2017年10月25日
【ドラマ】この人生は初めてなので ep.5-1
チョン・ソミンちゃん、とても演技が上手です!心の動きを言葉だけでなく表情で見せてくれます。パッと目をひく“いかにも美人”ではないんだけど、目が大きくて小顔でとっても可愛い〜
〜ep.4-2の続きから〜
「ジホ〜、私着いた」と電話しながらカフェに入るホラン。先に入っていたスジと目が合う。とたんにお互い、あからさまに嫌そうな顔をする二人。そう、この前のケンカから二人は仲直りしていなかった!
並んで座りながらお互い背を向けて携帯ばかりいじっていると二人の目の前にジホが到着した。
「ふたり先に来てたんだね」と明るく笑うジホ。スジとホランはジホに文句を言う。「二人でご飯食べようとか言って・・・」「この子が来ないって言ったじゃない」ジホは「予め言ったら二人とも来ないでしょ〜。あのね、話すことがあって呼んだの」←結婚のことだね!
モジモジしてなかなか話し始めないジホが心配になってきた二人。「なんかあったの?」「何よ〜、不安だわ」
「あのね、私」
セヒのオフィス。マ代表とスタッフたちが全体会議中。セヒは自分が作った結婚プロセスのパワポを手元で凝視している。そこには“知人たちにお知らせ”の項目が。
おもむろに挙手したセヒ。発言権が与えられた。「前回、飲み会の時、私の性的趣向に対して賭けをしていたのはどなた方ですか?」突然の質問に明後日の方角を向くスタッフ。マ代表が「賭けなんて。そんな話誰が?ハハハ、呆れるね」とごまかす。構わず「私が同性愛者だと賭けた人?」と訊くと下を向きながら3人が手を挙げた。「異性愛者だ」→ボミひとりがすっと手を挙げる。「無性愛者だ」→マ代表がセヒの顔色をうかがいながら手を上げたり下げたり(笑)
「おめでとうございます、ボミさん。私、結婚します」そのまま席を立つセヒ。
顔を見合わせるスタッフたち。マ代表「な、何て言った?」スタッフ「結婚です」そこにボミがすっと立ち上がり、「みなさん下さい、5万ウォン」←ボミは無表情の愛嬌なし、“女ナム・セヒ”キャラなのです!
マ代表は慌ててセヒを追いかける!「俺たちが賭けしてて腹が立って冗談言ったんだろ?」セヒ「5万ウォン出したか?」←マ代表も負けたんだもんね〜(笑)
「おい、結婚するのか?結婚だぞ?女と?」やたらシツコイ代表(笑)セヒが肯定すると今度は逆ギレ!「笑わせんな!お前がどうやって結婚を!偽の結婚だろ!(←偶然正解w)俺は騙されない!」セヒは至って冷静沈着に「綺麗だ」と一言。その言葉を聞いたマ代表、今度は顔をほころばせて「綺麗なのか?」「うん、とっても」と去っていくセヒに「セヒが恋に落ちたんだな〜」と歓喜の雄叫び!全く、いいキャラです、マ代表(笑)
カフェでは真顔のスジとホランが、「あんたが結婚?」「大家さんと?」
「驚いたでしょ」とジホが答えるとスジが水を一気飲み!そして怒涛の質問タイム!「いつから?」「入居の時から付き合ってたの?」「どうして私らに言わなかったの?こないだ何でもないって言ってたじゃない、(ホランに)そうでしょ?」「そうよ、すごく否定したからおかしいとは思ったけど」←あまりの驚きでケンカも忘れた二人(笑)
「あの時は・・そんなに経ってなかったから、ちょっときまり悪くて」「だけどそんなに経ってないけど結婚するって?」「付き合って2、3ヶ月で結婚する人も多いじゃない」「それは他の人の話でしょ、誰かと親しくなるのだって何か月もかかるあんたが?おかしくない?」←さすが付き合い長い親友は鋭いね!ジホの性格もよく知ってるし。
「人の関係なんて必ず時間が必要なわけではないじゃない、だから、付き合いは短くてもこの人が私の人生に必ず必要だと思うなら・・」「必要?」「必要って言葉を人に使うのは変かもしれないけど、その、なんて言うか・・・」←人に対して「필요하다=必要だ」って言葉を使うのは韓国では変なのかな?日本では「あなたが必要だ」なんて普通に使うけど・・・こんなところの小さな感覚の違いも言葉を勉強していると面白いです!
ホランが机をパシッと叩いた!「私、分かった。あんたがどうして結婚するのか」内心ジホはウソがばれないかとヒヤヒヤ。「ジホ、あんた・・・」
「一目惚れしたのね!!」←ホランの早とちりはいつもジホを助ける(笑)
ホランが手を叩きながら「ほら、映画やドラマで一目で目がピョンそうでしょ??」ジホはこの話に乗るしかない!「う、うん。そうなの」スジも話に乗ってきた!「そうなの?」
「そうだったの、ホント・・・。一目で、ピョンこんな感じ・・」←ジェスチャーつきで熱演するジホが可愛い!
「だから結婚も急に」というスジ。口を手に当て息を飲むホラン。二人は信じた!そこでジホが最後のダメ押し!「運命だったみたい・・」スジとホランは拍手で祝福。そして二人で手を取り合います。ケンカはもう無かったことに(笑)
バスに乗っているジホ。これからセヒと待ち合わせてセヒの実家に挨拶に行くのです。“運命だったみたい・・・”さっき自分で言った言葉を思い出し、「お〜ふぅ」としょっぱい顔をするジホ。「ドラマ書いてたけど、女優の方がいいみたい」なんて独り言(笑)
バスを降りるとセヒが待っていました。歩く道すがら、セヒは同僚に、ジホは友達に結婚のことを知らせたと報告し合います。
ジホはどんな方式を使って友達を納得させたかを訊かれ、「ストーリーテリング法を使ったんです。ドラマ作家だったことがこんな時に役に立つなんて」
門の前に着いた二人。ジホは緊張の面持ちです。「お母様は私のドラマの視聴者層なので難しくはなさそうですが、お父様が・・・」とジホが言うといつにも増して厳しい顔で「父には気を使わなくてもいいです」とキッパリ言うセヒ。
家の中に入るとお母さんが出てきてくれました。ジホは家の中を見回して(多分事前にセヒから仕入れておいた)お母さんの情報と合わせてプロファイリングします。『家庭の平和を取り戻したい、安定を選ぶ典型的なお母さんキャラ』
「こんにちは」「いらっしゃい、疲れてませんか?」←セヒ宅に来たときとキャラ激変!(笑)ジホが持ってきた花束を渡すととても喜んでくれて本当に嬉しそう。“こんなキャラは私の専門。帯ドラマを長くやってた甲斐があった”
お父さんは旅行からの帰りで空港から帰宅中。ソファーを勧められ座ったジホはお父さんのプロファイリングも始めた。『30年間教鞭を執り、昨年校長を退職した典型的教育者キャラ』“これも私の専門だわ。思ったより楽にこなせ、る・・?”
その時、お父さんが帰ってきた!お母さんの「お帰りなさい」の言葉にも無言でキャリーバッグをお母さんの方に投げ出し、上着を脱いでお母さんの方に放り投げる!←こっちもジホのお父さんに負けずすごいキャラ(笑)ジホは目が点。お父さんにジロリと見られて先日のセヒと同じく狼の前の子犬状態(笑)
食事中、お母さんがひたすら喋っています。結婚する間柄なら(セヒの)家にいても不思議なことはないわね、私たちが理解できないかと思って?(←最初ジホのことを下宿人と説明したことを言っている)
お母さんが話しかけてもお父さんとセヒはずっと無言。ジホはまたキャラを作って振舞います。「ご理解してくださってありがとうございます」お母さんはとにかく嫁(候補)が可愛いみたい。「うちの男性陣は潤いがなくて・・(←無愛想ってことね!)。でも見えないところで気を使ってくれるじゃない、そういうの、なんて言ったっけ?あ〜ツンデレ?」「・・・」お父さんもセヒも依然無言。←それにしても、「ツンデレ」「コスプレ」はもう完全に韓国内で使われてる言葉ですね!特に「コスプレ」なんか、◯◯コスプレと言うときは、「〜のふりをする、表面だけする」みたいな意味でも使われています。日本ではコスプレは単に扮装の意味以上はないけれど〜〜
「わかります。うちも慶尚道なので・・・」「慶尚道のどこ?」「南海です」「あら〜、南海からソウル大へ?凄いわ。ソウルから入るのも大変なのに、そうでしょ?あなた」
「結婚、何でしようと思うのか?」お父さんが始めて喋った!!
お母さんが慌てて「何でなんて・・」とフォローするが「名門大まで出て作家をするなら欲望も大きいだろうに急に結婚をしなくてはと思ったのか?」鋭すぎる質問にジホが詰まる。セヒがやめて下さい、と助け舟を出すがお父さんの鋭い視線はジホに向けられたまま。「セヒさん(세희씨)とはそんなに長く付き合ってはいませんが・・・」と言いかけると、「最近は付き合ってる同士、そんな風に呼ばないんじゃないか?」「えっ(焦)」「(若いのに)付き合ってる人をそんな風に呼ぶのか?」←親の前では◯◯さんって呼んだ方が印象良いと思うけど、やっぱりちょっと感覚が違うね!
「面接ですか?」セヒが気色ばむと「訊くこと訊いてるんだ、大げさに言うな」と答える父さん。「結婚をなぜするなんて、そんなこと何で訊くんですか!」ついにセヒが大きな声を出した。セヒとお父さんは前からピリピリしてる仲みたい。
「訊いちゃいけないのか!」負けずにお父さんも大声で応戦。その時ジホが・・・
「お、オッパを・・・」「あ、愛してます」
セヒ、お父さん、お母さんの視線がジホに集まる!セヒの目がまんまる〜ジホはセヒに向かってニッコリ指ハートのポーズセヒ&お父さん驚愕、お母さんニコニコ、ジホはもう一度セヒに向かって「テヘッ」と愛嬌を。
週末の昼
セヒが自室を出ようとしたとき、お母さんからメールが。「ジホと楽しい週末過ごしてる?お母さん、あの日とっても感動したわ〜〜」ハートマークをいっぱいつけて超ハイテンションのお母さん。「はぁ・・・」急に疲れるセヒ。
部屋を出るとジホが遅い昼食を食べていた。「ご挨拶したら緊張が解けたみたいで寝坊しました」「あの日、ずいぶん緊張していたみたいですが」「ええ」「緊張されていたのに、どうやってあんな」“オッパを・・・愛してます”「あんな台詞はドラマの経験で出てきたんですか?」ジホは咳き込む。
「果敢な決断にまた驚きました」「お父様のキャラクター上、確実な突破口が必要だと思って」「予想外の突破口でした。おかげで解決したのも驚いたし。あんな言葉信じる人ではないのに」「私はお父様があの言葉をお待ちだったと思ったんで。確認したかったんだと思います。私があなたの息子にとって安全な人なのか。あの時はウソでしたけど、愛(という言葉)以上に確実な返答はないですから」「そうですね。あれくらい言いやすい言葉はないでしょう。明日は両家の顔合わせですね」
明日の顔合わせで二人の結婚プロセスは終了。そのことを再確認するジホに「異変がなければ終わりです、では」と出掛けていくセヒ。
ホランの家の屋上で日光浴をしているスジとホラン。ホランのことを心配してスジにメールを送ったジホ。すぐにホランは「ジホが私が大丈夫かって?」と分かっちゃう。長い付き合い、お互いの考えてることは分かるんだよね。
「ジホが話した時、私羨ましがってる素振り出てた?」「ちょっとだけしか出てなかったよ」スジはホランの気持ちもすごく分かってる。ホランが誰よりも強く結婚したいこと。ジホもそう心配してメールしてきたのだ。素敵な友情!
ジホにホランからメールが入る。「ジホ、顔合わせの時は私があげたワンピース着るんだよ!わかった?」屈託のないホランにジホは「こんなこと言うの変だけど、ゴメンね」と返事。そんなことだと思った!と言うホラン。ちょっと複雑だったけど、ジホの結婚は嬉しいんだよね。いい子だ〜
ところであれからウォンソクは帰ってきてないらしい。外に出したピンクソファーを見ながらスジが「返品できないって?」「ダメだって」
その頃、マ代表を呼び出してくだを巻き飲んだくれているウォンソク。マ「お前のせいで、3日間で23本焼酎を飲んだ」もう家に帰れと説得するマ代表。「帰らない!!」と叫ぶウォンソク。ウォンソクは自分の仕事の愛用品を中古屋に売ってまでソファーを買ったのに、あんな風に言われて傷ついたんだね。マ代表「でも、ソファーじゃなければ何が答えなんだ?」
ホランはスジにウォンソクに心底失望したことを話す。スジ「あんたが先に言えばいいじゃない、結婚しようって。結婚したい方が言うものよ」「いやよ!必死っぽく見えたくない」とホランは可愛いプライドがある。
「結婚?」とウォンソクはマ代表に訊き返す。マ代表はホランが結婚したいんじゃないかという答えを導き出したんだね!それ合ってるよ、やっぱプロ!でも鈍感ウォンソクはホランはそんなことあり得ないと全否定。(←アホ)マ代表はそれならと頭を捻り、「そうか!ソファーが展示品だったからだ!」と遠ざかる。ウォンソクも「あ〜、だからか!」とやけ酒をあおる!ぜんっぜん分かってない男ども。
ジホはなんだかお母さんに避けられている感じがしていた。電話もお父さんに代わられる。メールの返事も来ない。ジホとセヒはお互い自分の両親に結婚式を挙げないことを話していた。ジホのお父さんからもセヒのお母さんからも、案外大きい反対はなかったとお互い報告し合って一旦安堵する二人。明日の顔合わせが終わったら最終契約書を交わそうと合意した。
セヒはジホのお母さん、ジホはセヒのお父さんの反応が気になるが、ジホはお母さんは特に意見がない、うちはお父さんのワントップ制だからと。セヒも父は関心が無いと言い切る。
顔合わせの日、個室のレストランで両家両親揃ってお食事。ジホのお父さんが上機嫌で一人で話をしている。娘を良く見てもらおうと、自慢しながらセヒのお父さんにお酒を注いだり注がれたり。
セヒのお母さんがジホを賢いお嬢さんだと褒める。それまでじっと黙っていたジホのお母さんが「いえ、他の子と同じですよ」と答えた。礼儀があって純粋で気さくで・・たくさん褒めてくれるセヒのお母さんにいちいち「他の子と同じです」と返すジホ母さん。
「この年頃ぐらいのそれなりに分別がなくて、自分勝手で・・他の子と違うところはありません」と若干気色ばんで答えるので部屋の空気が微妙になってきた。ジホはハラハラ。ジホ父さんが空気を変えようとセヒのお母さんに「いい日ですから」とお酒を注いであげたり。←お父さん、やるじゃん!!!
ジホがお手洗いから部屋に戻るとき、計算を済ませているセヒと計算場の前で会った。費用の分担の仕方について話し合う二人。ここはセヒが出すと言うとジホが止める。ここはお高いのだ。でもセヒはジホの親がソウルまで来た交通費もあるからと言ってくれた。細かい気遣いに感謝するジホ。
一緒に部屋の前まで戻る途中、ジホはクスッと笑い「こうやって段階を終えていくと、思ったより簡単でした、結婚。実は少し心配してたんです。家族の理解が得られるかって」セヒは「僕は簡単だと思ってました。なかなか良い組み合わせだから、僕たち(우리)」ローンでも家を持っている婿、名門大を出ても失業中な嫁。両家的に決定的な役割だと。社会的な対面で言えば、教育者の家の嫁としては名門大を出ながらあまり持て囃され過ぎてもよろしくない。そういった意味でジホはぴったりなのです。
「名門大を出て失業者、こんな相乗効果があるとは思いませんでした。よかったです」「僕が有難いです」顔合わせという一仕事を終えて、二人は一緒に個室に戻ります。
部屋の前で両親同士が話しているのが聞こえてきました。「私が何て言ったかですって?」ジホのお母さんが静かに怒っています。ジホ父さんが「酔っているのか」と言うと盃を一気飲み!「酔ってます。酔ってるから言いたいこと言わせてもらいます」
こんな風に娘を嫁がせるつもりはない、他の子みたいにしてやれることは全部してやりたい。式を挙げさせたいと。セヒ母さんが遠慮がちに「あの子たち同士で決めたことですから・・・」と言うと、今度は横からセヒ父さんが「私も同じ(考え)です。結婚式、挙げなくては」部屋に入れず、ジホとセヒは顔を見合わせてうつむくのだった。
弟の家に帰って来たジホ両親とジホ。お父さんはお母さんに顔合わせの時の態度について文句をつけています。お父さんはジホのことを思いやってるからお母さんのさっきの態度で場がしらけたことに腹を立てているのよね。
お母さんはセヒ母さんが言ったことが気に食わない。今どきの子と違う、純粋だ、気さくだ。お父さんは言葉通りに女に対する褒め言葉だと思っているけど、お母さんは婚家に入ったら家の中でおとなしく子供を産んで育てて・・ジホはそんな子じゃないのに自分と同じように思われているのに我慢できない。「母ちゃんと姉ちゃん、同じだよ。知らなかった?」と言う空気の読めない弟の一言に、お母さんは寝室に行ってしまいます。(関係ないけど、新婚の家に夫の家族が入り浸りでだんだん弟の嫁に同情心が湧いています、私)
ジホがお母さんと話し合おうとする。「どうしちゃったのよ」前に結婚式の費用がすごいって言ってたじゃない、家族の顔合わせで十分、なんで式を挙げなくちゃいけないの?そんなジホへ、(向こうの家族に)軽く見られてる、純粋だ気さくだってのは褒めてるんじゃない、向こうの家の言うことを素直に聞いて何にも言うなと言ってると。結婚式をしないこと、婚前同棲していること、それは向こうに見下されるのだと。「なんであんた結婚したいの?」と問うお母さんに明確に答えられないジホ。「仕事は?文は?」「・・・もう書かない。やめたの」
ジホとお母さんはとうとう言い合いになった。結婚させるためにソウル大を出したんじゃないというお母さんに、私が有名な作家になってお金でも期待した?と言うジホ。お母さんは「ああそうよ」と肯定し、大学の学費だって、お父さんに内緒で送ったソウルの生活費だって、デパートのワンピースだって全部置いて行って!と言い放ちます。ジホは涙目で「娘に部屋一つ与えられる余裕もないくせに。何をもらおうって良心でも持ったら!」と大声で言い「文だってお金が無くちゃ書けない。(私に)夢を見ないで」と言い捨てて帰って行ってしまいました。
お母さんの切ない表情が〜泣ける〜
セヒも実家に戻っています。同じ部屋にいるのに、お互いお母さんに伝言を伝えて・・・これだけでもお父さんとセヒの関係性が分かるシーン。最後にセヒは「今まで払った祝儀が惜しいのですか?こういう風に(結婚式を挙げろということ)言えば真実味があるように見えるから。他人に息子が完璧だ、名門大の嫁をもらったと自慢したいようですがそんな対面を保つために結婚するんじゃありません」とお父さんの背中に言う。「(僕が)結婚する以上お母さんと離婚せず、僕のことも放っとくという約束、守ってください」
セヒが帰ろうと席を立つとお父さんは振り返りもせず、「結婚式も挙げない結婚なんて、どんな結婚なんだ。認めんぞ」と言うのでした。お父さんに向かおうとするセヒを急いでなだめて外に出すお母さん。この家はずっとこういう家庭だったんだね。こっちも親の気持ちも分かるだけに・・う〜ん、切ないわ。
ジホはスジとホランを屋台に召集してやけ食い。「夕飯、韓定食食べたんじゃないの?」とスジは心配顔。ホランが「結婚式本当に挙げないの?」と訊くと「私はプータローだし、大家さんだってローン返すのにカツカツなのに、結婚式なんて」とジホ。
ドレスも写真もしないのかと訊くホラン。さあね、大家さんも私もそういう趣味はないと返すジホにスジが親の気持ちを慮ります。お母さんだってお金のことだけでなく、精神的な報いが欲しいんだよ、と。スジは大人だね!!
ホランに何で彼氏なのに「大家さん」って呼ぶの?とか変なところを突っ込まれたりしてると、ジホに弟からメールが入った。「姉ちゃん、母ちゃんが彼氏の電話番号教えろって」いやーな顔をするジホ。
珍しく居酒屋でマ代表と飲むセヒ。親のお金集めの道具となって結婚式をしたくないという頑固なセヒにマ代表は結婚生活の間中疲れるか、あるいは1、2時間の我慢で楽に生きるか?結婚式を挙げなかったと一生うるさく言われることを受け止める自信あるのか?とこれまた珍しく真顔で助言。セヒは考え込んだ。理詰めの方が合理的に考えるセヒは納得するんだね!
「普通に(結婚式)しろ。そんなにかからないから。代表様が見積もりしてやろうか?」とプロらしく(笑)スマホで条件を入れながら計算し始め・・・・「ほら」と画面を見せる。「いいって」とセヒは言うが画面が目に入ると吸い寄せられていった。「これしか掛からないのか?」「知り合いを使えばもっとダウンするぞ。こいつを使え」←へべれけ状態で昨日から寝ているウォンソク(笑)
「あ、そうだ!こいつがお前たちを紹介させた・・・ジホさんの友達、おい、起きろ!」「んぁ?はじめまして〜」ウォンソクとセヒの初めての出会い(笑)
ジホが先に戻り、キッチンで水を飲んでいるとセヒも戻って来た。セヒ「お母さんはどうでしたか?」ジホは首を横に振った。「お父様はどうでした?」と今度はジホが訊く。セヒも黙って首を横に振り、ソファーに座った。「・・・・」
ジホもセヒも考えていることがあるが言えないのだ。
「私たち・・・」二人同時に声が出た。「先に言ってください」とセヒ。「私たち・・・結婚式しましょうか?」とジホは言った。
つづきます〜
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〜ep.4-2の続きから〜
「ジホ〜、私着いた」と電話しながらカフェに入るホラン。先に入っていたスジと目が合う。とたんにお互い、あからさまに嫌そうな顔をする二人。そう、この前のケンカから二人は仲直りしていなかった!
並んで座りながらお互い背を向けて携帯ばかりいじっていると二人の目の前にジホが到着した。
「ふたり先に来てたんだね」と明るく笑うジホ。スジとホランはジホに文句を言う。「二人でご飯食べようとか言って・・・」「この子が来ないって言ったじゃない」ジホは「予め言ったら二人とも来ないでしょ〜。あのね、話すことがあって呼んだの」←結婚のことだね!
モジモジしてなかなか話し始めないジホが心配になってきた二人。「なんかあったの?」「何よ〜、不安だわ」
「あのね、私」
セヒのオフィス。マ代表とスタッフたちが全体会議中。セヒは自分が作った結婚プロセスのパワポを手元で凝視している。そこには“知人たちにお知らせ”の項目が。
おもむろに挙手したセヒ。発言権が与えられた。「前回、飲み会の時、私の性的趣向に対して賭けをしていたのはどなた方ですか?」突然の質問に明後日の方角を向くスタッフ。マ代表が「賭けなんて。そんな話誰が?ハハハ、呆れるね」とごまかす。構わず「私が同性愛者だと賭けた人?」と訊くと下を向きながら3人が手を挙げた。「異性愛者だ」→ボミひとりがすっと手を挙げる。「無性愛者だ」→マ代表がセヒの顔色をうかがいながら手を上げたり下げたり(笑)
「おめでとうございます、ボミさん。私、結婚します」そのまま席を立つセヒ。
顔を見合わせるスタッフたち。マ代表「な、何て言った?」スタッフ「結婚です」そこにボミがすっと立ち上がり、「みなさん下さい、5万ウォン」←ボミは無表情の愛嬌なし、“女ナム・セヒ”キャラなのです!
マ代表は慌ててセヒを追いかける!「俺たちが賭けしてて腹が立って冗談言ったんだろ?」セヒ「5万ウォン出したか?」←マ代表も負けたんだもんね〜(笑)
「おい、結婚するのか?結婚だぞ?女と?」やたらシツコイ代表(笑)セヒが肯定すると今度は逆ギレ!「笑わせんな!お前がどうやって結婚を!偽の結婚だろ!(←偶然正解w)俺は騙されない!」セヒは至って冷静沈着に「綺麗だ」と一言。その言葉を聞いたマ代表、今度は顔をほころばせて「綺麗なのか?」「うん、とっても」と去っていくセヒに「セヒが恋に落ちたんだな〜」と歓喜の雄叫び!全く、いいキャラです、マ代表(笑)
カフェでは真顔のスジとホランが、「あんたが結婚?」「大家さんと?」
「驚いたでしょ」とジホが答えるとスジが水を一気飲み!そして怒涛の質問タイム!「いつから?」「入居の時から付き合ってたの?」「どうして私らに言わなかったの?こないだ何でもないって言ってたじゃない、(ホランに)そうでしょ?」「そうよ、すごく否定したからおかしいとは思ったけど」←あまりの驚きでケンカも忘れた二人(笑)
「あの時は・・そんなに経ってなかったから、ちょっときまり悪くて」「だけどそんなに経ってないけど結婚するって?」「付き合って2、3ヶ月で結婚する人も多いじゃない」「それは他の人の話でしょ、誰かと親しくなるのだって何か月もかかるあんたが?おかしくない?」←さすが付き合い長い親友は鋭いね!ジホの性格もよく知ってるし。
「人の関係なんて必ず時間が必要なわけではないじゃない、だから、付き合いは短くてもこの人が私の人生に必ず必要だと思うなら・・」「必要?」「必要って言葉を人に使うのは変かもしれないけど、その、なんて言うか・・・」←人に対して「필요하다=必要だ」って言葉を使うのは韓国では変なのかな?日本では「あなたが必要だ」なんて普通に使うけど・・・こんなところの小さな感覚の違いも言葉を勉強していると面白いです!
ホランが机をパシッと叩いた!「私、分かった。あんたがどうして結婚するのか」内心ジホはウソがばれないかとヒヤヒヤ。「ジホ、あんた・・・」
「一目惚れしたのね!!」←ホランの早とちりはいつもジホを助ける(笑)
ホランが手を叩きながら「ほら、映画やドラマで一目で目がピョンそうでしょ??」ジホはこの話に乗るしかない!「う、うん。そうなの」スジも話に乗ってきた!「そうなの?」
「そうだったの、ホント・・・。一目で、ピョンこんな感じ・・」←ジェスチャーつきで熱演するジホが可愛い!
「だから結婚も急に」というスジ。口を手に当て息を飲むホラン。二人は信じた!そこでジホが最後のダメ押し!「運命だったみたい・・」スジとホランは拍手で祝福。そして二人で手を取り合います。ケンカはもう無かったことに(笑)
バスに乗っているジホ。これからセヒと待ち合わせてセヒの実家に挨拶に行くのです。“運命だったみたい・・・”さっき自分で言った言葉を思い出し、「お〜ふぅ」としょっぱい顔をするジホ。「ドラマ書いてたけど、女優の方がいいみたい」なんて独り言(笑)
バスを降りるとセヒが待っていました。歩く道すがら、セヒは同僚に、ジホは友達に結婚のことを知らせたと報告し合います。
ジホはどんな方式を使って友達を納得させたかを訊かれ、「ストーリーテリング法を使ったんです。ドラマ作家だったことがこんな時に役に立つなんて」
門の前に着いた二人。ジホは緊張の面持ちです。「お母様は私のドラマの視聴者層なので難しくはなさそうですが、お父様が・・・」とジホが言うといつにも増して厳しい顔で「父には気を使わなくてもいいです」とキッパリ言うセヒ。
家の中に入るとお母さんが出てきてくれました。ジホは家の中を見回して(多分事前にセヒから仕入れておいた)お母さんの情報と合わせてプロファイリングします。『家庭の平和を取り戻したい、安定を選ぶ典型的なお母さんキャラ』
「こんにちは」「いらっしゃい、疲れてませんか?」←セヒ宅に来たときとキャラ激変!(笑)ジホが持ってきた花束を渡すととても喜んでくれて本当に嬉しそう。“こんなキャラは私の専門。帯ドラマを長くやってた甲斐があった”
お父さんは旅行からの帰りで空港から帰宅中。ソファーを勧められ座ったジホはお父さんのプロファイリングも始めた。『30年間教鞭を執り、昨年校長を退職した典型的教育者キャラ』“これも私の専門だわ。思ったより楽にこなせ、る・・?”
その時、お父さんが帰ってきた!お母さんの「お帰りなさい」の言葉にも無言でキャリーバッグをお母さんの方に投げ出し、上着を脱いでお母さんの方に放り投げる!←こっちもジホのお父さんに負けずすごいキャラ(笑)ジホは目が点。お父さんにジロリと見られて先日のセヒと同じく狼の前の子犬状態(笑)
食事中、お母さんがひたすら喋っています。結婚する間柄なら(セヒの)家にいても不思議なことはないわね、私たちが理解できないかと思って?(←最初ジホのことを下宿人と説明したことを言っている)
お母さんが話しかけてもお父さんとセヒはずっと無言。ジホはまたキャラを作って振舞います。「ご理解してくださってありがとうございます」お母さんはとにかく嫁(候補)が可愛いみたい。「うちの男性陣は潤いがなくて・・(←無愛想ってことね!)。でも見えないところで気を使ってくれるじゃない、そういうの、なんて言ったっけ?あ〜ツンデレ?」「・・・」お父さんもセヒも依然無言。←それにしても、「ツンデレ」「コスプレ」はもう完全に韓国内で使われてる言葉ですね!特に「コスプレ」なんか、◯◯コスプレと言うときは、「〜のふりをする、表面だけする」みたいな意味でも使われています。日本ではコスプレは単に扮装の意味以上はないけれど〜〜
「わかります。うちも慶尚道なので・・・」「慶尚道のどこ?」「南海です」「あら〜、南海からソウル大へ?凄いわ。ソウルから入るのも大変なのに、そうでしょ?あなた」
「結婚、何でしようと思うのか?」お父さんが始めて喋った!!
お母さんが慌てて「何でなんて・・」とフォローするが「名門大まで出て作家をするなら欲望も大きいだろうに急に結婚をしなくてはと思ったのか?」鋭すぎる質問にジホが詰まる。セヒがやめて下さい、と助け舟を出すがお父さんの鋭い視線はジホに向けられたまま。「セヒさん(세희씨)とはそんなに長く付き合ってはいませんが・・・」と言いかけると、「最近は付き合ってる同士、そんな風に呼ばないんじゃないか?」「えっ(焦)」「(若いのに)付き合ってる人をそんな風に呼ぶのか?」←親の前では◯◯さんって呼んだ方が印象良いと思うけど、やっぱりちょっと感覚が違うね!
「面接ですか?」セヒが気色ばむと「訊くこと訊いてるんだ、大げさに言うな」と答える父さん。「結婚をなぜするなんて、そんなこと何で訊くんですか!」ついにセヒが大きな声を出した。セヒとお父さんは前からピリピリしてる仲みたい。
「訊いちゃいけないのか!」負けずにお父さんも大声で応戦。その時ジホが・・・
「お、オッパを・・・」「あ、愛してます」
セヒ、お父さん、お母さんの視線がジホに集まる!セヒの目がまんまる〜ジホはセヒに向かってニッコリ指ハートのポーズセヒ&お父さん驚愕、お母さんニコニコ、ジホはもう一度セヒに向かって「テヘッ」と愛嬌を。
週末の昼
セヒが自室を出ようとしたとき、お母さんからメールが。「ジホと楽しい週末過ごしてる?お母さん、あの日とっても感動したわ〜〜」ハートマークをいっぱいつけて超ハイテンションのお母さん。「はぁ・・・」急に疲れるセヒ。
部屋を出るとジホが遅い昼食を食べていた。「ご挨拶したら緊張が解けたみたいで寝坊しました」「あの日、ずいぶん緊張していたみたいですが」「ええ」「緊張されていたのに、どうやってあんな」“オッパを・・・愛してます”「あんな台詞はドラマの経験で出てきたんですか?」ジホは咳き込む。
「果敢な決断にまた驚きました」「お父様のキャラクター上、確実な突破口が必要だと思って」「予想外の突破口でした。おかげで解決したのも驚いたし。あんな言葉信じる人ではないのに」「私はお父様があの言葉をお待ちだったと思ったんで。確認したかったんだと思います。私があなたの息子にとって安全な人なのか。あの時はウソでしたけど、愛(という言葉)以上に確実な返答はないですから」「そうですね。あれくらい言いやすい言葉はないでしょう。明日は両家の顔合わせですね」
明日の顔合わせで二人の結婚プロセスは終了。そのことを再確認するジホに「異変がなければ終わりです、では」と出掛けていくセヒ。
ホランの家の屋上で日光浴をしているスジとホラン。ホランのことを心配してスジにメールを送ったジホ。すぐにホランは「ジホが私が大丈夫かって?」と分かっちゃう。長い付き合い、お互いの考えてることは分かるんだよね。
「ジホが話した時、私羨ましがってる素振り出てた?」「ちょっとだけしか出てなかったよ」スジはホランの気持ちもすごく分かってる。ホランが誰よりも強く結婚したいこと。ジホもそう心配してメールしてきたのだ。素敵な友情!
ジホにホランからメールが入る。「ジホ、顔合わせの時は私があげたワンピース着るんだよ!わかった?」屈託のないホランにジホは「こんなこと言うの変だけど、ゴメンね」と返事。そんなことだと思った!と言うホラン。ちょっと複雑だったけど、ジホの結婚は嬉しいんだよね。いい子だ〜
ところであれからウォンソクは帰ってきてないらしい。外に出したピンクソファーを見ながらスジが「返品できないって?」「ダメだって」
その頃、マ代表を呼び出してくだを巻き飲んだくれているウォンソク。マ「お前のせいで、3日間で23本焼酎を飲んだ」もう家に帰れと説得するマ代表。「帰らない!!」と叫ぶウォンソク。ウォンソクは自分の仕事の愛用品を中古屋に売ってまでソファーを買ったのに、あんな風に言われて傷ついたんだね。マ代表「でも、ソファーじゃなければ何が答えなんだ?」
ホランはスジにウォンソクに心底失望したことを話す。スジ「あんたが先に言えばいいじゃない、結婚しようって。結婚したい方が言うものよ」「いやよ!必死っぽく見えたくない」とホランは可愛いプライドがある。
「結婚?」とウォンソクはマ代表に訊き返す。マ代表はホランが結婚したいんじゃないかという答えを導き出したんだね!それ合ってるよ、やっぱプロ!でも鈍感ウォンソクはホランはそんなことあり得ないと全否定。(←アホ)マ代表はそれならと頭を捻り、「そうか!ソファーが展示品だったからだ!」と遠ざかる。ウォンソクも「あ〜、だからか!」とやけ酒をあおる!ぜんっぜん分かってない男ども。
ジホはなんだかお母さんに避けられている感じがしていた。電話もお父さんに代わられる。メールの返事も来ない。ジホとセヒはお互い自分の両親に結婚式を挙げないことを話していた。ジホのお父さんからもセヒのお母さんからも、案外大きい反対はなかったとお互い報告し合って一旦安堵する二人。明日の顔合わせが終わったら最終契約書を交わそうと合意した。
セヒはジホのお母さん、ジホはセヒのお父さんの反応が気になるが、ジホはお母さんは特に意見がない、うちはお父さんのワントップ制だからと。セヒも父は関心が無いと言い切る。
顔合わせの日、個室のレストランで両家両親揃ってお食事。ジホのお父さんが上機嫌で一人で話をしている。娘を良く見てもらおうと、自慢しながらセヒのお父さんにお酒を注いだり注がれたり。
セヒのお母さんがジホを賢いお嬢さんだと褒める。それまでじっと黙っていたジホのお母さんが「いえ、他の子と同じですよ」と答えた。礼儀があって純粋で気さくで・・たくさん褒めてくれるセヒのお母さんにいちいち「他の子と同じです」と返すジホ母さん。
「この年頃ぐらいのそれなりに分別がなくて、自分勝手で・・他の子と違うところはありません」と若干気色ばんで答えるので部屋の空気が微妙になってきた。ジホはハラハラ。ジホ父さんが空気を変えようとセヒのお母さんに「いい日ですから」とお酒を注いであげたり。←お父さん、やるじゃん!!!
ジホがお手洗いから部屋に戻るとき、計算を済ませているセヒと計算場の前で会った。費用の分担の仕方について話し合う二人。ここはセヒが出すと言うとジホが止める。ここはお高いのだ。でもセヒはジホの親がソウルまで来た交通費もあるからと言ってくれた。細かい気遣いに感謝するジホ。
一緒に部屋の前まで戻る途中、ジホはクスッと笑い「こうやって段階を終えていくと、思ったより簡単でした、結婚。実は少し心配してたんです。家族の理解が得られるかって」セヒは「僕は簡単だと思ってました。なかなか良い組み合わせだから、僕たち(우리)」ローンでも家を持っている婿、名門大を出ても失業中な嫁。両家的に決定的な役割だと。社会的な対面で言えば、教育者の家の嫁としては名門大を出ながらあまり持て囃され過ぎてもよろしくない。そういった意味でジホはぴったりなのです。
「名門大を出て失業者、こんな相乗効果があるとは思いませんでした。よかったです」「僕が有難いです」顔合わせという一仕事を終えて、二人は一緒に個室に戻ります。
部屋の前で両親同士が話しているのが聞こえてきました。「私が何て言ったかですって?」ジホのお母さんが静かに怒っています。ジホ父さんが「酔っているのか」と言うと盃を一気飲み!「酔ってます。酔ってるから言いたいこと言わせてもらいます」
こんな風に娘を嫁がせるつもりはない、他の子みたいにしてやれることは全部してやりたい。式を挙げさせたいと。セヒ母さんが遠慮がちに「あの子たち同士で決めたことですから・・・」と言うと、今度は横からセヒ父さんが「私も同じ(考え)です。結婚式、挙げなくては」部屋に入れず、ジホとセヒは顔を見合わせてうつむくのだった。
弟の家に帰って来たジホ両親とジホ。お父さんはお母さんに顔合わせの時の態度について文句をつけています。お父さんはジホのことを思いやってるからお母さんのさっきの態度で場がしらけたことに腹を立てているのよね。
お母さんはセヒ母さんが言ったことが気に食わない。今どきの子と違う、純粋だ、気さくだ。お父さんは言葉通りに女に対する褒め言葉だと思っているけど、お母さんは婚家に入ったら家の中でおとなしく子供を産んで育てて・・ジホはそんな子じゃないのに自分と同じように思われているのに我慢できない。「母ちゃんと姉ちゃん、同じだよ。知らなかった?」と言う空気の読めない弟の一言に、お母さんは寝室に行ってしまいます。(関係ないけど、新婚の家に夫の家族が入り浸りでだんだん弟の嫁に同情心が湧いています、私)
ジホがお母さんと話し合おうとする。「どうしちゃったのよ」前に結婚式の費用がすごいって言ってたじゃない、家族の顔合わせで十分、なんで式を挙げなくちゃいけないの?そんなジホへ、(向こうの家族に)軽く見られてる、純粋だ気さくだってのは褒めてるんじゃない、向こうの家の言うことを素直に聞いて何にも言うなと言ってると。結婚式をしないこと、婚前同棲していること、それは向こうに見下されるのだと。「なんであんた結婚したいの?」と問うお母さんに明確に答えられないジホ。「仕事は?文は?」「・・・もう書かない。やめたの」
ジホとお母さんはとうとう言い合いになった。結婚させるためにソウル大を出したんじゃないというお母さんに、私が有名な作家になってお金でも期待した?と言うジホ。お母さんは「ああそうよ」と肯定し、大学の学費だって、お父さんに内緒で送ったソウルの生活費だって、デパートのワンピースだって全部置いて行って!と言い放ちます。ジホは涙目で「娘に部屋一つ与えられる余裕もないくせに。何をもらおうって良心でも持ったら!」と大声で言い「文だってお金が無くちゃ書けない。(私に)夢を見ないで」と言い捨てて帰って行ってしまいました。
お母さんの切ない表情が〜泣ける〜
セヒも実家に戻っています。同じ部屋にいるのに、お互いお母さんに伝言を伝えて・・・これだけでもお父さんとセヒの関係性が分かるシーン。最後にセヒは「今まで払った祝儀が惜しいのですか?こういう風に(結婚式を挙げろということ)言えば真実味があるように見えるから。他人に息子が完璧だ、名門大の嫁をもらったと自慢したいようですがそんな対面を保つために結婚するんじゃありません」とお父さんの背中に言う。「(僕が)結婚する以上お母さんと離婚せず、僕のことも放っとくという約束、守ってください」
セヒが帰ろうと席を立つとお父さんは振り返りもせず、「結婚式も挙げない結婚なんて、どんな結婚なんだ。認めんぞ」と言うのでした。お父さんに向かおうとするセヒを急いでなだめて外に出すお母さん。この家はずっとこういう家庭だったんだね。こっちも親の気持ちも分かるだけに・・う〜ん、切ないわ。
ジホはスジとホランを屋台に召集してやけ食い。「夕飯、韓定食食べたんじゃないの?」とスジは心配顔。ホランが「結婚式本当に挙げないの?」と訊くと「私はプータローだし、大家さんだってローン返すのにカツカツなのに、結婚式なんて」とジホ。
ドレスも写真もしないのかと訊くホラン。さあね、大家さんも私もそういう趣味はないと返すジホにスジが親の気持ちを慮ります。お母さんだってお金のことだけでなく、精神的な報いが欲しいんだよ、と。スジは大人だね!!
ホランに何で彼氏なのに「大家さん」って呼ぶの?とか変なところを突っ込まれたりしてると、ジホに弟からメールが入った。「姉ちゃん、母ちゃんが彼氏の電話番号教えろって」いやーな顔をするジホ。
珍しく居酒屋でマ代表と飲むセヒ。親のお金集めの道具となって結婚式をしたくないという頑固なセヒにマ代表は結婚生活の間中疲れるか、あるいは1、2時間の我慢で楽に生きるか?結婚式を挙げなかったと一生うるさく言われることを受け止める自信あるのか?とこれまた珍しく真顔で助言。セヒは考え込んだ。理詰めの方が合理的に考えるセヒは納得するんだね!
「普通に(結婚式)しろ。そんなにかからないから。代表様が見積もりしてやろうか?」とプロらしく(笑)スマホで条件を入れながら計算し始め・・・・「ほら」と画面を見せる。「いいって」とセヒは言うが画面が目に入ると吸い寄せられていった。「これしか掛からないのか?」「知り合いを使えばもっとダウンするぞ。こいつを使え」←へべれけ状態で昨日から寝ているウォンソク(笑)
「あ、そうだ!こいつがお前たちを紹介させた・・・ジホさんの友達、おい、起きろ!」「んぁ?はじめまして〜」ウォンソクとセヒの初めての出会い(笑)
ジホが先に戻り、キッチンで水を飲んでいるとセヒも戻って来た。セヒ「お母さんはどうでしたか?」ジホは首を横に振った。「お父様はどうでした?」と今度はジホが訊く。セヒも黙って首を横に振り、ソファーに座った。「・・・・」
ジホもセヒも考えていることがあるが言えないのだ。
「私たち・・・」二人同時に声が出た。「先に言ってください」とセヒ。「私たち・・・結婚式しましょうか?」とジホは言った。
つづきます〜
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