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2023年01月23日

投入堂(なげいれどう)は、鳥取県東伯郡三朝町にある木造建築物

投入堂(なげいれどう)は、鳥取県東伯郡三朝町にある木造建築物。三佛寺の奥院として、三徳山北側中腹の断崖絶壁の窪みの中に建造された懸造仏堂で、平安時代の密教建築の数少ない現存遺例である。

日本建築史上、他に例を見ない特異な建造物であるとともに、屋根の軽快な反り、堂を支える長短さまざまな柱の構成など、建築美の観点からも優れた作品であり、日本の国宝に指定されているが、険しい登山道(行者道)を登った先の、文字通り絶壁の中に建ち、その上方は岩壁がオーバーハングしている。「日本一危険な国宝」の異名をとり、参拝者は堂を斜め上方に見上げる地点までは立ち入ることが出来るが、崖を登って近付くことは滑落事故が発生する恐れがあるため、原則として禁止されている。

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三仏寺奥院(投入堂)

来歴
「投入堂」の名は、慶雲3年(706年)、三仏寺の開祖とされる役小角が蔵王権現などを祀った仏堂を、法力でもって平地から山に投げ入れたという伝承に由来する。永和元年(1375年)紀の修理棟札の墨書中に「伯州三徳山之鎮守蔵王殿」という文言があり、「蔵王殿」が投入堂の本来の名称であったとみられる。平安後期(寛治7年(1093年)とみられる)に三徳山(当時:美コ山)の僧兵集団が伯耆大山寺の内紛に介入し、その報復として寺の子守・勝手・蔵王堂・本堂・講堂を完全に焼き払われたという記録が『伯耆大山寺縁起』(続群書類従 巻八百十五)にあり、このうち子守・勝手・蔵王は宝亀年間に寺に祀られた3神であった。

1904年2月18日に当時の古社寺保存法に基づく特別保護建造物(現行法の「重要文化財」に相当)に指定され、1952年3月29日に文化財保護法に基づく国宝(新国宝)に指定された。加えて、東側に接続して建つ小建物の愛染堂をはじめ、前述の永和元年の棟札1枚と、1915年の解体修理の際に再用されなかった古材43点が附(つけたり)に指定されている。

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遥拝所から撮影した投入堂の正面写真。向かって左の小堂は愛染堂

建造時期
投入堂は、その様式から平安時代後期の建築と推定されている。ただし大岡実のように、現状の投入堂は改造を経てきたもので、身舎部分と庇(廻縁)部分とでは造立年代が異なるとする研究者もいる。

2001 - 2002年度に奈良文化財研究所の光谷拓実らが実施した年輪年代調査では、北側の縁板から11世紀末の1098年の年輪年代が得られている。このことから、投入堂は12世紀前半には現在の形になっていたとみられるが、建立以来たびたびの修理によってかなりの部材が取り替えられている。柱のうち、隅庇屋根を支える廻縁北西隅の柱と、そのすぐ南の柱(いずれも風蝕が少ない)は1915年(大正4年)の修理で取り換えられた新材である。

参拝
投入堂への入堂は原則として禁止されている。三佛寺裏手にある登山道を辿って付近まで行くことは可能だが、「日本一危険な国宝」と称されるほど道中は険しく、死亡事故も発生している。

三佛寺前を走る県道21号線を三朝温泉方面から三徳山駐車場を過ぎたところに、投入堂遥拝所もあり、無料の望遠鏡も設置されている。三徳川を挟んだ三仏寺の対岸の山から見る「投入堂遥拝コース」も設けられている。2016年の鳥取県中部地震により、中腹の岩にひび割れができたため、立ち入り禁止になったが、クラウドファンディングにより迂回路が設置され、現在は参拝登山を行うことができる。

なお、2007年11月14日に投入堂が約100年ぶりに修復されたことを祝する落慶法要が同堂内において営まれた際、約60年ぶりに一般拝観も許可され、18歳以上の身体健康な約340名の応募者の中から選出された3名が、草鞋に作務衣・輪袈裟姿に着替えた上で、当寺住職・米田良中や当寺境内に構える三徳山皆成院住職の清水成眞などと共に、行者道を登って入堂し、同法要に参列した。

用途 仏堂
管理運営 三仏寺
構造形式 木造
竣工 平安時代後期
所在地 〒682-0132
鳥取県東伯郡三朝町大字三徳1010
座標 北緯35度23分47.0秒 東経133度57分35.7秒
文化財 国宝
指定・登録等日 1952年3月29日
posted by Kazu at 09:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 鳥取県
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