2024年07月12日
ロッドの調子を理解すれば、釣りが変わる!
ロッドのスペック表を見ていると、パワー(固さ)表記の他に、『レギュラーテーパー』や『ファーストアクション』など“調子(テーパー)”も書かれています。
これはロッドの曲がり具合を表しているものです。
今回はロッドの調子について見ていきたいと思います。
調子(テーパー)とは?
出典・photoAC
調子(テーパー)とは、ロッドがどこで曲がるか、どんな曲がり方をするかを表す用語です。
各テーパー毎にロッドの曲がり方違い、調子事に特徴があります。
エクストラファースト
ロッドの先端に向かって8:2の位置で曲がるテーパーです。
「先調子」という分類になります。
ルアーに繊細なアクションをつけやすいですが、ロッドの曲がる範囲が狭いのでキャストが難しく、魚をバラしやすいといった特徴があります。
ファースト
ロッドの先端に向かって7:3の位置で曲がるテーパーです。
これも「先調子」の分類に入ります。
ルアーにアクションをつけやすく、エクストラファーストよりもキャストがしやすく、扱いやすさがあります。
レギュラーファースト
ファーストとレギュラーの絶妙な中間をとるのがレギュラーファーストになります。
繊細なアクションはつけにくいですが、胴調子の竿よりは比較的アクションをつけやすいでしょう。
レギュラー
5:5の位置で曲がるのがレギュラーテーパーです。
「胴調子」や「本調子」などと呼ばれます。
キャストがしやすいので、様々なルアーを使ってみたいと考えている初心者や、サイズを問わず魚とのファイトを楽しみたい釣り人向けです。
スロー
ロッド全体が曲がるスローテーパー。
「胴調子」や「元調子」などと呼ばれます。
魚に追従してロッドが曲がるため魚をバラしにくく、ラインブレイクしにくいテーパーです。
ただ、キビキビとしたアクションをつけるのは難しいといった一面も。
パラボリックス
スローテーパーと同じくロッド全体が曲がるテーパーで、「元調子」とも呼ばれます。
食い込み重視なので、トップウォーターでの釣りや、青物など大物狙いの釣り人に選ばれやすい調子です。
ファースト寄り(先調子)の特徴
出典・photoAC
ファーストテーパー(先調子)は、バット(根元)やベリー(中間)が硬く、ティップ(穂先)が柔らかくなっています。
一般的に、先端に向かって8:2、もしくは7:3の位置を頂点に曲がるロッドを指します。
先調子のロッドのメリットは、ルアーの操作性が良いこと。
繊細なルアーアクションが可能で、フッキングもルアーに直接的に伝わるのが特徴です。
積極的にアクションを付けるワーム・エギなど、縦の釣りを得意とします。
デメリットとしては、巻物や重量級ルアーを扱うには不向きなこと。
魚とのファイトではバラしに注意しなければならないことが挙げられます。
先調子のロッドでは、スイングの速度を速くするほどキャストの飛距離が伸びやすくなります。
スロー寄り(胴調子)の特徴
出典・photoAC
スローテーパーのロッドは手元や5:5の位置(中央あたり)など、ブランクス全体がしなやかに曲がるロッドです。
胴調子や元調子などと呼ばれます。
メリットとしては、重いルアーを扱うのに適し、巻物などを扱いやすいこと。
魚に追従して竿が全体にしなり掛けた魚をバラしにくく、粘り強いファイトを可能。
デメリットは、ルアーに繊細なアクションをつけるのが難しいこと。
また、フッキングの力も伝わりにくいので、向こう合わせ的なフッキングになりがちなこと。
キャストはルアーの重みをロッドにのせ、ロッドを十分にしならせ、ロッドの反発力を活かして投げます。
ロッドの調子で釣りが変わる
例えば、専用ロッドがある理由は、釣りのターゲットや釣り方によって、使用するルアー、誘い方、ターゲットのアタリの出方などが、それぞれ異なるからです。
一つ例を挙げると、現在のエギングロッドはファストテーパーよりになっています。
仮にレギュラーテーパー寄りのロッドでエギングをしようとすると、シャクリの際にロッドがアクションを吸収してしまい、エギをキビキビ動かすことができません。
ロッドのテーパーを理解しないで買ってしまうと、アタリを弾いてしまったり、バラシが多くなったりという事もあるかもしれません。
狙うターゲット、どんな釣りをしたいのかを想像して、ロッドの調子を意識してロッドを選びましょう。
最後までご覧いただきありがとうございます。
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