2017年10月08日
選挙 その NO-12 日刊ゲンダイの報じる 衆院選 前夜
選挙 その NO-12
驚くほどの強権体制(C)日刊ゲンダイ
まるでヤクザ組織 都民ファーストの会を支配する“鉄の掟”
日刊ゲンダイDIGITAL 2017年10月8日
「上納金」に「言論規制」――。何だか「山口組」そっくりではないか。音喜多駿都議と上田令子都議の離党で内実がバレた「都民ファーストの会(都F)」。音喜多は5日の会見で「党運営に疑問を抱いている議員は他にもいる」と言い、“組抜け”を考えている議員が他にも大勢いることを示唆したが、さすがは「緑のタヌキ」と揶揄されている親分・小池百合子氏である。批判が拡大しないように先手を打ったようだ。
月21万円の「上納金」や「飲み会禁止令」、SNS、メディアでの発言制限……。離党した2人の暴露で分かったのは、都Fが山口組もビックリの「鉄の掟」で支配されていることだ。中央大学教授の佐々木信夫氏(行政学)はこう言う。
「反社会的組織と単純に比較することはできませんが、都F内の締めつけは異常です。過剰な発言の制限や会合への参加禁止など、他の会派ではまずあり得ません。都議はそれぞれの地域の都民の代表です。会派として、ある程度の統一性は必要ですが、箸の上げ下げまで規制するのは、議会が知事へのチェック機能を果たす『二元代表制』の趣旨に反します。小池知事は自らの能力に自信を持てず、組織が崩壊するのが怖いから過剰な規制をかけるのでしょう」
■2人離党で小池氏の心境は…?
親子の杯を交わしたら裏切りは許さない、ということなのか。改めて恐ろしい女性である。日刊ゲンダイは小池氏を「女ヒトラー」と報じているが、「女毛沢東」「女チャウシェスク」と言っていいかもしれない。とはいえ、側近だった音喜多らの離党に、さすがの小池氏もヘコんでいるかと思ったら、大間違い。「2人は離党したが、新たに(都Fに)入りたいというお願いが来ている」ときた。
「今月1日、都議会民進関係者と都F幹部が秘密裏に会談しています。音喜多都議らの離党を事前に察知し、離党のダメージを広げないために民進都議らに合流を打診した可能性が高いでしょう」(都政関係者)
いやはや、山口組の親分以上の統率力である。
ワルにだまされたアホ(C)日刊ゲンダイ
参院民進“前原離れ”加速 代表解任で150億円乗っ取り阻止
小池都知事が代表を務める「希望の党」の軍門に下ったことで、民進党は3つに分裂。党に残っている民進党の参院議員からは「ひさしを貸して母屋を乗っ取られたようなものだ」と怒りの声が上がっているという。
前原代表は参院議員も含め「希望の党」への合流を目指す方針だが、「そうはさせない」と阻止に向けた動きが出始めている。
「民進党の金庫には150億円ともいわれる政党交付金が眠っているとされます。この資金を自由に差配できるのは前原代表ひとりだけ。選挙が終わったら、党に残る一部の参院議員の分を残し、希望の党に移った議員の頭割りに応じた金額を一緒に持ち出すことになるとみられています」(民進党関係者)
■合流するなら立憲民主党
選挙後、民進党は党籍を残して無所属で当選した衆院議員と参院議員で両院議員総会を開催し、新代表を含めた民進党の今後について協議するという。しかし、前原代表が再選される可能性は低そうだ。
「約50人いる民進党の参院議員の多くは小池知事にだまされ、民進党を解体してしまった前原代表に呆れています。前原代表が民進党の参院議員を希望の党に連れて行こうとしたら、“あなたが出て行ってください”と追い出されるのがオチでしょう」(政治評論家の伊藤達美氏)
実際、民進党の小川敏夫参院議員会長は、自らのツイッターで「立憲民主党の候補も応援する」と支援表明。福山哲郎参院議員は離党届を提出し、立憲民主の幹事長に就任した。“前原代表離れ”が加速している。
「民進党の参院議員は民進党をメチャクチャにした小池知事が、濡れ手で粟で100億円近くもの民進党の資金を手にするなんてトンデモないと考えています。合流するとしたら希望の党ではなく立憲民主党でしょう。立憲民主党を吸収合併する形で枝野代表を新代表にするシナリオが囁かれています。そこに希望の党の“踏み絵”に本音では納得していない元民進議員が加わるといわれています」(前出の民進党関係者)
そもそも無所属で出馬する前原代表は僅差で敗れたとしても比例復活できない。民進党から人もカネも乗っ取ろうとする希望の党のもくろみは崩れつつある。
タグ:衆院選
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