その名を全て書き下すと、ジャック・アレクサンドル・セザール・シャルル:Jacques Alexandre César Charles
フランスに生まれた発明家にして物理学者にして数学者、そして気球乗りです。物理学者としてはボイル・シャルルの法則で有名ですね。また水素を使った気球で初めて飛行した人です。
シャルルは「ボイルの法則」やキャヴェンディッシュやJ・ブラックら当時最新の仕事を見ながら水素の物性に着目しました。比重が空気に比べて、とても軽いので気球に応用出来ると考えたのです。そこでシャルルはプロトタイプの気球を設計しロベール兄弟に製作を依頼しました。パリの工房で気球を作り始めたのです。材料としてはゴムをテレピン油に溶かし、絹のシートにそれを塗った物を使っています。
1783年8月27日にシャルルとロベール兄弟は、今のエッフェル塔がある場所で世界初の水素入り気球の飛行試験を行いました。その時にはおじいさんだったベンジャミン・フランクリンもいたそうです。その年の暮れには別の気球を使って有人気球の初飛行を行っています。この時にはルイ・フィリップ2世が率いた一団が見ていて、着陸時に馬で気球を追いかけ、シャルルと同乗していたロベールが気球から降りる際に気球が再び浮かないよう押さえつけた、というエピソードが残っています。【引用はwikipedia】40万人がシャルルの初飛行を見たと言われています。特にプロジェクト資金集めとして募金を募ったのですが、応じた数百人は特等席で離陸を見れたそうです。その席にはアメリカ合衆国大使のベンジャミン・フランクリンもいました。また、シャルルの尊敬していたジョセフ・モンゴルフィエも居たそうです。
そうした冒険家が残した法則がシャルルの法則です。V1/T1 = V2/T2 として簡単化出来ますが、異種気体の体積と温度の関係を簡単に表していますね。実験、経験から事実が導き出される良い例だと思います。
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2021/01/22_初稿投稿
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