2020年07月10日
自治体が病院の建て替えについて、意見があればお寄せくださいと、全戸配布した
ご覧のとおりです。
概要を見ると、37年の経過でトイレが和式の部分があったり、廊下が狭い、駐車場から距離がありすぎる等使い勝手が悪いらしい。
将来は人口の減少が予想されることから、300床から220床にするとあった。
そういうことになると、黙っておれない。で、下記出しておいた。
建替えを計画している病院は、使い勝手が効率よくなるように、改修したら如何ですか。全部壊してしまうのは、エネルギーの無駄遣いですCO2の減少にも貢献しません。国際的なテーマである「地球の温暖化防止」に貢献しません。
ヨーロッパに行くと、200年・300年という煉瓦や石造りの建築物があります。コンクリートも、レンガや石造りと同じように、頑丈な建築物です。
コンクリートの場合は、中に入っている鉄筋に錆がきて、コンクリートを中から破壊するようになると建替えです。これは、コンクリートの砂に「海砂」を使って塩分が残っていると、そうなります。河砂を使って塩分の無いのであればそんな事にはなりません。
そして、コンクリートを外側、そして内側から保護すると、レンガや石造りと同じように長持ちします。残念ながら、コンクリートの歴史は、200年の実証ができません。これは、コンクリートそのものが、生まれてから200年を経ていないからです。
スケルトンと呼ばれる躯体。コンクリートの建造物は、外からと中からと保護することによって、まだまだ未知数の耐久性を発揮してくれる可能性がきわめて大きくあります。
それを壊してしまうというのは、きわめて乱暴で勿体ないことになります。
建物の使い勝手は、給排水に早く老化現象が起こります。これは、病院に限らず人間が暮らす、マンションでも同様です。戦後の間もないマンションを除いては、パイプスペースを設けて、給排水パイプの取り換え容易に設計してあります。
しかも、近代日本では、コンクリートに外から断熱材を施して、外断熱工法が採用され、ようやくヨーロッパ並みの100年200年マンションが建築されています。
改修は住む人の好みで、外壁や内部はその都度改修しています。マンションでも病院でもそれは知恵と工夫で改修されて、立派に役立っております。
改修部位は、スケルトンには耐震性能を持たせて、外壁・内壁・給排水パイプ・床です。近年ではそれに、再生エネルギーの太陽光発電やバイオマス設備が加わっています。
全部壊して建て替えは、もったいなことで、あれだけ大きな建築物は、使い切る工夫をすれは維持容易なことです。使い勝手が悪い部分は、部分改修を重ねれは、新築に比べて効率もよく、費用も少なく済みます。
タグ:病院立替
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