2019年05月17日
紹介:上司は「顧客」だと思いなさい
上司を身内だと思わない。
上司も含めて、みんな他人で、顧客だと思う。
終身雇用の時代は、公私ともに滅私奉公が良かったのかもしれないが、今はこういう、冷淡ともとれる態度の方がいいと思う。まだ、会社の上にいる人たちは、終身雇用の時代を生きているので、表に出すと危険だと思うが、内心、これぐらい割り切って、表面は愛想よくしていた方がいい。
そういう考え方をきちんと言語化されているのが、この本だと思う。
上司は「顧客」だと思いなさい: 出世する人はじつは会社に雇用されてない! 新品価格 |
私なりに、まとめてみた。
出世したい人の取るべき指針は、20代(若手・課員)と30代以降(管理職)で異なってくる。
20代の間でやっておくべきことは3つ。
1.正しいプロ意識を持つ
正しいプロ意識とは「高く評価されたい」と思って、そのために行動すること。
では、正しくないプロ意識とはなにか?
「成長したい」 だ。これは、言い換えれば「育ててもらいたい」ということ。受け身という時点でアウトということだ。
2.まずはルールブックを読む
ルールブックというのは唯の比喩だが、明示された人事制度における評価項目の把握が必要だ。
そして、そのうえで、社内で評価されている人を見て、暗黙の評価点まで把握出来たらすごい。
個人的には、女性は特にこの点に気を付けてほしいと思う。一般的にまだ、会社の上層部は男女比で言うと男性の多い会社が多く、コミュニケーション・スタイルも男性的に寄っている。当たり前に察してほしいと思われていることを落としていて、勿体ないことになっている後輩を実際に知っている。
3.若いうちは上司のサポートに徹する
課長を飛び越えて部長にアピールしても無駄どころか、課長を敵に回すだけだ。
そもそも、部長は、課がチームとして出す成果全体に興味があるのであって、課員ひとりひとりには興味がないと肝に命じる。
自分の仕事は、直属の上司を出世させること、と割り切って上司の仕事を奪うように努力する。同時に、上司をサンプルと割り切って、中間管理職に求められる考え方を観察する。20代で中間管理職に求められる考え方を身に着けないと、その後が苦しい。
30代(管理職)になったら、やるべきことが増えるがこれも3つだ。
1.「誰かが欲しがる人材」のポジションをブランディングする
理想は誰もが欲しがる人材になることだけれど、これは、できる人が限られる。
正面切って同期の星に勝てないと悟ったら、ニッチ戦略をとって生き残りを図る。どこか一つでも、他の人が知らない領域を作って、自分の仕事にするために深く勉強する。
ブランディングは、比較の問題だ。
30代(管理職)からの評価は絶対評価ではなく相対評価となるため、「xxならAさん」のように言われるようになれば、成功と言える。
2.自己管理を徹底する
体調、時間、優先順位、お金。
全て、自分でコントロールできるようにならないと、パンクする。
3.次のステップに進むための資産作り
本の中では、経営を意識した知識やノウハウとして組織のマネジメント、財務の知識、広い人脈が挙げられている。
コンサルティング・ファームに限って言うと、組織のマネジメント、財務の基礎知識は実務の一端でしかないので、プロジェクトを売り込むトーク力の方が重要かもしれない。
社内政治も、学ぶべきことに入ってくる。特に部長クラスになれば、何かあったときは社内での責任の押し付け合いだ。いかに個人の責任を明確にするのか?というのが、生き残りのポイントのようだ。
20代と30代で意識することがずいぶん変わってくる。
躓かないように、キャリアを進めていきたいところだ。
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