2017年10月21日
続 ウルトラマンシリーズとクルマ(ウルトラマン&ウルトラセブン)
どうもです。
前回はクルマよりも怪獣のほうがメインになってしまってクルマの事がほとんど書けませんでした・・・
何だかんだでウルトラマンシリーズ好きなんですよね。
・・・で、今回は主に劇中に出てきたクルマについて、個人的な視点で勝手に書いていこうと思います。
そもそも劇中のクルマを意識してみるようになったのはいつの事だったか、厳密には覚えてないです。気が付いたら好きになっていた・・・と言う感じで、最初からクルマに注目していたわけではなくて数あるメカのひとつとして見ているうちにより現実的なメカとしてのクルマに注目しだした、といった感じだったと思うんです。
なので、子供の頃はこの「ベース車は何だろう?」と、いった見方はしてなくて(小さいうちからそんな味方してたら気味悪いですが)ただカッコいいかどうかで見ているだけでしたので、印象に残っているクルマとそうじゃないクルマとの差がすごくはっきりしていて、この歳になって改めて調べてみて思い出したようなクルマも結構ありました。
大人になってからは、ストーリーよりも背景やクルマのほうに興味の対象が変わってしまい、逆にその辺の事が気になるようになってしまったのでチョコチョコとネット等で調べたりするようになってしまいました。
それでは当時は気にもしていなかった劇中車について、自分で調べて分かった事をウルトラマンから順番に書いていきたいと思いますが、あくまでも個人的な意見として勝手に書くものなので全てを網羅するものではなく、また参考にした資料等に間違いがある可能性もあるので、必ずしも正しいとは限りませんのであしからず。
また、ウルトラQについての解説は最後にまわしたいと思います。
それではまずウルトラマンから。
ウルトラマンで活躍する科学特捜隊専用車は、アメ車としてはコンパクトクラスである「シボレーコルベア」1964年式でした。
当時ではまだ新車といっても良いくらいの年式ですが、どうやら監督の円谷一氏個人所有車だったそうですね。
アメ車としては異色の空冷エンジンをリヤに搭載したリアエンジンリアドライブ車で、ポルシェやVWをかなり意識したクルマだったようです。
アメリカではコンパクトカーとして販売されていましたが、国産のクラウンクラスとサイズ的にはほぼ一緒ですし、エンジンもアメリカでは小排気量ですが日本国内の登録は2000cc以上の3ナンバーだったので、少なくとも日本国内ではファミリーカーとしては見られていなかったと思います。
デザインはプリンスの2代目グロリアが真似をしたといわれることが多いですが、どうやら偶然似てしまったと言うのが真相のようです。
逆に国産最高級車として売り出そうとしていたグロリアがコンパクトカーとして売られているコルベアに似ている事が判明した際に、プリンスはかなり焦ったと言われています。
minkara.carview.co.jp
確かにリアウインドウ周り等似ています。
コルベアは当時の日本ではあまり見ることのない車でしたし、デザイン的にも特徴があったので科特隊の専用車としては適任だったのでしょう。
ただ、このときはまだ後年のシリーズと違いクルマ自体の名前はないですね。
名前が付いていないからと言う事でもないのでしょうが、子供の頃に見ていたときの記憶が残ってなかったんですよね。
再放送で絶対一度は目にしているはずなんですけど、旧車趣味に目覚める前だったからなのか大人になって見直すまで全く覚えて無かったです。
外観は、特に追加装備等は無いようで、科特隊のエンブレムのステッカーがドアと屋根上に貼られている位に見えます。
ナンバーもたぶんそのままだった様子で、撮影時はナンバーの地名部分が隠されている事が多いですが、たまにそのまま見えていることも有り「相模3 ほ・329」 と確認できます。
神奈川県のナンバーの地名が「神」から「横浜」と「相模」の2つに分かれたのは1964年11月1日からという事なので、あのコルベアの登録時期は早くとも1964年の11月以降と言う事になります。クルマは64年式なので辻褄は合いますね。
撮影後はどうなったのでしょうね?
ネット上では撮影終了後に放置されている頃の写真と言われているものを見ることが出来ます。
確かにナンバーは外され、ホイールキャップも一部紛失してしまっていますが、置いてある場所が何だか撮影所内ではなく、どこかの郊外の空き地のようなところに見えます。
bbs44.meiwasuisan.com
よく見ると、一枚目の写真と同じ場所のようです。
新車時からまだ数年しかたっていない車がそのまま廃車されてしまうというのも考えにくいですが。
どこかでひっそりと保存されてると良いですね。
お次はセブンです。
ポインターは地球防衛軍のウルトラ警備隊所属車両ですね。
ウルトラシリーズのメカの中でも一番人気なのではないかと思います。
love.ap.teacup.com
センス的にも激しく改造されている後年のウルトラマンタロウシリーズの車たちより洗練されていると思います。
ベース車は「クラウンインペリアル」の1958年式と一般的には言われる事が多いようですが、1957年式と言う資料もあり(グリル形状からするとこちらのほうが信憑性が高い)他にも同系の「1957年式インペリアルサザンプトン」ではないかという情報もあり、古いクルマゆえ実際はどうだったのか当事者も詳しくは覚えていないらしいですね。
当時既に約10年落ちの中古車を購入して改造に当てたそうで、あちこちガタガタでまともに走らないことも多かったそう。
自分はアメ車については門外漢なので検証も出来ませんが、ネットで調べるとかなり綿密な調査をされている方もいらっしゃいます。
有名なところではテールランプが日産セドリック130の初期型用を左右逆に取り付けていると言う事ですね。
撮影時には見えていないナンバーが見えていますが「品川3 せ71-59」と読めます。
こちらも1964年11月以降のナンバーですね。
それ以前だと「品川」表記ではなく「品」表記でした。
あとは劇中で2台あるように思われる描写がありますが実際には一台しか製作されていないと言う事でしょうか。
(本編では少なくともTDF PO-1とPO-2の二種類の車番が確認できます。)
これは製作時にもちゃんとした図面があったわけではなく、試行錯誤しながら製作されたという事もありますし、予算の都合上からも当然と言えば当然ですね。
(デザイン画が複数あり、それを元に形にしていったそうです)
図面がなければ同じものは作れませんし、ベース車も中古のアメ車をどこかの中古車屋だか解体屋だかで調達したものらしいので結構行き当たりばったりで作られたもののようですね。
それでもウルトラシリーズの中ではダントツにカッコいいと思います。
厳密に言えば、途中で何度か改修(修理?)が行われており、細かいところが変わっているのですが、自分は改めて調べてみるまで知りませんでした。
(ファンの方々の中では当たり前の情報なんでしょうね)
具体的な改修箇所には触れませんが、調査された方々には脱帽です。
撮影終了後はイベント等で使われた後解体されたと言う話と、幼稚園に寄贈後に解体されたと言う話があるようです。
幼稚園の話には放火により焼失、解体という話もあったりして事実はどうなのか気になるところですが、個人的には謎のままでも良いのかな〜と。
長くなってしまったので次回に続く。
ではまた。
前回はクルマよりも怪獣のほうがメインになってしまってクルマの事がほとんど書けませんでした・・・
何だかんだでウルトラマンシリーズ好きなんですよね。
・・・で、今回は主に劇中に出てきたクルマについて、個人的な視点で勝手に書いていこうと思います。
そもそも劇中のクルマを意識してみるようになったのはいつの事だったか、厳密には覚えてないです。気が付いたら好きになっていた・・・と言う感じで、最初からクルマに注目していたわけではなくて数あるメカのひとつとして見ているうちにより現実的なメカとしてのクルマに注目しだした、といった感じだったと思うんです。
なので、子供の頃はこの「ベース車は何だろう?」と、いった見方はしてなくて(小さいうちからそんな味方してたら気味悪いですが)ただカッコいいかどうかで見ているだけでしたので、印象に残っているクルマとそうじゃないクルマとの差がすごくはっきりしていて、この歳になって改めて調べてみて思い出したようなクルマも結構ありました。
大人になってからは、ストーリーよりも背景やクルマのほうに興味の対象が変わってしまい、逆にその辺の事が気になるようになってしまったのでチョコチョコとネット等で調べたりするようになってしまいました。
それでは当時は気にもしていなかった劇中車について、自分で調べて分かった事をウルトラマンから順番に書いていきたいと思いますが、あくまでも個人的な意見として勝手に書くものなので全てを網羅するものではなく、また参考にした資料等に間違いがある可能性もあるので、必ずしも正しいとは限りませんのであしからず。
また、ウルトラQについての解説は最後にまわしたいと思います。
それではまずウルトラマンから。
ウルトラマン
ウルトラマンで活躍する科学特捜隊専用車は、アメ車としてはコンパクトクラスである「シボレーコルベア」1964年式でした。
当時ではまだ新車といっても良いくらいの年式ですが、どうやら監督の円谷一氏個人所有車だったそうですね。
アメ車としては異色の空冷エンジンをリヤに搭載したリアエンジンリアドライブ車で、ポルシェやVWをかなり意識したクルマだったようです。
アメリカではコンパクトカーとして販売されていましたが、国産のクラウンクラスとサイズ的にはほぼ一緒ですし、エンジンもアメリカでは小排気量ですが日本国内の登録は2000cc以上の3ナンバーだったので、少なくとも日本国内ではファミリーカーとしては見られていなかったと思います。
デザインはプリンスの2代目グロリアが真似をしたといわれることが多いですが、どうやら偶然似てしまったと言うのが真相のようです。
逆に国産最高級車として売り出そうとしていたグロリアがコンパクトカーとして売られているコルベアに似ている事が判明した際に、プリンスはかなり焦ったと言われています。
minkara.carview.co.jp
確かにリアウインドウ周り等似ています。
コルベアは当時の日本ではあまり見ることのない車でしたし、デザイン的にも特徴があったので科特隊の専用車としては適任だったのでしょう。
ただ、このときはまだ後年のシリーズと違いクルマ自体の名前はないですね。
名前が付いていないからと言う事でもないのでしょうが、子供の頃に見ていたときの記憶が残ってなかったんですよね。
再放送で絶対一度は目にしているはずなんですけど、旧車趣味に目覚める前だったからなのか大人になって見直すまで全く覚えて無かったです。
外観は、特に追加装備等は無いようで、科特隊のエンブレムのステッカーがドアと屋根上に貼られている位に見えます。
ナンバーもたぶんそのままだった様子で、撮影時はナンバーの地名部分が隠されている事が多いですが、たまにそのまま見えていることも有り「相模3 ほ・329」 と確認できます。
神奈川県のナンバーの地名が「神」から「横浜」と「相模」の2つに分かれたのは1964年11月1日からという事なので、あのコルベアの登録時期は早くとも1964年の11月以降と言う事になります。クルマは64年式なので辻褄は合いますね。
撮影後はどうなったのでしょうね?
ネット上では撮影終了後に放置されている頃の写真と言われているものを見ることが出来ます。
確かにナンバーは外され、ホイールキャップも一部紛失してしまっていますが、置いてある場所が何だか撮影所内ではなく、どこかの郊外の空き地のようなところに見えます。
bbs44.meiwasuisan.com
よく見ると、一枚目の写真と同じ場所のようです。
新車時からまだ数年しかたっていない車がそのまま廃車されてしまうというのも考えにくいですが。
どこかでひっそりと保存されてると良いですね。
1/18 ウルトラマン SSSP 科学特捜隊 専用車【AM18006】 AMIE [AM18006 ウルトラマン SSSP カガクトクソウタイ]【返品種別B】 価格:41,300円 |
ウルトラセブン
お次はセブンです。
ポインターは地球防衛軍のウルトラ警備隊所属車両ですね。
ウルトラシリーズのメカの中でも一番人気なのではないかと思います。
love.ap.teacup.com
センス的にも激しく改造されている後年のウルトラマンタロウシリーズの車たちより洗練されていると思います。
ベース車は「クラウンインペリアル」の1958年式と一般的には言われる事が多いようですが、1957年式と言う資料もあり(グリル形状からするとこちらのほうが信憑性が高い)他にも同系の「1957年式インペリアルサザンプトン」ではないかという情報もあり、古いクルマゆえ実際はどうだったのか当事者も詳しくは覚えていないらしいですね。
当時既に約10年落ちの中古車を購入して改造に当てたそうで、あちこちガタガタでまともに走らないことも多かったそう。
自分はアメ車については門外漢なので検証も出来ませんが、ネットで調べるとかなり綿密な調査をされている方もいらっしゃいます。
有名なところではテールランプが日産セドリック130の初期型用を左右逆に取り付けていると言う事ですね。
撮影時には見えていないナンバーが見えていますが「品川3 せ71-59」と読めます。
こちらも1964年11月以降のナンバーですね。
それ以前だと「品川」表記ではなく「品」表記でした。
あとは劇中で2台あるように思われる描写がありますが実際には一台しか製作されていないと言う事でしょうか。
(本編では少なくともTDF PO-1とPO-2の二種類の車番が確認できます。)
これは製作時にもちゃんとした図面があったわけではなく、試行錯誤しながら製作されたという事もありますし、予算の都合上からも当然と言えば当然ですね。
(デザイン画が複数あり、それを元に形にしていったそうです)
図面がなければ同じものは作れませんし、ベース車も中古のアメ車をどこかの中古車屋だか解体屋だかで調達したものらしいので結構行き当たりばったりで作られたもののようですね。
それでもウルトラシリーズの中ではダントツにカッコいいと思います。
厳密に言えば、途中で何度か改修(修理?)が行われており、細かいところが変わっているのですが、自分は改めて調べてみるまで知りませんでした。
(ファンの方々の中では当たり前の情報なんでしょうね)
具体的な改修箇所には触れませんが、調査された方々には脱帽です。
撮影終了後はイベント等で使われた後解体されたと言う話と、幼稚園に寄贈後に解体されたと言う話があるようです。
幼稚園の話には放火により焼失、解体という話もあったりして事実はどうなのか気になるところですが、個人的には謎のままでも良いのかな〜と。
長くなってしまったので次回に続く。
ではまた。
価格:1,594円 |
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