アフィリエイト広告を利用しています

2023年06月09日

鰐淵寺(がくえんじ)は、島根県出雲市別所町にある天台宗の寺院

鰐淵寺(がくえんじ)は、島根県出雲市別所町にある天台宗の寺院。山号は浮浪山。中国観音霊場第25番札所、出雲観音霊場第3番札所、出雲國神仏霊場第2番札所。開山は智春上人、本尊は千手観世音菩薩と薬師如来の2体。

Gakuenji_temple_Konpondo.jpg
根本堂

歴史
草創と修験行場としての発達
伝承では推古天皇2年(594年)、信濃の智春上人が当地の浮浪の滝に祈って推古天皇の眼疾が平癒したことから、同天皇の勅願寺として建立されたという。寺号の鰐淵寺は、智春上人が浮浪の滝のほとりで修行を行っている際に誤って滝壺に落とした仏器を、鰐がその鰓(えら)に引っ掛けて奉げたとの言い伝えから生じた。ここで言う「鰐」はワニザメを指すと言われる。なお、出雲市東林木町(ひがしはやしぎちょう)の万福寺(大寺薬師)も同様に推古天皇2年、智春の開山を伝えている。以上はあくまでも伝承であり、創建の正確な時期や事情は明らかでない。鰐淵寺の所在する島根県や隣の鳥取県は修験道・蔵王信仰の盛んな土地であり、当寺も浮浪の滝を中心とした修験行場として発展したものと思われる。浮浪の滝は鰐淵寺の入口から渓流を500メートルほどさかのぼった地点にある。水量は少なく、滝壺の奥には蔵王堂が建つ。

後白河法皇の『梁塵秘抄』に収録された今様に「出雲の鰐淵や日の御碕」と歌われており、平安時代末期頃には修験行場としても発展し日本全国に知られるようになったものと思われる。

天台宗への帰依
平安時代以降、鰐淵寺は比叡山延暦寺との関係を深め、特に比叡山東塔の無動寺谷と関係が深かった。伝承では円仁(慈覚大師)が出雲地方を訪れた際に、鰐淵寺は天台宗に転じたという。寺に残る経筒には仁平元年から3年(1151 - 1153年)にかけて書写した法華経を「鰐淵山金剛蔵王窟」に安置したとの銘があり、この頃には法華経信仰も行われていたことがわかる。「金剛蔵王窟」とは前述の浮浪の滝の滝壺を指すと思われる。

薬師如来と出雲大社
平安時代末期までの鰐淵寺は現在地のやや西寄りの唐川にあった。これに林木(はやしぎ、現出雲市内)の別の寺院(薬師如来を本尊とする)が吸収された。以後、鰐淵寺は千手観音を本尊とする「北院」と薬師如来を本尊とする「南院」に分かれることになる。

鎌倉時代には守護佐々木氏(塩冶氏)の保護を得て栄えた。また、鰐淵寺とは山をへだてて南西側に位置する出雲大社との関係も深まった。稲佐の浜を極楽浄土の入り口とみなす信仰が発生し、これが出雲大社の発展と重なり、古代秩序の崩壊と中世への移行も相まって、神仏習合の形を取った両者の密接な関係が発展し、後に出雲大社の別当寺を務めるまでにその関係は深まった。

452-gakuenjinomomiji-002.jpg

伽藍
根本堂
蔵王堂
松本坊
是心院
仁王門

Gakuenji_temple_Zaodo.jpg
蔵王堂

文化財
重要文化財
絵画
絹本著色山王本地仏像 - 室町時代初期
絹本著色毛利元就像 - 室町時代後期
絹本著色一字金輪曼荼羅図 - 鎌倉時代初期
彫刻
銅造観世音菩薩立像 2躯 - 飛鳥時代後期(白鳳期)。2躯のうち1躯は台座に壬辰年(692年とされる)に出雲国の若倭部臣徳太理なる人物が造立した旨の銘記があり、この時代の基準作として重要である。鰐淵寺に伝来した経緯は明らかでない。
工芸品
銅鐘 - 寿永2年(1183年)銘
古文書
紙本墨書後醍醐天皇御願文 1巻 - 元弘2年
紙本墨書名和長年執達状(建武3年)・紙本墨書頼源文書(2通)(元弘2年、貞和5年)
鰐淵寺文書(494通)10巻、10冊、1幅、472通
考古資料
石製経筒 仁平三年銘 - 平安時代 附:湖州鏡(仁平二年施入銘)
史跡(国指定)
鰐淵寺境内
島根県指定文化財
絵画
絹本著色両界曼荼羅図(2幅) - 鎌倉時代
絹本著色天台大師像 - 鎌倉時代
絹本著色釈迦三尊十六善神像 - 南北朝時代
絹本著色不動明王像 - 鎌倉時代末期から南北朝時代
絹本著色文殊菩薩像 - 南北朝時代
絹本著色種子両界曼荼羅図(2幅) - 室町時代
彫刻
金銅造如来形立像 - 平安時代
書跡
後村上天皇宸筆願文 - 正平6年
紺紙金泥妙法蓮華経(8巻) - 享徳2年
古文書
紙本墨書鰐淵寺文書(10冊) - 建暦3年から明治元年
紙本墨書徳川家康起請文 - 天正16年
出雲市指定文化財
建造物
鰐淵寺根本堂 - 天正5年
彫刻
銅造不動明王像 - 平安時代後期

296738-03.jpg

行事
1月1日 - 修正会
1月11日 - 摩陀羅社大祭
2月15日 - 涅槃会
4月8日 - 仏生会
9月 - 弁慶ウォーク
10月 - 弁慶まつり
10月下旬〜11月 - 紅葉まつり
11月23日 - 梵焼会
11月24日 - 天台大師会
11月27日 - 開山会

所在地
島根県出雲市別所町

交通アクセス
一畑電車北松江線雲州平田駅から平田生活バスで30分(運賃は大人200円)、もしくは車で20分
出雲空港から車で40分
posted by Kazu at 09:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 島根県
この記事へのコメント
コメントを書く

お名前:

メールアドレス:


ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/12025497
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
検索
<< 2024年11月 >>
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

にほんブログ村 PVアクセスランキング にほんブログ村 にほんブログ村 歴史ブログ 日本史 トラブルに負けない強い肌に導く美容液【HANATSUYU】 【PR】【DMM FX】について詳しくはこちら お腹周りに自信!骨盤ガードル「キュリーナ」 パーソナル診断で自分に合う観葉植物が見つかるオンラインストア【AND PLANTS】
カテゴリーアーカイブ
トクホ取得数No.1企業の「薬用フラビアソープセット」スペシャル特典付き!
最新記事
はくだけ整体ショーツNEO+
写真ギャラリー
サロン専売品・正規新品をお取扱い|各メーカー・ディーラー協賛|【TRICCA】 著名人も愛飲【芋焼酎 伊七郎(いひちろう)】
最新コメント
カワイイも機能性も叶える!momoful【色っぽナイトブラ】
タグクラウド
国の重要文化財・ 円覚寺(えんがくじ) 国の重要文化財・佐竹寺(さたけじ) 国の重要文化財・土井家住宅(どいけじゅうたく) 国の重要文化財・地蔵院(じぞういん) 国の重要文化財・天徳寺(てんとくじ) 国の重要文化財・太宰治記念館 「斜陽館」(だざいおさむきねんかん しゃようかん) 国の重要文化財・清水寺(きよみずでら) 国の重要文化財・済生館(さいせいかん) 国の重要文化財・焼火神社(たくひじんじゃ、たくびじんじゃ) 国の重要文化財・石場家住宅(いしばけじゅうたく) 国の重要文化財・筑後川昇開橋(ちくごがわしょうかいきょう) 国の重要文化財・金剛證寺(こんごうしょうじ) 国の重要文化財・鞆淵八幡神社(ともぶちはちまんじんじゃ) 国宝・勝興寺(しょうこうじ) 国宝・善水寺(ぜんすいじ) 国宝・大善寺(だいぜんじ) 国宝・太山寺(たいさんじ) 国宝・浄土寺(じょうどじ) 日本の仏閣・円通寺(えんつうじ) 日本の仏閣・切幡寺(きりはたじ) 日本の仏閣・北山本門寺(きたやまほんもんじ) 日本の仏閣・喜宝院布教所(きほういんふきょうしょ) 日本の仏閣・四天王寺(してんのうじ) 日本の仏閣・地蔵院(じぞういん) 日本の仏閣・大法寺(だいほうじ) 日本の仏閣・安国寺(あんこくじ) 日本の仏閣・安楽寺(あんらくじ) 日本の仏閣・崇福寺(そうふくじ) 日本の仏閣・常福寺(じょうふくじ) 日本の仏閣・極楽寺(ごくらくじ) 日本の仏閣・正楽寺(しょうらくじ) 日本の仏閣・称念寺(しょうねんじ) 日本の仏閣・等澍院(とうじゅいん) 日本の仏閣・西蓮寺(さいれんじ) 日本の仏閣・観興寺(かんこうじ) 日本の仏閣・観音寺(かんのんじ) 日本の仏閣・金倉寺(こんぞうじ) 日本の仏閣・鉄舟寺(てっしゅうじ) 日本の仏閣・長谷寺(ちょうこくじ) 日本の仏閣・阿岸本誓寺(あぎしほんしょうじ) 日本の仏閣・青蓮寺(しょうれんじ) 日本の仏閣・願成寺(がんじょうじ) 日本の仏閣・高蔵寺(こうぞうじ) 日本の仏閣・黒石寺(こくせきじ) 日本の神社・武蔵御嶽神社(むさしみたけじんじゃ) 日本の神社・水神社(すいじんじゃ) 日本の神社・江沼神社(えぬまじんじゃ) 日本の神社・生目神社(いきめじんじゃ) 本棟造(ほんむねづくり) 石川県・尾崎神社(おざきじんじゃ)
【千年サジー】果汁100%の千年サジーで置き換えダイエットに決着を。 MANOMA(マノマ)「親の見守りセット」 全身のスキンケアができる.美容液に浸るようなバスエッセンス【BOJOLIE】 人生の大切な瞬間を紙面に刻む【夢の記念日】
ファン
プロフィール