2022年02月16日
ファイザー社の飲み薬が特例承認 新冷戦(181)
ファイザー社の飲み薬が特例承認
新冷戦(181)
新冷戦(181)
注目されていたファイザー社の新型コロナ
の飲み薬が日本で2月10日に特例承認され
ました。許可された薬の名前は「パキロビ
ッド」です。日本以外の国では「パクスロ
ビド」という商品名だそうです。
薬の成分は新しい抗ウイルス薬「ニルマト
レルビル」と抗エイズウイルス薬「リトナ
ビル」を組み合わせたものだそうです。
「パキロビッド」の使用は、新型コロナの
発症5日以内で、軽症〜中等症の状態に、
ニルマトレルビル2錠とリトナビル1錠の
パックを1日2回、5日間服用して重症化を
防ぐということです。高血圧や不整脈の薬
で併用できないものがあるということです。
発症から3日以内にパキロビッドを投与し
た場合の効果は入院や死亡を89%減らす
ことができるということです。オミクロン
変異株については効果がある可能性がある
ということです。日本国内の感染状況は、
ここ1週間は1日の新規感染者が10万人を
上下しています。1日の死者数が150人に
に達し、感染者が多いと甘くはない状況
になるようです。オミクロン株にも効果
があるといいですね。
◇◇◇◇◇◇
新型コロナの飲み薬がメルク社のモルヌピ
ラビルとファイザー社のパキロビッド(パ
クスロ ビド)2つになったのですが、2つの
違いを解説した報道記事がありました。
@メルク社「モルヌピラビル」の攻撃方法
ウイルスのDNAに遺伝子情報があるのです
が、RNAポリメラーゼがmRNA(メッセン
ジャーRNA)を形成する時、DNAの遺伝子
情報を転写して、ウイルスが増殖していく
ということです。そうなんですが、メルク
社の「モルヌピラビル」はmRNAに転写さ
れた遺伝子情報を書き換えて、正常なウイ
ルスができないようにし、ウイルスの増殖
を阻害するといことです。
Aファイザー社のパキロビッドの攻撃方法
ウイルスはヒトの細胞に侵入して増殖する
のですが、増殖する第1歩はウイルスの部
品を作り、第2歩はその部品を切り、第3歩
は切った部品を組み立ててウイルスにする
ということです。「パキロビッド」はこの
2歩目の部品を切るハサミを使えなくする
ということです。そうすると部品ばかりで
ウイルスは増殖できないことになります。
このハサミはプロテアーゼと言われる酵素
です、蛋白質分解酵素というものです。そ
の酵素を作用できなくする薬はプロテアー
ゼ阻害薬と呼ばれます。
メルク社もファイザー社もアメリカの大手
製薬会社です。日本法人もあります。
◎メルク社の日本法人
会社名 MSD株式会社、
本社所在 東京都千代田区
◎ファイザー社の日本法人
会社名 ファイザー株式会社
本社所在 東京都渋谷区
ウイルスを攻撃する方法が異なるのですが、
治療する方からすると選択肢が広がって安
心ということです。新型コロナ治療薬を色
々な企業が研究しているでしょう。まだま
だ治療薬が出てきそうです。新型コロナを
予防する治療薬も出てくるかもしれません。
竜巻・モンタナ州
2018年6月の12
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ファイザー飲み薬を特例承認 国内2種類目、一部薬と併用できず
配信
厚生労働省は10日、米製薬大手ファイザーが開発した新型コロナウイルス感染症の飲み薬「パキロビッド」の製造販売を特例承認した。国内の軽症者向けの飲み薬としては2種類目となる。
高血圧や不整脈などの一部の薬とは併用できず、処方に注意が必要となる。
【新型コロナウイルス飲み薬のメカニズムと開発状況】
パキロビッドは、細胞内でウイルスが増殖するのを抑える薬。新しい抗ウイルス薬「ニルマトレルビル」を2錠、抗エイズウイルス薬「リトナビル」を1錠の計3錠を組み合わせて飲む。投与対象は、18歳以上で重症化リスクのある軽症から中等症の患者になる見込み。
発症5日以内に使用を始め、1日2回、5日間服用する。不整脈や高血圧などの一部の薬とは併用できない。
臨床試験では、発症から3日までに投与を受けた重症化リスクの高い患者の入院や死亡を89%減らす効果が確認された。変異株「オミクロン株」にも有効である可能性が高いとされる。
米国は緊急使用許可が出ており、英国では承認されている。ファイザーが1月14日に承認申請していた。
日本政府はファイザーと計200万人分の供給について最終合意しており、まずは約4万人分が納入され使用が始まる。
海外では「パクスロビド」の販売名だが、日本では「パキロビッドパック」との名称となる。軽症者が使える飲み薬は、米メルクの「モルヌピラビル」(商品名・ラゲブリオ)に続き2種類目。【矢澤秀範】
高血圧や不整脈などの一部の薬とは併用できず、処方に注意が必要となる。
【新型コロナウイルス飲み薬のメカニズムと開発状況】
パキロビッドは、細胞内でウイルスが増殖するのを抑える薬。新しい抗ウイルス薬「ニルマトレルビル」を2錠、抗エイズウイルス薬「リトナビル」を1錠の計3錠を組み合わせて飲む。投与対象は、18歳以上で重症化リスクのある軽症から中等症の患者になる見込み。
発症5日以内に使用を始め、1日2回、5日間服用する。不整脈や高血圧などの一部の薬とは併用できない。
臨床試験では、発症から3日までに投与を受けた重症化リスクの高い患者の入院や死亡を89%減らす効果が確認された。変異株「オミクロン株」にも有効である可能性が高いとされる。
米国は緊急使用許可が出ており、英国では承認されている。ファイザーが1月14日に承認申請していた。
日本政府はファイザーと計200万人分の供給について最終合意しており、まずは約4万人分が納入され使用が始まる。
海外では「パクスロビド」の販売名だが、日本では「パキロビッドパック」との名称となる。軽症者が使える飲み薬は、米メルクの「モルヌピラビル」(商品名・ラゲブリオ)に続き2種類目。【矢澤秀範】
配信
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コロナ飲み薬「メルク」と「ファイザー」どう違う?
配信
ワクチン接種と並んで収束のカギを握ると言われるのが、「飲み薬」です。
日本では、すでにメルク社の「モルヌピラビル」は使用されていますがファイザー社の「パキロビッド(パクスロビド)」も2月10日厚労省の専門部会で審議され早ければその日に特例承認を受ける可能性があります。
いずれも軽症から中等症の方向けの薬ですが薬の作用は異なるものなんです。
広島大学の保田朋波流先生は、「薬が攻撃する部分が違うので、今後の治療の選択肢が広がる」と話します。
ではいったい、どんな「違い」があるのか。マンガで詳しくお伝えします。 まずはおさらい。ウイルスは細胞に侵入すると自分のコピーを作るため、プラモデルのように部品を大量に生産します。
その部品は、ハサミの役割を果たす“酵素(3CLプロテアーゼ)”でバラバラにして組み立てます。
また「遺伝子読み取りマシン(RNAポリメラーゼ)」を作って、遺伝子情報も大量にコピーして一緒に中に埋め込むとウイルスが完成。
それがどんどん増産されると重症化を引き起こしてしまうんです。
そして重症化を防ぐため登場するのが“飲み薬”。ずはメルク社の薬がターゲットにするのは、“遺伝子読み取りマシン”。
コピーされた遺伝子情報を、「しめしめ」と、こっそり書き換えてしまうんです。 そうすると、エラーだらけの不完全なウイルスばかりが作られ重症化しにくいと考えられています。
これに対してファイザー社の飲み薬がターゲットにするのが、「ハサミの役割を果たす“酵素”」です。ハサミが使えないようにストッパーをかけてしまうので、たとえウイルスの部品が大量に生産されても、バラバラにできず組み立てられないまま。
さらに、ファイザーの薬は、ストッパーの効果を持続させるため別の薬もまぜているんです。その分、重症化を防ぐ効果も高まると期待されています。
また、ウイルスが今後、薬に対する耐性を身に着けても「攻撃する部分の異なる複数の薬があれば治療の選択肢が広がって安心」と、保田先生は話します。
日本では、すでにメルク社の「モルヌピラビル」は使用されていますがファイザー社の「パキロビッド(パクスロビド)」も2月10日厚労省の専門部会で審議され早ければその日に特例承認を受ける可能性があります。
いずれも軽症から中等症の方向けの薬ですが薬の作用は異なるものなんです。
広島大学の保田朋波流先生は、「薬が攻撃する部分が違うので、今後の治療の選択肢が広がる」と話します。
ではいったい、どんな「違い」があるのか。マンガで詳しくお伝えします。 まずはおさらい。ウイルスは細胞に侵入すると自分のコピーを作るため、プラモデルのように部品を大量に生産します。
その部品は、ハサミの役割を果たす“酵素(3CLプロテアーゼ)”でバラバラにして組み立てます。
また「遺伝子読み取りマシン(RNAポリメラーゼ)」を作って、遺伝子情報も大量にコピーして一緒に中に埋め込むとウイルスが完成。
それがどんどん増産されると重症化を引き起こしてしまうんです。
そして重症化を防ぐため登場するのが“飲み薬”。ずはメルク社の薬がターゲットにするのは、“遺伝子読み取りマシン”。
コピーされた遺伝子情報を、「しめしめ」と、こっそり書き換えてしまうんです。 そうすると、エラーだらけの不完全なウイルスばかりが作られ重症化しにくいと考えられています。
これに対してファイザー社の飲み薬がターゲットにするのが、「ハサミの役割を果たす“酵素”」です。ハサミが使えないようにストッパーをかけてしまうので、たとえウイルスの部品が大量に生産されても、バラバラにできず組み立てられないまま。
さらに、ファイザーの薬は、ストッパーの効果を持続させるため別の薬もまぜているんです。その分、重症化を防ぐ効果も高まると期待されています。
また、ウイルスが今後、薬に対する耐性を身に着けても「攻撃する部分の異なる複数の薬があれば治療の選択肢が広がって安心」と、保田先生は話します。
テレビ朝日
タグ:ニュース
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