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よく使われる薬剤耐性菌の略号・略語とその意味

臨床でもよく使われる薬剤耐性菌の略号・略語とその意味について
リストアップしてみました。

1)MRSA
methicillin-resistant Staphylococcus aureus
メチシリン耐性黄色ブドウ球菌

2)VRE
vancomycin-resistant Enterococcus
バンコマイシン耐性腸球菌
Enterococcus属(いわゆる腸球菌)はフェカリスfaecalisとフェシウムfaeciumがあり、
バンコマイシン・テイコプラニンだけでなく、多くのペニシリン系に耐性を有している。


3)MDRP
multi-drug resistant Pseudomonas aeruginosa
多剤耐性緑膿菌

4)PRSP
penicillin-resistant Streptococcus pneumoniae
ペニシリン耐性肺炎球菌

**************ここまではメジャーなものなので必ず覚えましょう**************

これから下はまぁ、知っておいたほうが良い、レベルです。

5)PPNG
penicillinase producing Neisseria gonorrhoeae
ペニシリナーゼ産生淋菌

6)BLNAR
beta-lactamase-negative ampicillin-resistant
βラクタマーゼ陰性アンピシリン耐性

7)ESBL
Extended Spectrum beta(β) Lactamase
基質拡張型βラクタマーゼ
※クレブシエラ属が産生することが多いです
→クレブシエラ属(ESBL産生株)では、βラクタムが効かない場合があることは知っておきましょう!!


8)CNS
Coagulase -negative staphylococci
コアグラーゼ陰性ブドウ球菌のこと
※表皮ブドウ球菌はCNSであり皮膚の常在菌であり、黄色ブドウ球菌と違って毒性はほぼない

以上です。
意外と英語の正式名称を覚えたほうが
簡単に記憶できそうですね^^;


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