2018年09月20日
海上自衛隊の艦船、潜水艦が南シナ海で訓練
た模様です。護衛艦3隻も参加してフィリピ
ン西方の公海からベトナムのカムラン湾まで
航行したようです。安倍首相はテレビ番組で
「訓練は特定の国を目的としたものではない」
と述べたということです。
南シナ海で訓練をした潜水艦は「くろしお」
です。護衛艦「かが」「いなづま」「すずつ
き」の3隻と南シナ海で合流したということ
です。国際的にはアメリカなどが行っている
「航行の自由作戦」と同じ意味があると思わ
れます。中国にとっては、領有を主張する九
段線を横断されているので面白くないでしょ
う。
通常は公表しない潜水艦の動きを公表しまし
た。フィリピンやベトナム、マレーシアなど
は日本の姿勢が分かって安心したのではない
でしょうか。
2つ目の記事は映像ニュースなのですが、護
衛艦「かが」に日本テレビの取材班が乗艦で
き、密着取材ができたということです。訓練
としては、ヘリコプターから潜水艦を探索す
る場面があります。また、中国海軍の艦艇が
実際に追尾していたりして南シナ海の緊張感
が伝わるニュースです。
中国軍は人工島を軍事拠点としてほぼ完成し
ています。滑走路があり、レーダー施設も備
わっています。南シナ海の領有の主張は習近
平国家主席の地位と関係あると見ることがで
きます。つまり、国家主席の任期を廃止した
のと無関係ではないと思われます。習近平国
家主席の功績として南シナ海の領有をあげ、
終身国家主席の根拠とされる可能性がありま
す。
これを中国の外から見ると、軍事的な手段で
周辺を支配しようとしているように見え、警
戒しようとなります。実際、中国は戦闘機、
爆撃機、空母を含む軍艦の開発、建造、ミサ
イルの開発にも力を入れています。アメリカ
が仕掛けている貿易戦争が色々な分野の警戒
感を含んでいると思われ、簡単には合意が成
立しそうにありません。
少し時期を遡ると、中国の政権は「2大国主
義」をアメリカに提案していました。太平洋
は2つの国で割って支配する十分な広さがある
という表現でした。習近平国家主席は北京で
オバマ前大統領にもトランプ大統領にも提言
していました。直接的には中国の南シナ海へ
の進出を正当化するものでした。2大国主義
を聞いていると日本はどこかへ埋没するよう
な感じがました。
中国の政権が語った2大国主義はアメリカの
貿易戦争で成功していません。しかし、南シ
ナ海には中国の軍事拠点となった人工島がで
きました。アメリカの軍艦が「航行の自由作
戦」を実施し、日本の海上自衛隊の護衛艦も
南シナ海を航行して中国海軍をけん制してい
ます。この緊張を以下の映像ニュースは十分
伝えてくれます。ぜひご覧ください。
護衛艦「かが」の甲板・画像
海自、南シナ海で潜水艦訓練 異例の公表、中国を牽制
産経新聞 9/18(火) 7:55配信
防衛省は17日、海上自衛隊の潜水艦を南シナ海に派遣し、護衛艦部隊とともに対潜水艦を想定した訓練を13日に実施したと発表した。実任務に就く潜水艦の南シナ海での訓練が公表されたのは初めて。同海域で一方的な軍事拠点化を強行する中国を牽制(けんせい)する狙いがある。
派遣したのは海自呉基地(広島県)を母港とする潜水艦「くろしお」。13日までに東南アジア周辺海域で長期訓練中の護衛艦「かが」「いなづま」「すずつき」の3隻と合流し、護衛艦や艦載ヘリコプターがソナーで潜水艦を探索する一方、潜水艦は探知されないように護衛艦に接近する実戦的な訓練を行った。訓練海域はフィリピン西側の公海上で、中国が南シナ海に引いた独自の境界線「九段線」の内側という。
くろしおは17日、南シナ海に面するベトナム中部の軍事要衝カムラン湾の国際港に寄港した。海自潜水艦の入港は初めてで、南シナ海で中国との領有権問題を抱えるベトナムとの連携を示す狙いもありそうだ。
海自が秘匿性の高い潜水艦の行動を公表するのは異例。あえて対外的に明らかにすることで、日本の存在感と運用能力の高さを示し、南シナ海での権益を主張する中国を強く牽制したい考えだ。
安倍晋三首相は10月下旬に訪中を予定しており、日中関係は改善しつつある。しかし、政府は法の支配を重視する立場から覇権主義的な行動には厳しい姿勢で臨む方針で、自衛隊幹部は「南シナ海は日本にとっても重要な海上交通路だ。今後も日本なりの方法で関与していく」と語る。
南シナ海では、中国がスプラトリー(中国名・南沙)諸島の人工島に滑走路やレーダーを建設したほか、パラセル(同・西沙)諸島に地対艦ミサイルを配備し、軍事拠点化を進めている。これに対し米海軍は人工島から12カイリ(約22キロ)内の海域を通過する「航行の自由」作戦を断続的に実行。米空軍もB52H戦略爆撃機を南シナ海上空で飛行させ、中国に圧力をかけている。
首相は17日夜のテレビ朝日番組で、海自潜水艦の南シナ海での訓練について「実は15年前から行っている。昨年も一昨年も行っている」と明らかにした。「自衛隊の練度を向上させるものであり、特定の国を想定したものではない」とも述べた。
9月18日(火) 7時55分 政治(産経新聞)
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南シナ海の海自艦「かが」に密着…中国軍も
9/18(火) 21:43配信
中国が海洋進出を強める南シナ海を航海し、訓練を行っている、海上自衛隊・最大の護衛艦「かが」に、初めて日本テレビが同乗を許され、密着取材を行った。寄港地のインドネシアから森鮎子記者が報告する。
◆“異例の公表”「かが」が潜水艦と訓練
護衛艦「かが」の甲板から伝える。今回の密着取材を通じて、南シナ海での自衛隊の訓練や中国が進出を強めている実態を撮影できた。
「かが」のヘリコプターが潜水艦をさがす訓練を行う様子を撮影した映像。こうした訓練をメディアが撮影したのは初めて。この3日後には、「かが」は海上自衛隊の潜水艦と合流し、敵の潜水艦と戦う想定で訓練を行った。潜水艦との訓練を公表するのは異例。
一連の訓練は中国の潜水艦を念頭に置いたものとみられ、中国政府は「慎重な行動を求める」と反発した。
◆南シナ海の実効支配強める中国の実態
また、このほかにも、中国が南シナ海の実効支配を強めている現状を目の当たりにした。南シナ海に入ると、中国軍の艦艇がすぐに接近し、途中、燃料補給もしながら7日間にわたり追跡してきた。このとき、乗組員はみな冷静に対応していた。
実はこのとき、自衛隊が中国軍とやりとりするシーンが初めて撮影できた。
かが通信士「中国艦艇艦番号572へ。本艦の針路は270度、速力は12ノットです、どうぞ」
中国軍艦艇「海上自衛隊の艦艇、艦番号184(かが)へ。こちらは中国軍艦…」
これは、日中が偶発的な衝突を避けるために今年6月から運用を始めた「海空連絡メカニズム」というルールにそったもの。
日本政府は、中国の軍事力を背景にした「海洋進出」は容認できないとしていて、こうした航海や訓練を通じ、引き続き、けん制する方針。
映像ニュースです
9月18日(火) 21時43分 政治(日本テレビ系(NNN))
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