静岡浅間神社(しずおかせんげんじんじゃ)は、静岡県静岡市葵区にある神社。通称「おせんげんさん」。登記上の宗教法人名称は神部神社・淺間神社・大歳御祖神社。
概要
静岡市街地に接する賎機山(しずはたやま)の麓に所在する。
正式名称の通り、神部神社・浅間神社・大歳御祖神社の三社からなり、「静岡浅間神社」は総称。三社はいずれも独立の神社として祭祀が行われている。式内社二社(神部神社・大歳御祖神社)、駿河国総社(神部神社)。三社合わせて旧社格は国幣小社で、現在は神社本庁の別表神社。
以下の三社が鎮座する。
神部神社 (かんべじんじゃ)
祭神:大己貴命 (おおなむちのみこと) - 駿河国開拓の祖神
崇神天皇の時代(約2100年前)の鎮座と伝えられる。延喜式内小社で祈年の国幣に預った。国府が定められてからは国司崇敬の神社となり、平安時代より駿河国の総社とされた。
浅間神社 (あさまじんじゃ)
祭神:木之花咲耶姫命 (このはなのさくやひめのみこと)
全国にある浅間神社の一社。延喜元年(901年)、醍醐天皇の勅願により富士山本宮浅間大社より総社神部神社の隣に勧請され、以来冨士新宮として崇敬されてきた。
大歳御祖神社 (おおとしみおやじんじゃ)
祭神:大歳御祖命(おおとしみおやのみこと) - 倉稲魂神・大年神の母神で、神大市比売命を指す
応神天皇の時代(約1700年前)の鎮座と伝えられ、元々は安倍川河畔の安倍の市(古代の市場)の守護神であった。古くは「奈古屋神社」と称された。延喜式内小社で祈年の国幣に預った。
三社は鎮座以来独立の神社として扱われ、江戸時代まではそれぞれ別の社家が奉仕してきた。1888年(明治21年)、三社別々に国幣小社に昇格した。戦後は神社本庁の別表神社となった。現在は一つの法人格となっている。
社殿は江戸時代後期を代表する漆塗極彩色が施された壮麗なもので、計26棟が国の重要文化財に指定されている。この社殿群は1804年(文化元年)より60年の歳月と約10万両の巨費を投じて建造されたもので、信州諏訪の立川和四郎ほか門弟により彫刻された花鳥霊獣類は繊細を極めている。特に、重層な大拝殿は高さ25メートルで木造神社建築としては、出雲大社本殿(約24メートル)より高く、まさに日本一の威容を誇る。
境内には1975年(昭和50年)から2021年(令和3年)まで静岡市に関する歴史資料を保管・展示する静岡市文化財資料館があった。閉館後、資料館の果たしてきた役割や展示品は、駿府城公園の隣にできる静岡市歴史博物館に引き継がれ、資料館跡の建物では、2023年(令和5年)NHK大河ドラマ『どうする家康』の放送に合わせ大河ドラマ館が2023年1月27日から2024年 (令和6年)1月28日まで開館し、落語家の春風亭昇太が名誉館長に就任した。
現地情報
所在地
静岡市葵区宮ケ崎町102番地の1
交通アクセス
静鉄静岡清水線 新静岡駅 (徒歩約21分)
東海旅客鉄道(JR東海)東海道新幹線・東海道本線 静岡駅 (徒歩約25分)
所在地 静岡市葵区宮ケ崎町102番地の1
位置 北緯34度59分1.12秒 東経138度22分31.19秒
主祭神 神部:大己貴命
浅間:木之花咲耶姫命
大歳:大歳御祖命
社格等 式内社(小)(神部・大歳)
駿河国総社(神部)
旧国幣小社
別表神社
創建 神部:(伝)崇神天皇年間
浅間:延喜元年(901年)
大歳:(伝)応神天皇年間
例祭 4月5日
2024年06月21日
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