2020年06月17日
食べるな危険!毒を持った魚たち
こんにちは、くさふぐです。
当ブログへご来店ありがとうございます。
さまざまな種類の毒を持つ魚や生物が海には生息しています。大きく分けると2種類に分けられ、ヒレなどに毒のあるトゲを持っている触れるのが危険な魚。もう1つは、身に毒を持っている食べるのが危険な魚。今回は絶対に食べてはいけない毒を持った魚について見てみたいと思います。
出典・photoAC
堤防や磯などで楽しく釣りをしていても、毒を持った魚は身近に潜んでいます。毒を持ったさまざまな魚が日本にも生息しています。
毒の種類も魚によって違ってきます。
有名なのはふぐ毒のテトロドトキシンですかね。
おそらく海で釣りをしたことがある人なら1度は釣ったことのあるフグ。触ったら丸く膨らむかわいいフグにも体に毒を持っています。
基本的に釣るだけならかまいませんが、食べるのは危険!
そんな、体に毒を持った危険な奴らを見ていきましょう。
出典・photoAC
堤防、磯、砂浜など場所を問わずどこにでもいるクサフグ。たいていの釣りでかかってくる外道の代表格。
日本全域に生息していて、川へ上る習性があります。
クサフグは体に毒を持っていて食べるのが危険な魚です。クサフグが持っている毒は、『テトロドトキシン』と言われる毒。
テトロドトキシンは、内臓や精巣、卵巣などに多く含まれている。
じゃあ肉は安全なのか?と言われるとそんなことはありません。肉の部分にも微量ながら毒はあります。
釣ったとしても、食べようとは思わずリリースしてあげるのが1番です。
出典・photoAC
フグほどメジャーではないために被害に遭いやすいキタマクラ。極めて毒性が強の強い魚。
ついばむようにエサを盗っていくので、「エサ盗り」として釣り人に嫌われている。
見た目はカワハギに似ているが、キタマクラは釣り上げた際におなかを膨らませて威嚇してきます。
キタマクラの持つ毒は、フグと同じく『テトロドトキシン』になります。
筋肉や卵巣は無毒とされているが、皮膚に強力な毒性を持っているので素手で触れるのは危険。他に肝臓や腸にも毒を持っています。
キタマクラは毒もあり美味しくないとされている魚です。
しかし筋肉に毒がないので食べることは可能ですが、食べるにはフグ調理の資格を持っている人に捌いてもらう必要があります。
ですが、ほとんどの都道府県条例でキタマクラを食べることは認めていないようですね。
キタマクラだ釣れた場合は、素手では触らずにゴム無手袋をして針から外してリリースしましょう。
軍手などは浸透する恐れがあります。
クーラボックスなどに他の魚と一緒に入れてしまうと、キタマクラの内臓などが傷ついていた場合毒を吐き出して、その毒が他の魚に移る危険があります。キタマクラの中には、皮膚から毒を放出するのもいます。
釣れたときは素手で触らないようにしてリリースしましょう。
シガテラ毒を持っている魚は、日本全土に生息するわけではなく、基本的に温暖な気候の場所に多く生息している。
日本だったら、沖縄周辺に多く生息している。
シガテラ毒とは、毒性のあるプランクトンやプランクトンが付着した海藻などを食べる魚に毒が蓄積されます。さらに、毒が蓄積された魚を、魚食性の魚が食べることで、その魚にも毒が蓄積されていきます。
そして、人がシガテラ毒を大量に蓄積している魚を食べることで、シガテラ中毒を起こす。
シガテラ中毒の主な症状は、下痢、嘔吐、頭痛、関節痛、感覚のまひやめまいなどを引き起こす。
特徴的な症状は、温度感覚の異常(ドライアイスセンシーション)と呼ばれる症状があります。
このドライアイスセンシーションは、水に手を入れるとドライアイスに触れているような感覚になり、温かいものに触れると冷たいものに触れたような感覚になること。
致死率は低いですが、全快するまでに、長い場合は1年以上の時間がかかることもある。
毒は内臓や筋肉に蓄積される。
出典・photoAC 写真はGT
日本で中毒原因になる代表的な魚は、オニカマス、ロウニンアジ(GT)、カスミアジ、ギンガメアジなどの温暖な気候の海に生息している独特な魚たち。
シガテラ毒を持つ魚はこの他にもいくつか種類がいます。
魚種や個体によって毒の蓄積量が違うので、毒性の強さも違います。
絶対その個体にシガテラ毒があるかはわかりませんが、基本的には食べない方が賢明だと思います。
出典・釣具のポイント
見た目がちょっとエイリアン感のあるシイラにも毒があります。
食用としても美味しい魚で、ハワイでは高級食材として扱われています。
シイラは皮に食中毒を引き起こす毒を持っています。
シイラが皮に持っている毒は2種類。
・腸炎ビブリオ菌
・表皮粘液毒
症状は、嘔吐や下痢、発熱などです。
腸炎ビブリオ菌や表皮粘液毒は調理の前に真水でしっかりと洗うこと。調理に使った道具をしっかり洗浄し、シイラを捌いた後にそのまま違う魚を捌かないなどすれば対策できます。
腸炎ビブリオ菌は熱に弱いので、よく加熱すると死滅します。
刺身などで食べる場合は、しっかり皮を取り、まな板や包丁は捌いたときに使った物と違う物を使用する。
シイラの中で一番怖いのは『ヒスタミン中毒』です。ヒスタミン中毒はいわゆる「青物」と呼ばれる魚では発症する可能性が高いです。
シイラによるヒスタミン中毒での死亡例も確認されています。
ヒスタミン中毒を避けるためには、
・常温ではなく冷蔵・冷凍庫で保存する
・長く置かずに食べる
ヒスタミンは加熱処理では分解されないので、徹底した温度管理が必要です。
こうやって見てみると、食べるのが危険な魚は意外と多く感じますね。
食べたら一発で食中毒になるようなアウトな魚や、シイラみたいにしっかりと注意して食べれば大丈夫な魚。シガテラ毒の場合は、食べた魚がどれくらい毒を蓄積しているかにもよりますからね。
今後釣りをする際や、魚を食べる際には毒があるかどうか気をつけたいですね。食べることが危険な魚はリリースするのが1番かもしれません。
最後までご覧いただきありがとうございます。
またのご来店お待ちしております。
当ブログへご来店ありがとうございます。
さまざまな種類の毒を持つ魚や生物が海には生息しています。大きく分けると2種類に分けられ、ヒレなどに毒のあるトゲを持っている触れるのが危険な魚。もう1つは、身に毒を持っている食べるのが危険な魚。今回は絶対に食べてはいけない毒を持った魚について見てみたいと思います。
出典・photoAC
身近な毒魚に注意
堤防や磯などで楽しく釣りをしていても、毒を持った魚は身近に潜んでいます。毒を持ったさまざまな魚が日本にも生息しています。
毒の種類も魚によって違ってきます。
有名なのはふぐ毒のテトロドトキシンですかね。
食べるな危険!体に毒を持つ魚
おそらく海で釣りをしたことがある人なら1度は釣ったことのあるフグ。触ったら丸く膨らむかわいいフグにも体に毒を持っています。
基本的に釣るだけならかまいませんが、食べるのは危険!
そんな、体に毒を持った危険な奴らを見ていきましょう。
どこにでもいる体に毒を持った魚の代表クサフグくん
出典・photoAC
堤防、磯、砂浜など場所を問わずどこにでもいるクサフグ。たいていの釣りでかかってくる外道の代表格。
日本全域に生息していて、川へ上る習性があります。
クサフグの毒は?
クサフグは体に毒を持っていて食べるのが危険な魚です。クサフグが持っている毒は、『テトロドトキシン』と言われる毒。
テトロドトキシンは、内臓や精巣、卵巣などに多く含まれている。
じゃあ肉は安全なのか?と言われるとそんなことはありません。肉の部分にも微量ながら毒はあります。
釣ったとしても、食べようとは思わずリリースしてあげるのが1番です。
触るな危険!キタマクラ
出典・photoAC
フグほどメジャーではないために被害に遭いやすいキタマクラ。極めて毒性が強の強い魚。
ついばむようにエサを盗っていくので、「エサ盗り」として釣り人に嫌われている。
見た目はカワハギに似ているが、キタマクラは釣り上げた際におなかを膨らませて威嚇してきます。
キタマクラの毒
キタマクラの持つ毒は、フグと同じく『テトロドトキシン』になります。
筋肉や卵巣は無毒とされているが、皮膚に強力な毒性を持っているので素手で触れるのは危険。他に肝臓や腸にも毒を持っています。
キタマクラは毒もあり美味しくないとされている魚です。
しかし筋肉に毒がないので食べることは可能ですが、食べるにはフグ調理の資格を持っている人に捌いてもらう必要があります。
ですが、ほとんどの都道府県条例でキタマクラを食べることは認めていないようですね。
キタマクラだ釣れた場合は、素手では触らずにゴム無手袋をして針から外してリリースしましょう。
軍手などは浸透する恐れがあります。
クーラボックスなどに他の魚と一緒に入れてしまうと、キタマクラの内臓などが傷ついていた場合毒を吐き出して、その毒が他の魚に移る危険があります。キタマクラの中には、皮膚から毒を放出するのもいます。
釣れたときは素手で触らないようにしてリリースしましょう。
シガテラ毒を持つ魚たち
シガテラ毒を持っている魚は、日本全土に生息するわけではなく、基本的に温暖な気候の場所に多く生息している。
日本だったら、沖縄周辺に多く生息している。
シガテラ毒とは?
シガテラ毒とは、毒性のあるプランクトンやプランクトンが付着した海藻などを食べる魚に毒が蓄積されます。さらに、毒が蓄積された魚を、魚食性の魚が食べることで、その魚にも毒が蓄積されていきます。
そして、人がシガテラ毒を大量に蓄積している魚を食べることで、シガテラ中毒を起こす。
シガテラ中毒による症状は?
シガテラ中毒の主な症状は、下痢、嘔吐、頭痛、関節痛、感覚のまひやめまいなどを引き起こす。
特徴的な症状は、温度感覚の異常(ドライアイスセンシーション)と呼ばれる症状があります。
このドライアイスセンシーションは、水に手を入れるとドライアイスに触れているような感覚になり、温かいものに触れると冷たいものに触れたような感覚になること。
致死率は低いですが、全快するまでに、長い場合は1年以上の時間がかかることもある。
毒は内臓や筋肉に蓄積される。
シガテラ毒を持つ魚
出典・photoAC 写真はGT
日本で中毒原因になる代表的な魚は、オニカマス、ロウニンアジ(GT)、カスミアジ、ギンガメアジなどの温暖な気候の海に生息している独特な魚たち。
シガテラ毒を持つ魚はこの他にもいくつか種類がいます。
魚種や個体によって毒の蓄積量が違うので、毒性の強さも違います。
絶対その個体にシガテラ毒があるかはわかりませんが、基本的には食べない方が賢明だと思います。
皮が危険なシイラくん
出典・釣具のポイント
見た目がちょっとエイリアン感のあるシイラにも毒があります。
食用としても美味しい魚で、ハワイでは高級食材として扱われています。
シイラの毒は?
シイラは皮に食中毒を引き起こす毒を持っています。
シイラが皮に持っている毒は2種類。
・腸炎ビブリオ菌
・表皮粘液毒
症状は、嘔吐や下痢、発熱などです。
腸炎ビブリオ菌や表皮粘液毒は調理の前に真水でしっかりと洗うこと。調理に使った道具をしっかり洗浄し、シイラを捌いた後にそのまま違う魚を捌かないなどすれば対策できます。
腸炎ビブリオ菌は熱に弱いので、よく加熱すると死滅します。
刺身などで食べる場合は、しっかり皮を取り、まな板や包丁は捌いたときに使った物と違う物を使用する。
シイラの中で一番怖いのはこいつ
シイラの中で一番怖いのは『ヒスタミン中毒』です。ヒスタミン中毒はいわゆる「青物」と呼ばれる魚では発症する可能性が高いです。
シイラによるヒスタミン中毒での死亡例も確認されています。
ヒスタミン中毒を避けるためには、
・常温ではなく冷蔵・冷凍庫で保存する
・長く置かずに食べる
ヒスタミンは加熱処理では分解されないので、徹底した温度管理が必要です。
まとめ
こうやって見てみると、食べるのが危険な魚は意外と多く感じますね。
食べたら一発で食中毒になるようなアウトな魚や、シイラみたいにしっかりと注意して食べれば大丈夫な魚。シガテラ毒の場合は、食べた魚がどれくらい毒を蓄積しているかにもよりますからね。
今後釣りをする際や、魚を食べる際には毒があるかどうか気をつけたいですね。食べることが危険な魚はリリースするのが1番かもしれません。
最後までご覧いただきありがとうございます。
またのご来店お待ちしております。
タグ:毒魚
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