大日寺(だいにちじ)は、鳥取県倉吉市にある天台宗の寺院。山号は胎金山(現在は桜山)。本尊は阿弥陀如来。中国四十九薬師第42番札所。
2020(令和2)年3月より、それまでの本堂の老朽化のため新築工事が始まった。2020(令和2)年12月に建屋が完成。
現在は国指定重要文化財木造阿弥陀如来座像と県指定重要文化財木造薬師如来立像の修復中である。
由緒
胎金山大日寺は、平安時代の承和8年(841年)第3代天台座主で、慈覚大師円仁(じかくだいしえんにん)によって開創されたとも、永延2年(988年)恵信僧都源信(えしんそうずげんしん)によって創建(或いは再興)されたとも言われる古刹で、古くは高野を模した上院(大日堂・釈迦堂・薬師堂)、中院(文殊堂・観音堂・普賢堂)、安養院(弥陀堂・経蔵)の三寺を構え、300を超える坊を有し、多くの僧兵を抱える大伽藍であったと伝えられている。
経瓦、五輪塔、本尊阿弥陀如来座像、梵鐘など紀年銘の残された遺物が数多く残されており、平安時代末期から鎌倉時代にかけては広大な寺域を有し、大いに栄えたと推定されているが、戦国時代に兵火にかかり荒廃したと伝えられている。
その後、1577年(天正5年)伯耆羽衣石城々主南條伯耆守元続(なんじょう ほうきのかみ もとつぐ)によって復興されたが、江戸時代の初期には一宇の小寺であったとみられ、旧本堂は江戸時代中期から後期にかけて建てられたものと伝えられている。
文化財
重要文化財(国指定)
木造阿弥陀如来坐像 - 嘉禄2年(1226年)の作
県指定保護文化財
木造薬師如来立像
県指定天然記念物
大イチョウ
所在地 鳥取県倉吉市桜354
山号 桜山
宗派 天台宗
本尊 阿弥陀如来
創建年 承和8年(841年)または永延2年(988年)
開山 慈覚大師円仁または恵信僧都源信
札所等 中国四十九薬師第42番札所
2024年08月19日
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