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2023年12月10日

掛川城(かけがわじょう)は、遠江国佐野郡掛川(静岡県掛川市掛川)にあった日本の城

掛川城(かけがわじょう)は、遠江国佐野郡掛川(静岡県掛川市掛川)にあった日本の城。

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概要
戦国時代には東海道を扼する遠江国東部の中心、拠点として掛川はしばしば争奪戦の舞台となった。朝比奈氏によって逆川の北沿岸にある龍頭山に築かれたとされ、現在見られる城郭の構造の基本的な部分は安土桃山時代に同地に入封した山内一豊によるものである。

本丸を中心に、西に搦手、南東に大手を開き、北に天守曲輪である天守丸、その北に竹之丸、南に松尾曲輪、西に中の丸、東に二ノ丸と三ノ丸、その南を惣構えで囲んだ梯郭式の平山城であった。明治以降は、廃城令によって廃城処分とされ建物の一部を残して撤去され、道路や庁舎の建設によって大半の遺構が撤去されている。現在は、1854年に倒壊した天守や大手門などの一部の建物、塀が復元され、堀や土塁、石塁の復元が行われている。城跡の整備が城下に至り、電柱の埋設など都市景観の配慮に及んだ。予算の関係でこれ以上の木造復元計画はない。

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遺構
建築遺構としては、1861年(文久元年)に再建された二ノ丸御殿(二の丸御殿台所、釜戸、土塀、蔵、厠3部屋、割場、井戸の部分は明治時代に解体された)が現存し、1980年(昭和55年)に国の重要文化財に指定されている。現在、御殿内は入場可能となっており、採光や部屋割などをそのままにすることで、当時の風情を残す。そのほか構の遺構としては石垣や土塁、堀の一部が現存。

入場料: 天守閣・御殿 大人(高校生以上) 410円 / 小中学生 150円

このほかに、移築して現存する建築物としては、三ノ丸から本丸に移築された太鼓櫓が現存する。玄関下御門が明治維新後に、袋井市の油山寺にそのまま移築され、これも国の重要文化財に指定されている。大手門番所も幕末の建築であり、市の指定文化財に指定されている。また、掛川市円満寺の山門として蕗(富貴)の門が、どこの門か定かではないが菊川市西方(にしかた)の龍雲寺裏門に移築されている。

竹の丸は江戸時代には武家屋敷のあったところだが、明治以後は豪商の松本家が購入し、屋敷の建て替えを行った。この建築が、その後に掛川市の所有となって現存し、明治時代の上流階級の邸宅と小規模な庭園がある。2009年、建物の修復工事が行われ改修後は有形文化財として一般に公開されている。

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天守
1604年(慶長9年)の大地震で倒壊し1621年(元和7年) に再建されたが、1854年(安政元年)旧暦11月4日の嘉永東海地震により再び倒壊。その後、天守は再建されず、天守台などの遺構が残るのみであった。1994年(平成6年) 市民や地元企業などから10億円の募金を集めて、戦後初となる木造による天守を再建し、掛川のシンボルとなっている。

1621年に再建された姿は、『遠江国掛川城御天守台石垣土手崩所絵図』に描かれている。それによれば、2重目以上が板壁で2重目には唐破風出窓に華頭窓をもつ層塔型の天守が描かれている。3重目の壁は黒く縦横に線が描かれているため、戸板で囲まれた内縁高欄で、当初は外縁高欄であった。

現地情報
所在地
静岡県掛川市掛川1138-24
交通
東海旅客鉄道(JR東海)東海道新幹線・東海道本線・天竜浜名湖鉄道天竜浜名湖線 掛川駅北口から北へ徒歩7分。
料金
一般:400円
小・中学生:150円
上記料金で再建天守、現存御殿の2か所へ入館できる。
開館時間
2月1日から10月31日まで 午前9時から午後5時まで(入館は4時30分まで)
11月1日から1月31日まで 午前9時から午後4時30分まで(入館は4時まで)
休館日
年末年始(12月30日から翌年1月1日まで)

別名 懸川城、懸河城、雲霧城、松尾城
城郭構造 平山城
天守構造 複合式望楼型3重4階(1621年再建 非現存
、1996年 木造復元)
築城主 朝比奈泰煕
築城年 文明年間(1469年〜1487年)
主な改修者 山内一豊
主な城主 朝比奈氏、山内氏、太田氏、石川氏
廃城年 1871年(明治4年)
遺構 二の丸御殿・太鼓櫓(移築)・大手門番所(移築)・石垣・土塁・堀(いずれも一部)、大手ニの門(移築)
指定文化財 国の重要文化財(二の丸御殿、大手ニの門)
再建造物 天守・門・土塀
位置 北緯34度46分31.5秒 東経138度0分53.04秒
posted by Kazu at 09:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 静岡県
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