2018年09月23日
朝鮮半島の緊張緩和は進みそうだが
合意がみられたということです。韓国の文在
寅(ムン・ジェイン)大統領が9月18日から
20日に平壌(ピョンヤン)を訪問し、金正恩
朝鮮労働党委員長との首脳会談をしました。
金正恩委員長は「早期に非核化を終え、経済
発展に集中したい」と述べたということです。
南北首脳会談の後に発表された平壌共同宣言
には、軍事的緊張の緩和、交流・協力の増進、
離散家族、北朝鮮核問題などが盛り込まれて
いるということです。韓国の文在寅大統領は
9月24日にトランプ氏とニューヨークで会談
する際に伝達し、南北が年内の実現を目指す
朝鮮戦争の終戦宣言についてもトランプ氏と
協議する方針ということです。
今回の南北首脳会談のニュースを見ていると、
核兵器に関する話もあるので、明るい方向へ
進むことを確信し、トントンと物事が進むよ
うに期待するのですが、韓国も北朝鮮も国際
的に何を主張するか分からないというところ
があって、そう簡単には行動しないだろう、
また意味不明のことを言い始めるかもしれな
い、とか思ってしまいます。読者の方も慎重
にニュースを読んでください。
2つ目の記事は、南北の首脳がそろって中国と
の国境にある白頭山(標高2750m)を登った
という記事です。白頭山は朝鮮民族の聖山の
ようです。それゆえに南北の首脳がそろって
頂上に登ることは民族的意味があるようです。
現在は南北に2つに分かれていても、二人の
首脳が協調、共存などを示し、将来は統一の
夢を表現しているのかもしれません。
記事内に「漢拏山(日本読み かんなさん)」
が出てきますが、標高1950mの韓国の最高
峰であり、済州島にあります。文在寅大統
領の金正淑夫人が漢拏山から汲んできた水
と白頭山の天池の水を合わせたということ
です。これは民族的悲願ですね。
北朝鮮・白頭山2750m・画像
南北首脳会談 金正恩氏、早期の米朝首脳会談を希望 核実験場の検証受け入れ 最終日には「聖山」登山で韓国取り込み
産経新聞 9/20(木) 23:01配信
【ソウル=桜井紀雄】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は20日、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長との3日間の首脳会談の日程を終え、空路で韓国に戻った。文氏はソウルで記者会見し、金氏が「可能な限り早期に完全な非核化を終え、経済発展に集中したい」と述べたと明らかにした。ポンペオ米国務長官の訪朝とトランプ大統領との再会談を早期に実現させる意欲も示したという。
金氏は米側の「相応の措置」を条件に寧辺(ニョンビョン)の核施設を廃棄する用意を表明しており、膠着(こうちゃく)した米朝交渉の行方はトランプ政権の判断に委ねられることになった。文氏は、金氏が5月に坑道を爆破した核実験場の検証を受ける用意があると述べたとも明らかにした。
南北の共同宣言に盛り込まれなかった内容があり、文氏は24日にトランプ氏とニューヨークで会談する際に伝達するという。南北が年内の実現を目指す朝鮮戦争の終戦宣言についてもトランプ氏と協議する方針。
帰国直前には、金氏の提案で文氏が希望していた中朝国境にある朝鮮半島最高峰の白頭山(ペクトゥサン)を訪問する日程変更もあった。最大限のもてなしで韓国の取り込みを確実にする狙いのようだ。
南北双方が「聖山」とみなす白頭山の頂上付近を金氏と散策した文氏は「夢がかなった。南側の国民も観光できる時代がすぐに来ると信じている」と述べた。
大統領府によると、文氏は金氏から土産としてマツタケ約2トンを贈られた。再会事業に参加できなかった離散家族に配るという。
9月20日(木) 23時1分-韓国・北朝鮮(産経新聞)
白頭山にともに登った南北首脳…「もう一つの伝説ができました」
ハンギョレ新聞 9/21(金) 13:48配信
金委員長、三池淵空港に出迎え 車に乗って海抜2750メートルの将軍峰に登り 文大統領「南の一般国民も 白頭山観光する時代がすぐに来るだろう」 ケーブルカーに乗り天池に下りて散策 随行員「ソウル答礼訪問の際には漢拏山へ」 李雪主夫人「白頭で日の出を、漢拏で統一を迎える」 金正淑夫人、漢拏で汲んできた水を合水
「もう第一歩が始まったので、この歩みが繰り返されればより多くの人々が訪ねるようになり、南の一般国民たちも白頭山を観光できる時代がすぐに訪れると信じています」(文在寅大統領)
「白頭山(ペクトゥサン)の天池(チョンジ)に新しい歴史の姿を込め、白頭山の天池の水が渇かないようこの天池の水にすべて込めて、今後の北南間の新しい歴史を書き加えていきましょう」(金正恩国務委員長)
文在寅(ムン・ジェイン)大統領と金正恩(キム・ジョンウン)委員長が20日、標高2750メートルの白頭山の頂上・将軍峰に昇進した。白頭山の天池を背景に二人は記念写真を撮り、つないだ高く手を持ち上げた。
南北首脳はこの日午前9時33分、白頭山の天池が見下ろせる将軍峰に一緒に到着した。雲一点ない青い空の下、天池は南北首脳に荘厳な姿を現した。
金委員長は「中国側からは天池に下りることができないが、私たちは下りることができる」とし、「中国の人たちが羨ましがる」と話した。文大統領が「(中国との)国境はどこか」と聞き、金委員長が手で指して説明した。金委員長の妻の李雪主(リ・ソルジュ)夫人が「(白頭山は)7〜8月が一番いい。シャクナゲが満開になる」と話し、文大統領は「そのシャクナゲが私の家の庭にもある」と話した。金委員長は「花より(白頭山の)日の出が壮観だ」と説明した。
今年だけでもう3回目の南北首脳会談であるうえに、平壌滞在2泊3日のあいだ数回会ったためか、南北首脳夫妻は互いに対する信頼を表した。金委員長が、南北首脳が「9月平壌共同宣言」をして天池を一緒に訪問したことについて「新しい歴史」と言及すると、文大統領が冗談まじりに「今回私が来て新しい歴史を書きましたよ。平壌の市民たちの前で演説もして…」と答えた。すると、李夫人は「演説は本当に感動深く聞いた」と加勢した。
特に李夫人は「白頭山には伝説が多い。龍が住んでいて昇っていったという話もあり、空から99人の仙女が水があまりに澄んでいるので水浴びをして昇ったという伝説もある」と話した後、「今日お二人(文大統領夫妻人)がいらして、もう一つ伝説ができた」と話した。
文大統領は、北朝鮮から白頭山を登った感激も話した。彼は「(かつて)白頭山ブームがあり、南側の人たちは中国側から白頭山によく行った。その時、私は必ず我々の地から登ろうと決心した」とし、「そんな日はすぐに来ると思っていたが、なかなか訪れなかった。もうだめかと思ったが、願いが叶った」と話した。
天池まで下りようという金委員長の勧めに、文大統領は笑いながら「天池に叱られなければ手でも漬けてみたい」と応じた。天池に向かう前、金委員長は「ここが一番天池がよく見えるところなので、一緒に写真を撮らないか」とし、「私が撮りましょうか」と隔てのない姿を見せた。南の随行員たちは「何をおっしゃる」と大笑いした。
下りる道で文大統領は「昨日と今日受けた歓待を思うと、ソウルにいらっしゃるときに(今回の歓待に)応えなければ」と金委員長に感謝の気持ちを表した。隣にいたキム・ヨンチュン海洋水産部長官が「(金委員長が)ソウルに答礼訪問に来たら、漢拏山(ハルラサン)にお連れしなければ」と言い、ソン・ヨンム国防部長官が「漢拏山頂にヘリパッドを作ろう」と口を挟むと、周りでも笑いが起きた。
両首脳夫妻は将軍峰からケーブルカーに一緒に乗って天池に下り、、文大統領と金夫人は天池の水を瓶に入れた。李夫人は「朝鮮の古い言葉に、白頭から日の出を迎え、漢拏で統一を迎えるという言葉がある」と声をかけ、金夫人は「漢拏山の水を持ってきた。天池に半分を注いで、半分は白頭山の水を入れていく」と話した。李夫人は金夫人の服が水に濡れないよう、後ろから裾を持った。歌手のALiは両首脳夫妻の前で「アリラン」を歌った。天池の散策を終えた後、南北首脳は三池淵(サムジヨン)招待所で最後の昼食を共にした。
文大統領夫妻は平壌日程最終日の同日朝6時39分、宿所の百花園の迎賓館を離れ、7時27分に平壌順安(スナン)国際空港から大統領専用機(空軍2号機)に乗って白頭山付近の三池淵空港へ出発し、8時20分に到着した。金委員長夫妻は三池淵空港に到着し、文大統領夫妻を迎えた。ここでも北朝鮮軍の儀仗隊査閲があった。
平壌共同取材団、ソン・ヨンチョル、キム・ボヒョプ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
9月21日(金) 13時48分 韓国・北朝鮮(ハンギョレ新聞)
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