2018年11月08日
官職や称号について調べてみた件【オスマン帝国外伝~愛と欲望のハレム】
オスマン帝国外伝~愛と欲望のハレム~ シーズン1 DVD-SET 1 [DVD]
「オスマン帝国外伝~愛と欲望のハレム」を見ていると日本人には馴染みのない官職や称号などが出てくることがあります。おおよそ雰囲気で察することが出来ますが改めて調べてみました。
側女:本妻以外の妻という意味と、側近くに仕える女という意味の二通りがあります。オスマン帝国外伝では後宮にいる大部屋住みの身分の低い奴隷女がみんな「側女」でかつては皇妃ヒュッレムも「側女」という身分でした。
ドラマの作中では本妻以外で皇帝が自由にできる女性であり、側近くに仕える女、両方の意味がある為「側女」という風に翻訳されたのだと思われます。
大宰相:オスマン帝国の最上位の官位であり、皇帝以外は大宰相を辞めさせることはできない、皇帝の代行者という絶対的な権力者でした。
複数いる宰相の中から最も年齢が上の者が年功序列で大宰相に就任するのが慣例。
イブラヒムが大宰相に抜擢されたのがいかに異例のことか分かりますね。
皇妃:皇帝の妻に与えられる称号。これは文字通り、皇帝の伴侶。皇帝妃ですね。
ただし、ドラマの作中でも描かれている通りイスラム教では男性が複数の妻を持つ事が許されていましたから皇帝の妻である皇妃は複数人いました。
そのため皇帝スレイマンの時代(ドラマの作中)は第一皇妃ギュルフェム、第二皇妃マヒデブラン、第三皇妃ヒュッレムとなっていました。皇妃は皇帝の寵愛次第で他の側女から入れ替わることもあったため、皇妃としての地位を盤石なものにするためには皇帝の子供を産み、皇子が次期皇帝になることが重要でした。
皇帝の子供を産んでいない側女は、皇帝の死後に「嘆きの家」と呼ばれる場所で全員ひっそりと暮らしたそうですから、自分が栄華を誇る為に皇帝の寵愛を勝ち取り、皇帝の子供を産む。次期皇帝の母になるというのはハレム女性全員の夢であったと思われます。
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