石城神社(いわきじんじゃ)は、山口県光市大字塩田にある神社。式内社で、旧社格は県社。
古代山城の石城山神籠石(国の史跡)で知られる石城山(標高362メートル)の山頂部に鎮座する。
石城神社 社殿
祭神
現在の祭神は次の3柱。
大山祇神(おおやまつみのかみ) - 主神。
雷神(いかづちのかみ)
高龗神(たかおかみのかみ)
延長5年(927年)成立の『延喜式』神名帳における祭神の記載は1座。かつては祭神の本地仏として、大山祇神には釈迦如来、雷神には普賢菩薩、高龗神には文殊菩薩があてられていた。
境内
現在の本殿は、室町時代後期の文明元年(1469年)の造営。大型の隅木入春日造の建築である。形式は桁行三間、梁間は正面一間、背面二間、妻入で、屋根はこけら葺とする。蟇股など随所に室町時代の特色が見られる。建物内部は後一間を内陣、前面二間を外陣とし、内陣は一段高くする。この本殿は、附指定の宮殿1基・棟札2枚と併せて国の重要文化財に指定されている。なお、本殿の建築形式について、「隅木入春日造」とする資料と、「正面入母屋造、背面切妻造、妻入」とする資料とがあるが、両者は実質的に同じ形式を指している。「隅木入春日造」とは、春日造(切妻造平入の社殿の正面に庇を付した形式)の一種で、身舎と庇との間に隅木(身舎に対して45度方向に入る部材)が入るものである。
境内の西方には、かつて別当寺の神護寺があった。幕末にはこの神護寺に第二奇兵隊の本陣も置かれていたが、神護寺は明治3年(1870年)に廃寺となって堂宇は失われ、残る参道の仁王門は現在では石城神社の随身門として使用されている。
本殿(国の重要文化財)
山麓の鳥居
文化財
重要文化財(国指定)
本殿(附 宮殿1基、棟札2枚)(建造物)
明治40年(1907年)5月27日に古社寺保存法に基づき特別保護建造物に指定、昭和25年(1950年)の文化財保護法施行により国の重要文化財に指定。附(つけたり)指定物件は昭和54年(1979年)2月3日に追加指定。
所在地 山口県光市大字塩田2233
位置 北緯33度59分14.55秒 東経132度2分8.41秒
主祭神 大山祇神
雷神
高龗神
社格等 式内社(小)
旧県社
創建 (伝)敏達天皇3年(574年?)
本殿の様式 隅木入春日造
例祭 10月7日
2023年08月15日
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