2016年04月16日
故宮博物院所蔵品は台湾にあるのがいい、中国ネット民
故宮博物院所蔵品は台湾にあるのがいい、中国ネット民
があります。3月21日配信の記事です。
二次国共内戦(1946年〜1949年)で不利になっ
た蒋介石の国民党軍が、1948年に北京から台北へ持
ってきたものです。ご存知のように世界的な文化的
遺品が数十万点あると言われています。
台湾の公的なところは、「文物の所有権はすべて
『中華民国』に帰属する」と答弁したということで
す。これに対して、中国側のネット民がコメントし
ています。
まとめますと、中国の大陸側に持ってくるなという
ことです。大陸側に入ったら、貴重な文化財が永久
になくなる、台湾に保管しといてということです。
冷静ですね。
元は北京にあったものなので、もし北京政府が何か
を正当化するなら理屈がいろいろできると思ってい
いでしょう。しかし、中国ネット民は、北京政府に
文化財を触らすなということです。激しく政権を警
戒しているように思えます。
自分のところの政権の体質をよく見ています。支配
欲むき出しの政権には文化財の保管は似合わないと
見ているようです。
実際、歴史的な遺物などを緻密に整理できない人種
もいるかとは思うのですが、安定的なものの見方が
必要となるので、よくしゃべる民族が上手に整理、
展示できるということでもないようです。
このブログにとっては、中国政府は日本を「万能薬
小日本」にしている、と教えてくれたのが中国ネッ
ト民です。その政府を悪く言う気はないのですが、
台北の故宮博物館の所蔵品は北京政府のものではな
いように思えます。万能薬小日本は、その政府を良
く言うのも難しいのですが、今後、台湾民進党の采
配が適切であるように願っています。
そして、落ち着きを与えてくれるなら中国ネット民
が大きな味方になるかもしれません。
台北の国立博物館に整理されて保存されているもの
を自分の目で見たネットユーザーも多いことでしょ
う。また、外国へ旅行して博物館を見学したネット
ユーザーもいることでしょう、そういった博物館の
運営は今の北京政府では展示や保管は不可能と感じ
たのでしょう。中国ネット民たちがここのところず
いぶん文化的に向上していると思われます。
上の方が日本のアニメを取り締まっている間に、中
国ネット民は文化的感覚が進歩したのではないでし
ょうか。愛国教育、反日教育には出てこない、もっ
と大事なことに気づいて、しかも愛国教育、反日教
育をしているところは5000年の貴重な文化財は公
的には取り扱えない、ポケットに入れてしまう、
などと直感したのではないでしょうか。大国で強国
なので、誰かポケットに入れると発見されることは
ほとんどないでしょう。
例の恐ろしい言葉「主権は中国にある」で、北京側
が取り返せるかどうか。賛成する人は少なそうで
す。
台湾国内は実は大きな問題があるのです。国共内戦
(1946年〜1949年)に破れ、台湾に逃れてきた国
民党は、その後40年間独裁政治を行いました。
国民党に偏った法律もあるようです。うまく整理で
きて近代化へ進むことができるかどうか。大陸の陰
気なさじ加減をかいくぐって、台湾の近代化を進め
ないといけない政権のように思われます。
台湾の政権交代で浮上した故宮博物院所蔵品の帰属問題
「返還せぬ」発言に中国ネット民の反応は意外にも…
産経新聞 3月21日(月)9時38分配信
台湾の立法院(国会に相当)でこのほど、台北・故宮博物院が所蔵する文化財の帰属先をめぐる質疑があり、同博物院の馮明珠院長が「文物の所有権はすべて『中華民国』に帰属する」と答弁した。
中国歴代王朝のコレクションを中心とした所蔵品は1940年代末、中国共産党との内戦に敗れた中国国民党が、北京の故宮博物院などから持ち出し、船で台湾に運んだものだ。
こうした経緯があるだけに、大陸側で反発が起こるのかと思いきや、中国のネット上では、馮院長の発言を自虐まじりに「支持」する意見が相次いだ。
馮院長「故宮博物院の全ての文化財の所有権は中華民国にあり、返還問題など存在しない。少なくとも私の在任中はあり得ない」
民進党委員「北京の故宮博物院の院長がかつて所蔵品の返還を提起したことはあるか」
馮院長「これまでそのようなことはない」
台湾メディアの報道によれば3月16日、立法院の教育文化委員会で、台北・故宮博物院の馮院長と民主進歩党(民進党)の立法委員(国会議員に相当)らによるこんな質疑があった。
これには前段がある。
民進党は1月の総統選と立法委員選で完勝し、1986年の結党以来、立法院で初めて単独過半数を獲得した。その民進党が目下、推し進めようとしているのが「移行期の正義」。
かつての独裁政権時代に国民党が行った人権侵害や特権を利用した公有財産の接収・私物化といった違法行為の追及だ。
こうした動きに、当然、国民党側、特に中国大陸出身の外省人グループが反発。
かつて国民党に所属した外省人で、台湾の野党「新党」の主席を務める郁慕明氏も反対し、2月下旬にフェイスブックで「国民党が大陸から運んできた黄金や故宮の宝物をまず返還してから言うべきだ」と訴え、物議を醸した。
郁氏の主張はやや分かりにくいが、おそらく「台北・故宮博物院が所蔵する文化財の大半は『移行期の正義』を当てはめれば、本来、大陸に返還されるべきだが、民進党はさすがにそうはしないだろう。
ならばそのような一貫性のない『移行期の正義』による過去の追及はやめろ」ということなのだろう。
加えて、3月10日には、国民党が発表した党資産の報告書に、故宮博物院の文化財が、同党が中国大陸から台湾に移った当時の党資産と明記されていることが判明した。
民進党委員と馮院長のやりとりは、こうした流れを受けて展開されたものだ。
立法院の委員会での馮院長の見解や「大陸に返すべきだ」とする郁氏の発言は、中国メディアも報道した。
ただ、中国のネットユーザーの反応は思いのほか冷静だった。
「絶対に(大陸に)返還するな。戻ってきたら、訳が分からぬうちになくなってしまう」
「返還されたら、(中国共産)党が私物化してしまう」
「大陸は安全ではないので、台湾でしっかり保存してほしい」
「もともと一つの中国なのだから返還する、しないの問題はないはずだ」
中国では、全土が混乱に陥った文化大革命(1966〜76年)の初期、高校生や大学生らからなる「紅衛兵」が四旧(旧思想、旧文化、旧風俗、旧習慣)打破を掲げ、各地の文化財・文化遺産を破壊してまわった。北京の故宮博物院の文物も数多く破壊されたとされている。
この歴史を踏まえ、中国版ツイッター「ウェイボ」にこう書き込んだユーザーもいた。
「大陸になくてよかった。さもなければ、紅衛兵に壊されてしまっていた」
3年前に中国国家主席に就任した習近平はこの間、党・軍幹部の汚職摘発などを通じて自身への権力集中を進め、メディアや知識人に対する言論統制を強化している。
こうした習氏の様子に、かつて、紅衛兵ら民衆の個人崇拝を利用し、権力掌握のため、文化大革命を発動した毛沢東の姿が重なって見えるのか、あるユーザーはこう書き込んだ。
「(文化財は)とりあえず台湾に置いておこう。大陸では第二次文革が始まりそうだから、(台湾の)あなたたちが保管してくれ」★
台湾の政権交代で浮上した故宮博物院所蔵品の帰属問題 「返還せぬ」発言に中国ネット民の反応は意外にも…
産経新聞 9時38分
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産経新聞 9日(土)7時55分
産経新聞 8日(金)7時55分
時事通信 8日(金)16時4分
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