初は
「なんかしっくり来ないな〜」
なんて思っていたので、そのうち今度の令和も慣れてしまうでしょう。
それよりも、エイプリルフールでした〜
とかいって本当は全然違う元号だったりして。
・・・さて、
昨日、一昨日とテレ朝でやっていたドラマ「名探偵・明智小五郎」を珍しく妻と見ました。
自分は普段あまりドラマは見ないんですが、たまたま食事中に妻が録画したのを見始めたので、流れで何となく一緒に見ていました。
江戸川乱歩の原作に今回の元ネタがあるのかどうかは分かりませんが、ドラマ仕立ては結構コメディ色が強めでした。
個人的にちょいちょいジャッキーネタが入っていたのはポイント高かったですw
(酔拳とかね)
で、何で今回このブログでいきなりドラマの話をしているかといえば、その劇中に旧車が出てきたからです。
俳優の西島秀俊演じる主人公の明智小五郎が、
劇中移動する際に運転していた車が、以前このブログでも取り上げた事がある「日野コンテッサクーペ」だったんですよ。
コンテッサクーペと言う車は、現在はトラック・バス専業メーカーでトヨタグループの一員である日野自動車が1965年に発売した1300ccエンジンをリアに搭載し後輪を駆動する、RR(リアエンジン・リアドライブ)のスタイリッシュなクーペでした。
67年度版自動車ガイドブックより
デザインはイタリアのミケロッティで、当時の日本車としてはかなりスタイルの良い車でしたが、
リアエンジン特有の癖(オーバーステアになりやすい=ハンドルを切った時にリアタイヤが滑ってスピンしやすい)があり、ある種マニア受けするクルマでしたが、その後まもなく日野はトヨタと業務提携をすることになり乗用車の生産を止めてしまったため短命に終わりました。
この車については以前のブログに詳しく書いたので、興味のある方はそちらを見ていただけると嬉しいのですが、まさかドラマでコンテッサクーペが使われるとは。
一体どこから引っ張ってきたんだろう?
なんてことを思いながら見ていると、ナンバーが品川77 ん 18-94 となっていました。
※テレビ画面を強引にスマホで撮影したもの
初めてこの車を見た人への説明ですが、
写真の通り、リアが格子状になっているのはその中にエンジンがあるからです。
普通の車はエンジンが前にあるんですが(軽自動車などはエンジンが床下にあるものも一部ありますが)、この車はリアにエンジンがあります。
逆にトランクはフロントにあって、通常のクルマとは逆なんですね・・・
はてさて、このナンバーはイミテーションなのか?
それとも本物のナンバーに細工をして使ったのか?
一体どっちなんだろう。
イミテーションのナンバーならば、何故わざわざ品川77なんてレアな番号にした?
などと疑問に思いましたが、多分借りた車のナンバーに細工をして「ん」にしたんじゃないのかなと考えながら見ていました。
どうも「ん」とそれに続く数字部分が怪しげなんですよね。
そもそもクルマのナンバーには「ん」なんて使われてないですし。
あくまでも想像ですが、このクーペは多分コンテッサクラブ協力なのではないのかなと思います。
今時これだけ綺麗でしっかりしたクルマ(に見える)をイチから探すのはまず知識が無いと無理だと思うので、当然こういった旧車を撮影で使う際には各旧車クラブの協力を仰ぐはずです。
割と最近だと、映画「三丁目の夕日」シリーズなどはかなりの旧車が劇中に登場しますが、あれも相当数が各旧車クラブや旧車ショップ等に協力を依頼して集めたものです。
当時撮影には私の知人も協力しており、劇中のクルマの内何台かと、鈴木オート工場内の小物などは知り合いのショップと知人の所有物です。
(因みに画面に映っていたかどうか定かではないですが、当時の旧いオイル缶のひとつは以前自分の所有していた物です)
話が逸れましたが、劇中のコンテッサは結構アップがあったり室内等も見えるカット等もあり、旧車好きには違う意味で楽しめたドラマでした。
しかし走行シーンでは排気ガスが白く見え、
「オイル下がりしているな〜」
なんて、完全に旧車好きの視点からドラマを見てしまいましたね。
しかし、普通の人にはそんなことは全くどうでもよいことで、ちょっとクルマに興味のある人があのクルマに気付いて、
「あれはなんて言うクルマだろう?」
って思うくらいが関の山じゃないでしょうか。
はっきり言ってドラマの内容には全く関係ないですからね〜
それでも、偶然ながらもたまたま見ていたドラマに綺麗な国産旧車が登場するとやっぱりちょっと嬉しくなってしまうのはマニアの性なんでしょうか。
しかも今回はコンテッサクーペ。
普通はチョイスしないであろう車種選定ですが、スタッフに好きモノでも紛れ込んでいたのか?
確かにちょっと国産車離れした欧州車っぽい所なんかはテレビ栄えするかもしれないですが、
それでも普通はほとんどの人が知らない車を劇中車に起用するなんて、多分間違いなく内部には旧車マニアがいたはずですw
それにしても、今回のコンテッサは時代考証は関係ない設定でしたけどちゃんとしたクルマで嬉しかったです。
だいたいドラマや映画に使われる車はいい加減な物ばかりで幻滅する事が多かったんですけど、最近は割としっかりした車が出てくることが増えてきたように思えて個人的には嬉しく思います。
それでもまだまだ日本のドラマや映画は相変わらずその辺の考証がいい加減で悲しいです。
予算的にも日数的にもそんな所まで拘るのは難しいのかもしれませんが、せめて車くらいはその時代設定にあったものを使って欲しいですね。
現在ならば、その時代に合った車を探してくることはそれほど難しい事ではないと思うので、ただの小道具ではなく大切な脇役くらいの扱いになって欲しいと思います。
時代考証のしっかりした作品は、やはり重厚さが段違いだと自分は思います!
・・・さて、今回なぜ急にドラマのコンテッサを取り上げたかと言うと、
ここ2日間でいつもよりもコンテッサの記事にアクセスがあったからなんですね。
元々少ないアクセスなんですけど、それが急にいつもの10倍くらいになっている!
もしかしたらドラマのせいか?
と思ったので、今回改めて取り上げてみました。
しかしここまで書いておいてなんですが、結局最後まではドラマを見ていないという・・・
結末はどうなったんですか?
(見ろよ!って話ですが)
因みに余談ではありますが、最初のほうに掲載したコンテッサクーペの写真を引用させてもらった自動車ガイドブックの発行日は昭和42年10月25日です。
一応、既に生産終了していると思われる時期の発行ですが、コンテッサ1300シリーズは全て掲載されており、価格の記載もあります。
まだ正式に販売は継続していたと言うことなのでしょうか?
色々と謎ですね。
相変わらず適当な感じですいませんが今回は以上です。
ではまた
本日、新元号が発表されましたね。
新しい元号は「令和」との事ですが、さすがにまだ発表直後なんで違和感のほうが強いですね。
でも、今の元号が「平成」に決まったときも最初は
「なんかしっくり来ないな〜」
なんて思っていたので、そのうち今度の令和も慣れてしまうでしょう。
それよりも、エイプリルフールでした〜
とかいって本当は全然違う元号だったりして。
・・・さて、
昨日、一昨日とテレ朝でやっていたドラマ「名探偵・明智小五郎」を珍しく妻と見ました。
自分は普段あまりドラマは見ないんですが、たまたま食事中に妻が録画したのを見始めたので、流れで何となく一緒に見ていました。
江戸川乱歩の原作に今回の元ネタがあるのかどうかは分かりませんが、ドラマ仕立ては結構コメディ色が強めでした。
個人的にちょいちょいジャッキーネタが入っていたのはポイント高かったですw
(酔拳とかね)
で、何で今回このブログでいきなりドラマの話をしているかといえば、その劇中に旧車が出てきたからです。
俳優の西島秀俊演じる主人公の明智小五郎が、
劇中移動する際に運転していた車が、以前このブログでも取り上げた事がある「日野コンテッサクーペ」だったんですよ。
コンテッサクーペと言う車は、現在はトラック・バス専業メーカーでトヨタグループの一員である日野自動車が1965年に発売した1300ccエンジンをリアに搭載し後輪を駆動する、RR(リアエンジン・リアドライブ)のスタイリッシュなクーペでした。
67年度版自動車ガイドブックより
デザインはイタリアのミケロッティで、当時の日本車としてはかなりスタイルの良い車でしたが、
リアエンジン特有の癖(オーバーステアになりやすい=ハンドルを切った時にリアタイヤが滑ってスピンしやすい)があり、ある種マニア受けするクルマでしたが、その後まもなく日野はトヨタと業務提携をすることになり乗用車の生産を止めてしまったため短命に終わりました。
この車については以前のブログに詳しく書いたので、興味のある方はそちらを見ていただけると嬉しいのですが、まさかドラマでコンテッサクーペが使われるとは。
一体どこから引っ張ってきたんだろう?
なんてことを思いながら見ていると、ナンバーが品川77 ん 18-94 となっていました。
※テレビ画面を強引にスマホで撮影したもの
初めてこの車を見た人への説明ですが、
写真の通り、リアが格子状になっているのはその中にエンジンがあるからです。
普通の車はエンジンが前にあるんですが(軽自動車などはエンジンが床下にあるものも一部ありますが)、この車はリアにエンジンがあります。
逆にトランクはフロントにあって、通常のクルマとは逆なんですね・・・
はてさて、このナンバーはイミテーションなのか?
それとも本物のナンバーに細工をして使ったのか?
一体どっちなんだろう。
イミテーションのナンバーならば、何故わざわざ品川77なんてレアな番号にした?
などと疑問に思いましたが、多分借りた車のナンバーに細工をして「ん」にしたんじゃないのかなと考えながら見ていました。
どうも「ん」とそれに続く数字部分が怪しげなんですよね。
そもそもクルマのナンバーには「ん」なんて使われてないですし。
あくまでも想像ですが、このクーペは多分コンテッサクラブ協力なのではないのかなと思います。
今時これだけ綺麗でしっかりしたクルマ(に見える)をイチから探すのはまず知識が無いと無理だと思うので、当然こういった旧車を撮影で使う際には各旧車クラブの協力を仰ぐはずです。
割と最近だと、映画「三丁目の夕日」シリーズなどはかなりの旧車が劇中に登場しますが、あれも相当数が各旧車クラブや旧車ショップ等に協力を依頼して集めたものです。
当時撮影には私の知人も協力しており、劇中のクルマの内何台かと、鈴木オート工場内の小物などは知り合いのショップと知人の所有物です。
(因みに画面に映っていたかどうか定かではないですが、当時の旧いオイル缶のひとつは以前自分の所有していた物です)
話が逸れましたが、劇中のコンテッサは結構アップがあったり室内等も見えるカット等もあり、旧車好きには違う意味で楽しめたドラマでした。
しかし走行シーンでは排気ガスが白く見え、
「オイル下がりしているな〜」
なんて、完全に旧車好きの視点からドラマを見てしまいましたね。
しかし、普通の人にはそんなことは全くどうでもよいことで、ちょっとクルマに興味のある人があのクルマに気付いて、
「あれはなんて言うクルマだろう?」
って思うくらいが関の山じゃないでしょうか。
はっきり言ってドラマの内容には全く関係ないですからね〜
それでも、偶然ながらもたまたま見ていたドラマに綺麗な国産旧車が登場するとやっぱりちょっと嬉しくなってしまうのはマニアの性なんでしょうか。
しかも今回はコンテッサクーペ。
普通はチョイスしないであろう車種選定ですが、スタッフに好きモノでも紛れ込んでいたのか?
確かにちょっと国産車離れした欧州車っぽい所なんかはテレビ栄えするかもしれないですが、
それでも普通はほとんどの人が知らない車を劇中車に起用するなんて、多分間違いなく内部には旧車マニアがいたはずですw
それにしても、今回のコンテッサは時代考証は関係ない設定でしたけどちゃんとしたクルマで嬉しかったです。
だいたいドラマや映画に使われる車はいい加減な物ばかりで幻滅する事が多かったんですけど、最近は割としっかりした車が出てくることが増えてきたように思えて個人的には嬉しく思います。
それでもまだまだ日本のドラマや映画は相変わらずその辺の考証がいい加減で悲しいです。
予算的にも日数的にもそんな所まで拘るのは難しいのかもしれませんが、せめて車くらいはその時代設定にあったものを使って欲しいですね。
現在ならば、その時代に合った車を探してくることはそれほど難しい事ではないと思うので、ただの小道具ではなく大切な脇役くらいの扱いになって欲しいと思います。
時代考証のしっかりした作品は、やはり重厚さが段違いだと自分は思います!
・・・さて、今回なぜ急にドラマのコンテッサを取り上げたかと言うと、
ここ2日間でいつもよりもコンテッサの記事にアクセスがあったからなんですね。
元々少ないアクセスなんですけど、それが急にいつもの10倍くらいになっている!
もしかしたらドラマのせいか?
と思ったので、今回改めて取り上げてみました。
しかしここまで書いておいてなんですが、結局最後まではドラマを見ていないという・・・
結末はどうなったんですか?
(見ろよ!って話ですが)
因みに余談ではありますが、最初のほうに掲載したコンテッサクーペの写真を引用させてもらった自動車ガイドブックの発行日は昭和42年10月25日です。
一応、既に生産終了していると思われる時期の発行ですが、コンテッサ1300シリーズは全て掲載されており、価格の記載もあります。
まだ正式に販売は継続していたと言うことなのでしょうか?
色々と謎ですね。
相変わらず適当な感じですいませんが今回は以上です。
ではまた
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おはようございます。
早速見に来てくれたんですね!
しかもコメントまでありがとうございます。
見ての通り、古い車と昔話がメインの極めて後ろ向きなブログですが、また見に来てやって下さい。
かなりマニアックな記事を書いていますね!
それにけっこう前からやってたんですね!
これから少しずつさかのぼって見ていきたいと思います!
よろしくお願いします!