玉作湯神社(たまつくりゆじんじゃ、玉造湯神社)は、島根県松江市玉湯町玉造にある神社。式内社で、旧社格は県社。神紋は「二重亀甲に丸玉管玉勾玉」。
祭神
祭神は次の4柱。
櫛明玉神 (櫛明玉命、くしあかるたまのみこと)
大名持神
少彦名神
五十猛神
延長5年(927年)成立の『延喜式』神名帳での祭神の記載は「玉作湯神社」が1座、「同社坐韓国伊太氐(からくにいたて)神社」が1座の計2座。それぞれ『出雲国風土記』(天平5年(733年)成立か)に見える「玉作湯社」と「由宇社」に比定される。
境内
一の鳥居 - 扁額は、第25代・第28代内閣総理大臣・若槻禮次郎による揮毫。
二の鳥居
社務所
出雲玉作跡出土品収蔵庫 - 参道石段脇にあり、1960年(昭和35年)に建てられた古代家形埴輪を模した収蔵庫で、約700点の古代玉作りに関する資料が収蔵され、そのうち、玉類及同未成品 184箇、砥石残闕共 162箇などが国の重要文化財に指定されている。
拝殿・本殿 - 本殿は安政4年(1857年)の再建によるもので、大社造を変形した様式になる。
御神水・願い石 - 社務所で叶い石を拝受し、御神水を願い石と叶い石にかけ、叶い石で願い石に、そっと触れながら願い事を3回祈念し、社務所に戻り願い札に願いを書き、複写の1枚を札入れへ入れ、もう1枚を叶い石とともに、お守り袋へ入れると願いが叶うとされる。
真玉ヶ池
摂末社 - 後述
玉造要害山城 - 境内背後の丘陵に築かれた山城跡。土塁、空堀、井戸跡などが良好に残る。
文化財
重要文化財(国指定)
出雲国玉作阯出土品 一括(考古資料) - 昭和14年5月27日に指定、昭和33年2月8日に追加指定・名称変更・員数変更。
玉類及同未成品 184箇
砥石残闕共 162箇
硝子塊 11箇
坩堝残片等 一括
これらの出土品は境内にある収蔵庫に保管されている。
国の史跡
玉作湯神社境内は、国の史跡「出雲玉作跡」の一角(宮ノ上地区)として史跡に指定されている。大正11年10月12日指定。
交通アクセス
西日本旅客鉄道(JR西日本)玉造温泉駅から
バス:一畑バス(玉造温泉行き)で「玉造温泉」バス停下車
所在地 島根県松江市玉湯町玉造508
位置 北緯35度24分49.26秒 東経133度0分42.35秒
主祭神 櫛明玉神
大名持神
少彦名神
五十猛神(配祀神)
社格等 式内社(小)
旧県社
創建 不詳
本殿の様式 大社造
例祭 10月10日
2024年08月13日
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