装甲騎兵ボトムズの外伝OVA作品、全12話。
戦間期、つまりボトムズアニメの時系列の頃に戦争末期に起こったある事件の濡れ衣を着せられた部隊の生き残りの兵士が、その濡れ衣を着せた者たちを追うという話。
兵士は機甲猟兵と呼ばれる対ATライフルを装備した兵士であり、1丁のライフルのみで各基地やATとの戦闘を続けていくことになる。
部分部分にアニメボトムズとのシナリオのリンクがあり、途中クメンが登場する、ビーラーゲリラが現役なことから、時系列的にはキリコと同じ時期にクメンに居た可能性もある。またバッテンタインが名前だけ搭乗したり、PS計画に言及されたりしている、最後は次の戦争が始まる所で終わるため、ボトムズの最終回とほぼ同日である。
クロスオメガとは言えただの対ATライフル持った兵士なのにスパロボ参戦済み…まあゼノマスですらないアイマスすら参戦してるしセーフ理論。
機甲猟兵とは
対ATライフルを装備した歩兵。所謂装甲騎兵以下の存在とされており、メロウリンクは元AT乗りだったがATを取り上げられて懲罰的に機甲猟兵となった。
対ATライフルでは遠距離からATの装甲を撃ち抜くことは困難であり、接近すれば攻撃を受ける、歩兵だから機動力もない、まさにボトムズ以下の存在である。
あらすじ
砂漠にあるメルキア軍の小さな基地、そこを襲撃する一人の機甲猟兵。彼は100年戦争末期に起こったある戦闘で捨て駒にされた挙げ句敵前逃亡と物資強奪の罪をなすりつけられた小隊の唯一の生き残りだった、その事件の名をブラバンドール・スキャンダル、軍もまたその一件が小隊レベルでできる規模ではないことを知り怪しんでいた事件である。機甲猟兵の名前はメロウリンク、1丁の対ATライフルを担ぎ、小隊に濡れ衣を着せた者たちを付け狙う。
基地で出会った謎の女ルルシーと、怪しい情報将校キーク、行き先で何故か居合わせることになるこの3人は果たしてどのように事件と関わっていくのか、事件の真相は、メロウリンクはただ仲間の仇を取るべく仲間のネームプレートを胸に宇宙を旅する。
登場メカ
主人公が生身なので主役メカなどは存在しない。
スコープドック:ギャルビン・フォックス、ガナード他
アストラギウス銀河で最も使われている超普及型AT。フォックス機は銀色、がナード機は赤色等それぞれ塗装、カスタムがなされている。
スタンディングトータス:スヌーク他
クメンで使用されているAT。湿地帯のクメンで使用されているために水中でもある程度可動でき、水中から奇襲するシーンが描かれている。
ファッティー
毎度おなじみバララントのAT。毎度のことながら基本空気で主な出番は小隊壊滅のエピソードくらい。
対ATライフル
パイルバンカー付きの大型の銃、30キロある。パイルバンカーはATのアームパンチ用の弾で使用可能、ただし1発しか装填出来ない。遠距離からではATの装甲は撃ち抜けないらしく、ある程度の接近が必要。
登場キャラ
主要キャラ
メロウリンク・アリティー
元メルキア軍。所属する小隊が味方の撤退支援のための捨て駒とされ、小隊は彼を除いて全滅、なんとか生き残ったメロウは軍に合流するも、そこで敵前逃亡と物資横流しの濡れ衣を小隊が着せられ、なんとか脱走したメロウは偽証した証人達を仇として付け狙うことになる。その事件はプランバンドール・スキャンダルと呼ばれる。元々は普通の装甲騎兵、所が捨て駒にされる時にATを没収された挙げ句旧式の対ATライフルを渡され機甲猟兵にさせられる、それ以降は機甲猟兵として仇を付け狙っていき、一切ATには搭乗しない。
仇の前で自らの血等で四本の赤い横線を顔に入れる。
ルルシー・ラモン
カードディーラーの謎の女。メロウを坊やと呼ぶが年齢差は大した事ない。毎度メロウの行く先に現れ何かと絡むごとになるが、実は元々ある貴族の娘であったが、叔父に家を実質乗っ取られている状態であり、その叔父がメロウの仇出会ったことから最終的に行動をともにすることになる。
キーク・キャラダイン
メルキアの情報将校、メロウリンクの行く先に先回りするように現れる謎の人物。メロウリンクが所属する小隊が全滅したことに関わる事件、プランバンドール・スキャンダルを追っていた。
関係者全員をメロウリンクに抹殺させ、メロウリンクを消すことで事件の解決を図っており、そのためにメロウの手助けをしていた。結局彼もメロウに殺害される。
メロウリンクの仇
裁判の時に嘘の証言をしたとされる人物。
ドックマン
最初の敵。基地司令ではあったが人望は薄く、基地に侵入したメロウリンクに基地を無茶苦茶にされた挙げ句部下にまで離反され、結果単独でメロウリンクを追った挙げ句に殺害される。
ギャルビン・フォックス
注意。メルキアの銀狐を名乗り、銀色のスコープドッグに乗ってバトリングで稼いでいた。メロウリンクにバトリングを挑まれ、一度は生身にライフルと地雷だけを装備したメロウリンクを追い詰めるも、対戦相手を掴み上げるという勝利宣言のパターンを読まれてジャッキで動きを封じられ、コックピットをパイルで撃ち抜かれメロウリンクに敗北する。
スヌーク
クメンにてスタブロスを名乗り地元住民から強引に土地を巻き上げて荘園を作り上げて恨みを買っていた。そのためビーラーゲリラに狙われていたが、むしろゲリラ狩りを楽しんでいた。しかしゲリラのドサクサに紛れて襲撃してきたメロウリンクに狙われ、死亡。義眼を付けており、どこかクメン編のゴンヌーを彷彿とさせる顔。
バンス
仇の一人、少佐。現在は刑務所の所長。メロウリンク以外の囚人の脱獄のせいでスキを作ってしまい、そこをメロウリンクに狙われて死亡。
ゴルフィ
メロウリンクの元教官。メロウリンクに敗北後メロウリンクを道連れにしようとするも、キークが助け舟を出したため結局失敗。死亡。
ガナード
メロウリンクの敵の一人、少尉、現在は山賊であり、世紀末っぽい感じのノリで装甲列車を襲撃する。AT用のパイロットスーツ風のカラーのATに乗っている。死亡時にメロウリンクに背後の黒幕の存在を示唆する。
ガルボネール・J・ボイル
ヘルメシオンの部下。ザ・卑怯なヌメリコフと違い堂々たる人物。メロウリンクに敗北するもその後救われ、貸しを返すとメロウリンクに協力。その後キークに撃たれる。
ヌメリコフ
ヘルメシオンの部下、ヘルメシオンの命でメロウリンクを狙うも案の定返り討ちで死亡。ルルシーの父を暗殺した人物でもある。
オスカー・フォン・ヘルメシオン
メロウリンクの最後の仇であり、ヂヂリウム強奪事件の黒幕であり、小隊に濡れ衣を着せた人物。またヌメリコフを使いルルシーの父を暗殺しヘルメシオン家を事実上乗っ取っている。彼の行動は更に軍のPS計画が一枚噛んでおり、バッテンタインが関わっていることが示唆されている。
その他
シュエップス・F・ブライアン
シェップス小隊小隊長であり、メロウリンクの元上官。回想シーンに他の小隊員とともに登場する。
ボルフ
胡散臭い痩せ男のマッチメイカー。メロウリンクとフォックスのマッチングを行う。借金だらけで色々ヤバイ。ゴウトの知り合いらしい。
謎の少女
ビーラーゲリラの少女。機甲猟兵でありスヌーク邸を襲撃した集団の一人。意味深な雰囲気だったが特に何もなく死亡。しかし結果的にメロウリンクの身代わりになった。
感想等
ボトムズのちっちゃなパロディみたいな印象、シナリオや人間関係、雰囲気などがTVボトムズっぽく、ロッチナっぽい立場だったりゴンヌーっぽい顔だったりマッチメイカーが序盤で出てきたり。
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