2020年08月14日
米富士フイルム大量の原薬を受注 新冷戦(94)
新冷戦(94)
トランプ大統領はノースカロライナ州にあ
る富士フィルムの子会社「富士フィルム・
ダイオシンス・バイオテクノロジーズ」を
視察して、報道陣に演説をしたということ
です。「アメリカの科学的才能を総動員し
て、このウイルスに勝利する」との決意の
ようです。
なぜトランプ氏が富士フイルムのアメリカ
子会社を視察したかというのは詳しく書か
れていませんが、前ページのノババックス
がワクチンの原薬の製造を富士フイルムの
アメリカ子会社へ依頼したということです。
富士フイルムのアメリカ子会社は少なくと
もアメリカで使われる3億人分のワクチン
の質と量の責任を持つことになります。そ
こで、アメリカ政府は大量のワクチン製造
を支援するとして富士フイルムのアメリカ
子会社へ280億円の援助を決定しました。
何て物分かりがいいのでしょう。
「為せば成る」、あと3ヵ月で大統領選挙
です。成っても成らなくても背水の陣です。
9月10月と新型コロナの免疫者が生まれ、
アメリカの新型コロナ感染が沈下したとし
ても選挙で勝利できるかどうか。物分かり
が良くて可能性を広げたい気持ちがアメリ
カ国民に伝わるかどうか。
二つ目の記事は富士フィルムの子会社「富
士フィルム・ダイオシンス・バイオテクノ
ロジーズ」を少し詳しく記述しています。
ワクチンの原薬はテキサス州の工場で製造
されるということです。この280億円の政
府支援で「劇的に生産を増やせる」という
ことです。よかったですね。日本企業がワ
クチン製造の技術を認められるのはうれし
いですね。
トランプ氏、ワクチン原薬製造の富士フイルム子会社視察 「勝利」強調
AFPBB News 7/28(火)16:31 配信【7月28日 AFP】米国のドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領は27日、新型コロナウイルスのワクチン原薬を製造する富士フイルム(Fujifilm)の現地子会社を視察し、「米国の科学的才能を総動員して」新型コロナを打ち負かすと強調した。
トランプ氏は依然収まらない新型コロナ流行を封じ込めると同時に、11月の米大統領選へ向けてぐらつく再選への望みを復活させるため、新型コロナワクチンの早期開発に期待を寄せている。
数時間前にはトランプ政権で国家安全保障を担当するロバート・オブライエン(Robert O'Brien)大統領補佐官が、新型コロナ検査で陽性反応だったことも判明していた。
トランプ氏は南部ノースカロライナ州モリスビル(Morrisville)にある富士フイルム子会社「フジフイルム・ダイオシンス・バイオテクノロジーズ(Fujifilm Diosynth Biotechnologies)」を視察し、報道陣に「米国の科学的才能を総動員して、このウイルスに勝利する」と語った。
同社は、米政府が主導する数十億ドル(数千億円)規模の新型コロナワクチン開発計画「ワープ・スピード作戦(Operation Warp Speed)」の一環として、米バイオテクノロジー企業ノババックス(Novavax)が開発するワクチン候補の原薬の大量製造を請け負っている。この計画では大手製薬企業の開発・製造を支援し、2021年1月までに3億回分の新型コロナワクチンを供給することを目標としている。
米国は世界の国々の中で最も新型コロナによる被害が大きく、感染者数は420万人を超え、死者数は15万人近くに上っている。
だがマーク・メドウズ(Mark Meadows)大統領首席補佐官は26日、米ABCに対し、「最終的にこれを克服するのは、マスクでも、経済活動の停止でもない。米国の創意工夫が生み出す治療法やワクチンによって、克服できることを期待している」と述べた。
米国は「ワープ・スピード作戦」の下で3月以降、新型コロナワクチン開発のために63億ドル(約6600億円)以上を費やしてきた。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関する薬剤を「世界的な公共財」とすることを呼び掛けてきた欧州の指導者たちとは異なり、トランプ政権はこの計画で米国民のためのワクチン調達を優先することを公然と宣言している。
新型コロナワクチンの開発では、英製薬大手アストラゼネカ(AstraZeneca)と中国企業2社、米バイオ医薬ベンチャーのモデルナ(Moderna)などが先行しており、モデルナは27日に臨床試験の最終段階を開始した。
映像は27日撮影・提供。(c)AFPBB News
トランプ氏、ワクチン原薬製造の富士フイルム子会社視察「勝利」強調
7月28日(火) 16時31分 国際総合(AFPBB News)
- 日本経済新聞 2020/7/28 7:38 (2020/7/28 8:34更新)
トランプ大統領が同日、南部ノースカロライナ州にある「フジフイルム・ダイオシンス・バイオテクノロジーズ」の拠点を視察した際に明らかにした。同社によると、南部テキサス州の施設で今秋までに増産投資を実施し、2021年初めに大量生産を始める。同氏は「劇的に生産を増やせる」と期待感を示した。
富士フイルムが11年に買収し、三菱商事も出資するダイオシンス社は、コロナワクチンを開発する米ノババックスから原薬の製造を受託している。米厚生省との21年12月までの契約によると、政府の資金はノババックスなど政府が開発を支援するワクチンの増産投資のために活用できる。
資金拠出は、米政府が年内にも全国民に相当する3億本のワクチン供給開始を目指す「ワープスピード作戦」の一環。米政府はノババックスのほか、米ファイザーなどのワクチン開発にも資金を出している。臨床試験(治験)でワクチンの安全性や有効性が確認できれば速やかに国民に投与できるよう、企業の設備投資も支援している。
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