2018年09月21日
あの九段線を横切った、中国が珍しく我慢
ナ海の訓練について、中国政府は意外なこと
に日本という国名を挙げずに域外国と表現し
て、「地域の安定を損なわないように」とい
うことです。九段線を東から西へ横断して、
ベトナムの港に入ったのですが、なぜかぐっ
と抑えた物言いです。
貿易戦争をアメリカから仕掛けられているせ
いか、周辺諸国への影響を考慮しているのか、
そうそう日中首脳会談が予定されているせい
かもしれません。地図からですが、西沙諸島
と南沙諸島の間で人工島から離れた海域で訓
練が行われたのかもしれません。でもいつ何
を言い出すか分かりません。
2番目の記事の解説は省略します。読んでみ
て下さい。
3番目の記事は潜水艦「くろしお」がベトナム
のカムラン湾へ入港したニュースです。ベト
ナムの国営メディアはくろしおを詳しく紹介
すると共に、自衛隊員が現地で兵士と交流の
スポーツをし、「アジア太平洋地区の平和と
繁栄のための戦略的協調関係に高まっている」
と報道されて、大いに歓迎された模様です。
南シナ海の西沙諸島では中国の海警にベトナ
ム漁民がいじめられ、漁船を沈没させられた
り、備品を盗まれたり散々な目にあっている
ので、日本がベトナムに何をしても中国をけ
ん制することになりそうです。海上自衛隊の
艦船は頼もしく思えることでしょう。
東南アジアの国々からの日本訪問の人数は
2018年は大きく増加しています。いずれも経
済状態が順調と思われます。フィリピン、イ
ンドネシア、ベトナム、タイ、マレーシアな
どですが、アメリカと中国の貿易戦争が長引
きそうに思われたときはこれらの国々が「漁
夫の利」的に有利になる可能性があります。
つまり、中国に投資している企業が引越しを
するとき、これらの国々がまずあがりそうな
のです。中国の人件費の上昇からすでに進出
や引越した企業もあるでしょう。下地はある
ように思われます。
<海自潜水艦訓練>中国が不快感を示す 日本の名指し避けて
毎日新聞 9/17(月) 19:46配信
【北京・浦松丈二】日本の海上自衛隊の潜水艦が南シナ海で実施した訓練について、中国外務省の耿爽(こう・そう)副報道局長は17日の定例会見で「(南シナ海の)域外国は慎重に行動し、地域の平和と安定を損なう事をしないよう促す」と述べ、日本の名指しは避けながらも不快感を示した。
今回の訓練について、中国側は現時点で明確な主権侵害にはあたらないと判断している模様だ。訓練海域は中国が南シナ海で管轄権を主張する「九段線」の内側とみられるが、最近、中国はフィリピンやベトナムなど沿岸国との交渉を加速するため、「九段線」のように一方的とみなされやすい主張を控えている。
<海自潜水艦訓練>中国が不快感を示す 日本の名指し避けて
9月17日(月) 19時46分-国際総合(毎日新聞)
<海自>南シナで潜水艦訓練 初公表
毎日新聞 9/17(月) 19:44配信
◇呉基地所属「くろしお」と護衛艦3隻が実施
海上自衛隊は17日、南シナ海の公海上で呉基地(広島県呉市)所属の潜水艦「くろしお」と護衛艦3隻が対潜水艦戦の訓練を実施したと発表した。海自潜水艦の南シナ海での訓練が公表されるのは初めて。海自は「特定の国を念頭に置いていない」としているが、秘匿が原則とされる潜水艦の行動を公表するのは異例で、南シナ海の軍事拠点化を進める中国を強くけん制する狙いがあるとみられる。
海自によると、くろしおは、南シナ海やインド洋で長期派遣訓練中のヘリコプター搭載護衛艦「かが」など3隻と合流。13日に護衛艦やヘリによる潜水艦の捜索訓練や、潜水艦が護衛艦に接近して攻撃する訓練などを実施した。
くろしおはその後、3隻と別れ、17日にはベトナムの軍事要衝カムラン湾の国際港に親善目的で寄港した。海自潜水艦のベトナムへの寄港は初めてで、南シナ海で中国との間に領有権問題を抱えるベトナムとの防衛協力の強化をアピールする狙いがある。
中国は、南シナ海のほぼ全域を囲む形で引いた「九段線」の内側は中国の「歴史的権利」が及ぶと主張し、近年は南沙(英語名スプラトリー)諸島や西沙(同パラセル)諸島などを埋め立てて人工島を造成。港湾や滑走路の建設を進めており、航空機や艦艇の活動も活発化させている。
これに対して米軍は、中国が造成した人工島の12カイリ(約22キロ)内をイージス艦などで航行する「航行の自由」作戦を繰り返し、中国軍の動きをけん制してきた。今年に入ってからは、米ハワイで実施された多国間訓練への中国海軍の招待を取りやめ、南シナ海上空で戦略爆撃機を飛行させるなど、けん制を強めている。
防衛省関係者によると、今回の海自の訓練海域は人工島からは離れているが、九段線の内側だったといい、シーレーン(海上交通路)としてこの海域を重視する海自が米軍に連動してあえて訓練を公表したとみられる。防衛省関係者は「海自の潜水艦が南シナ海で活動できる能力があることを示すだけで、中国軍への抑止効果が期待できる」と話す。
ただし、今後も海自が周辺海域で活動を活発化させれば、中国との間で緊張が高まる恐れもある。
安倍晋三首相は17日のテレビ朝日の番組で「南シナ海での潜水艦の訓練は15年前から、昨年も一昨年もやっている」と明かした。今年発表した理由は「十分承知していない」とした。【前谷宏】
<海自>南シナで潜水艦訓練 初公表
9月17日(月) 19時44分 政治(毎日新聞)
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ベトナム、海自潜水艦初寄港を歓迎 対中牽制で連携
産経新聞 9/17(月) 21:57配信
【シンガポール=吉村英輝】ベトナム国営メディアは17日、海上自衛隊の潜水艦「くろしお」が、1973年9月21日の日越国交樹立から45周年を記念し、カムラン湾に寄港したと伝えた。日程は17〜21日で、訓練中の海自隊員が期間中、ベトナム軍の将兵たちとスポーツを含めた交流を現地で行うとともに、同湾がある中部カインホア省に表敬訪問するとしている。
報道は、海自の潜水艦がベトナムに寄港するのは初めてとし、くろしおの大きさなども紹介。ベトナム"外務省">外務省の担当者は寄港を歓迎し、日越関係が「アジア太平洋地区の平和と繁栄のための戦略的協調関係に高まっている」と評価した。
軍事要衝のカムラン湾は、2002年のロシア軍撤退後、ベトナム海軍が基地を設置。16年には海自艦を初寄港させるなどして、海洋進出する中国を牽制している。
ベトナム、海自潜水艦初寄港を歓迎 対中牽制で連携
9月17日(月) 21時57分 アジア・オセアニア(産経新聞)
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