タイで開発されたロボゲ、Steam他PS4版、Switch版が発売されている。PC版にはタイ語版が付属するが、CS版は英語、日本語のみのもよう。
ちなみにこの記事ではSteam版を購入しながらまともに家に居られなかったせいでSwitch版を後から書い直してクリアするという無能の極みをやってしまったので、Switch版携帯モード準拠。
初期は途中までしかプレイすることができない不完全版、その後DLCでラストまで補完、その後は全部乗せが発売されるという最近はよく有るスタイルであり、現在はその完全版になっている。
モードはシナリオモードであるキャンペーンの他に、ひたすら戦うだけのサバイバル、機体を改造しながらミッションをこなすウォーフロントがある。
ロボゲーとしてはACEの操作をやや現代風に改造してややこしくしたような感じ。多少慣れが必要で、10回程度出撃して操作を体になじませる必要は有る、標準的なゲームよりややこしい感じ、慣れないうちは武器切り替ええ中に回避が甘くなって被弾というのが多かった…まあゲームド下手な私で出来るので、3Dマリオをまっすぐ走らせられる人なら大丈夫でしょう。
難易度は3段階、ノーマルでも初見だとキツイステージがちらほら有る。イージーにすれば自動回復ありになる。
コックピットビューが採用されている、それを使えば周囲が見渡せなくなるため難易度は数倍になる。雰囲気も数倍になる。
シナリオ、世界観、キャラ、メカは割と「どこかで見た」感が徹底的に出されており、第三次世界大戦、東西冷戦、地上を捨てた人間、取り残された者たち、見捨てられた者たちのテロリスト化、地上の汚染、強化人間、遺伝子操作、精神世界、新型を優先的に配備されるエース部隊、チート兵器を持つ民間軍事会社、ファンネル搭載型ワンオフ機、可変型量産機、旧型の最低限の装備しかない非人間型のメカとそれっぽい素材がてんこ盛り状態。ミスリスだのスカルだのファンネルだの色々と怒られそうな用語が満載。
ゲームはミッションごとに視点と操作キャラが変更され、主人公クラスのチート兵器に乗る事も有ればすでに一線を引いた旧型機を操縦する事もあり、当然前者はバリア、ファンネル、高性能ミサイル、キャノン、ブースターと装備がてんこ盛りなのに対して、後者はしょぼいマシンガンと弾数の少ない低性能ミサイルだけと残念すぎる性能といろいろなシチュエーションが堪能できる。
ただシナリオは完全なダイジェスト、総集編みたいな感じになっており、特に後半になってAIとかが出てくると局地的にはともかく世界的に何が起こっているのかよくわからなくなってくる。
終盤になり軍が分裂したり亡国の民のリーダーが出てきたりする当たりで、それまでの図式が崩れていくのだが、その部分が出たら即ラストなので何が起こってるの?状態になりかねない。特に亡国の民のリーダーの正体が判明してから退場まであまりにもあっけなく、何故直接的には亡国の民(つまり地上に取り残された人間、ネタバレのためこれ以上は書かない)ではないリーダーが亡国の民を組織したのかがいまいち曖昧なまま。
またその前の大統領救出前後もいまいち勢力の関係が曖昧なまま。話の流れ的に黒幕っぽいのが2つおり、どっちが黒幕?状態。
タイのゲームらしく、一応バンコクが出てくる他、クレジットを見ると見慣れない名前が並んでおり、タイ製であることを感じることが出来る、逆に言うとタイらしい要素はそれくらい。
スタッフロールを見ると馴染みのない名前がたくさん出ており、日本製でもなければ欧米でもなく、タイ制だということがなんとなくわかる。
あらすじ・世界観
第三次世界大戦後の地球、地表は荒廃し人間は空に逃れた。然し汚染された地上に取り残された人間は「亡国の民」と呼ばれるテロ組織を結成、空に逃れた人間に復習の機械を狙っている。そして亡国の民が多数の旧型兵器を入手、本格的に活動を開始した。
登場メカ
基本的に日本的なんだけどどこか違う、かと言ってバタ臭いわけでもないというアジアンチックな感じのメカ。
CNF
いわゆる西側陣営的ななにか、ただしヨーロッパの現状がよくわからない。アメリカを中心に環太平洋地域の諸国が参加している。
USAF
要するに米空軍。
M1ガーディアン:ジェニファー・カレラ
世界最初のバトルフレーム、純粋な人形とは言えず、武装は20ミリと3連装マイクロミサイルのみというシンプルなもの、ブースターや近接戦用の装備もついておらず現在は米軍では退役しており各地の警備隊や武装組織で使われている。シナリオでは亡国の民のジェニファーが乗っ取った機体を操縦可能。
M3ストライカー:SKLL1、レナ、ネモ、モビウス
第3世代バトルフレーム、ゲーム開始時は最新鋭機だった。チュートリアル終了後ステージ1ではこの機体を操縦する事になる。性能は基本的なもので、所謂普通の量産機。
M3Sウーパーストライカー
近接戦向けにカスタムされたM3。
M3Sイングリッドカスタム:エズメラルダ・イングリッド
M3のイングリッド大佐向けカスタム機。
M5ヴァイパー:SKLL1、レナ、ネモ、モビウス
3・5世代バトルフレーム。可変機。装備は至ってシンプルであり、ライフル、ミサイル、サーベル。量産機としては最新型であり、破格の性能。
USAFその他
AF18戦闘機
戦闘機、それ以上でもそれ以下でもない、加速性能は高いが耐久力が無いため機銃でかんたんに落ちる。
リバティー級駆逐艦
駆逐艦。
デモクラシー級巡洋艦。
巡洋艦。
USSエンタープライズ:ドラゴンズアイ
バトルフレーム空母と表記されているが外見はデモクラシー級巡洋艦。
MITHRIL
CNFに所属する民間軍事会社。親会社が独自開発した兵器を所持。
GCTC-01未来零号機
詳細不明、UCNにデータが流出したらしく、S37アンディカスタムの元になった。
GCTX-01未来:モーガン・アキーン、ミライ
世界初の第4世代バトルフレーム。脳波でのコントロールとかファンネルとかそれっぽい機能てんこ盛り。複座式。武装はキャノン、マシンガン、ファンネル、デコイ、サーベル、ミサイル、スマートミサイルと膨大である。
GCTXX暁・未来:モーガン・アキーン、ミライ
第5世代バトルフレーム。
USSタカオ:エズメラルダ・イングリッド、モーガン・アキーン、ミライ他
強襲艦、小型でありフリゲートサイズ。
UCN
東側的ななにか、ロシア、中国、東南アジア諸国などが参加している。
S-20シルカ
第1世代バトルフレーム。UCNのバトルフレーム、UCN初の戦闘用バトルフレームであるが、機銃を装備した脚付きの機械でしか無い。
Mi19ストレルキ
UCNのバトルフレーム、だが搭乗することができないため詳細不明。すでに旧式化している。
Mi24クロコディル
珍しい第2世代バトルフレーム。すぐに第3世代バトルフレームが搭乗してしまったために影が薄い。性能的にはM1を圧倒しM3とも遜色ないとされる。初めてブースターを搭載して高速戦闘が可能となった。装備はミサイル、キャノンなど様々。
S37ターミネーター:アンディ・ドミトリフ、ユリアーナ・アレクサンドロフ
第3世代バトルフレーム、CNFのM3に相当する。機動力に劣るが火力で勝るらしい。無骨な外見。
S47ベルクト:ノッパドン・ピタカタイ(アクラ3)
3・5世代バトルフレーム。近接戦闘を得意とし、ショットガンを装備している。
グリペン
UCNのもう一つの3・5世代バトルフレーム。安価が売りだが装甲は薄い、然し薄い装甲のため機動力に優れる。
ZX−05ザヴトラ:ユリアーナ・アレクサンドロフ
UCN初の第4世代バトルフレーム。ユリアーナが搭乗する。基本的に未来と似たような装備。
S37アンディカスタム:アンディ・ドミトリフ
未来零号機から盗用したデータによって作られたアンディ大佐専用のカスタムバトルフレーム。サイコドローンを搭載している他速射エナジーキャノンを搭載しており圧倒的火力による対艦性能に優れている。元がS37だとは言われないとわからないくらいには魔改造されている。
ZX−08ブドゥシェ:ユリアーナ・アレクサンドロフ
UCN発の第5世代バトルフレーム。本来ならアンディ大佐専用機になるはずだったがブドゥシェが到着する寸前に大佐が戦死したため他に乗れるものがおらずユリアーナが引き継ぐことに。基本的にはザヴトラの機動性に更に対艦用の大火力武装を追加したものになっている。
UCNその他
所謂ドローンや艦船など。
S14クレヴェトカ
エビという意味の単語らしい。専ら亡国の民が使ってくるドローン。エビ食べたい。
キロフ級駆逐艦:オカ・イレル
よく出てくる駆逐艦、亡国の民も使っている。
サンクトペテルブルク級コルベット艦
コルベット艦。たくさん出てくる。
コーカサス級フリゲート艦
フリゲート艦。
スヴェレニテット級巡洋艦:カチューシャ
巡洋艦、めったに見られない。スヴェレニテッド級はゲーム内のターゲットのテキストの方の表現でボイス及び字幕テキストの方ではツァー級となっている。
ISA
第三次世界大戦後に発足した欧州の連合組織…らしい。シナリオに関わってこないため詳細不明。
タイフーン
3・5世代バトルフレーム、各国へ輸出されている。同世代バトルフレームとくらべ武装が豊富。
亡国の民
地上に残された者たちのテロ組織。名前からわかるとおり亡国、つまり滅びた国の生き残り。もともと空に都市を上げられなかった国家の生き残りによって構成されている模様。空中都市を落とそうと画策している。疲弊して汚染された地表で新兵器を開発出来るほどの力はなく、基本的に各国の兵器を改造して使っており、M1やMi19など旧式兵器が主体だが、後半になるとどこで調達したのか最新型の兵器も投入してくる、終盤には各国の反乱兵も加えている模様。
サルスタリス:ジェニファー・カレラ
亡国の民の副司令官、ジェニファー・カレラの旗艦。UCNのキロフ級駆逐艦を改造したもの。
ジェニファー:ジェニファー・カレラ
ジェニファー専用のM3の魔改造機。
ZX−08ジャッジメント:オバナ・タケシ
ロシア軍のプロトタイプだが亡国の民に盗み出され亡国の民の幹部オバナ・タケシが搭乗。凄まじい火力が有るが、機動力が低くブースターすら装備していない。
タイフーンノーサーカスタム
亡国の民のエースパイロット専用タイフーンのカスタム機。
霊空
亡国の民が独自開発したバトルフレーム、世代などは不明。近接戦闘に特化している。
XJPH-01アナバナスティ:アナバナスティ
感情AIによって自己学習して成長するAIユニットを搭載されたバトルフレーム。戦中に撃墜されて放置された後亡国の民が回収して装備を一新していたらしい。ただしAIはそのまま同じものを使っていた模様。
登場キャラ
モブエースパイロットが結構な数居るが、いちいち記録していられなかった。
CFN
地上の半分を団結させる多国籍な政治団体(ドラゴンズアイ談)、基本的に環太平洋地域で成立している。
MITHRIL
ミライ
主人公(多分)。第4世代バトルフレーム未来に適合する唯一のパイロットの少女。14歳。多分火器管制担当であり、システムボイスを担当している。能にチップを埋め込んでおり、いわゆるNT、ないしは強化人間に相当するカテゴリ。
モーガン・アキーン
未来のパイロット、未来は複座式であり、機体の操縦は彼が行っていると思われる。出番の割にセリフが少なく影が薄い。出撃前の出撃パイロットの名前にモーガン・アキーンの名前があって「そう言えば居たなぁ」ってなるくらいのポジション。
エズメラルダ・イングリッド
USSタカオの艦長。元米空軍所属でドラゴンズアイとは旧知である。軍での自分のあり方に悩み転職したらしい。
イワタ教授
序盤に登場するミライを改造したり未来を開発した人物。
USAF
米空軍。
SKLL
コードネーム。本名不明、セリフもないUSAFのエースパイロット。
レナ
SKLLの僚機のパイロット。彼女だけ最後まで生き残る。
ネモ
SKLLの僚機の一人、戦死。
モビウス
ネモに同じ。
ジョージ・レナウド将軍
USAFの将軍。コールサインはドラゴンズアイ、よく出てくる…然し?
他
ショーン大統領
アメリカ大統領、姿が見えなくなっている。
UCN
ロシア中国その他で成り立つ連合。
SPETSNAZ
オカ・イレル
SPETSNAZの偉い人、具体的なポジションはよくわからないがよく出てくる。
ユリアーナ・アレクサンドロフ
アンディの遺伝子を元に作られたらしい少女、第4世代以降のバトルフレームに対応できる。大佐にはツンデレ気味な対応をとっている。
アンディ・ディミトリ
CVひろし。UCNのエースで第4世代バトルフレームに対応できる人物。
ノッパドン・ピタカタイ
通称アクラ3。バンコクコロニーを防衛していた。
亡国の民
べリゼ
亡国の民の指導者、謎に包まれた人物であり、ハッキングを得意としており軍の施設すらコントロール下に置いてしまう。その正体はAIロナウドレーガン(AIのコードネームであり、実在する大統領の人格がコピーされているとかではない)、ソウルの地下に保管されていた。何故AIロナウドレーガンがべリゼを名乗り亡国の民を組織したのかは定かではない。
ジェニファー・カレラ
亡国の民の幹部の1人。戦後の地上生まれ最後の世代。
用語
CNF
戦後の戦勝国の間で結成された連合。環太平洋地域を抑えている。
UCN
戦後に発足した連合、ロシア、中国、東南アジア諸国(大陸部)などが所属する。
亡国の民
テロ組織、地表に残された人間が結成した。地表では汚染がひどく子供を新たに産むことすらできないことが語られており、亡国の民は最後の世代が中心になっている。
リーダーの人物像は謎に包まれており、高いハッキング能力を駆使しして軍のバトルフレームのコントロールを奪うことが可能である。
感想・評価
一言で言うと「B級」「荒削り」「昔のゲーム」、ただし「セール買いなら確実に値段分以上の価値は有る」です。最近のやたら金のかかった豪華なゲームや使いまわし上等の毎年出てるゲームでもなければ、完全なレトロ風インディーでもありません、当然スマホゲーでもありません。PS2時代くらいなら普通にフルプライス(誤用)で市販されてそうな内容。
ただシナリオに関してはダイジェスト展開過ぎてよくわからないままなことも多かった。特に亡国の民のトップに関すること。
このゲームは買いか、おすすめか
多分この記事にたどり着いた方は多分このゲームの評価などを気にしていると思うので少し書きますと、ゲーム的に言えばPS2期のゲームであり、インディーでよく有るレトロ風味でもなければ最近のゲームというわけでもありません、キャラデザもその頃のチープなエロゲっぽい雰囲気がいくらか。
おすすめ出来るかと言うと「とにかくB級」のノリが許容できるか、どこかで見たキャラ、どこかで見たシチュエーンション、どこかで見た用語、どこかで見たメカ、どこかで見た世界観、そんなものがこれでもかってくらい押し込まれてます。
ネットのレビューを見るとわりかし賛否両論的な部分が散見されます、これは遊んでみるとわかりますが多少操作に癖がありますし、ゲーム的にどこかで見た感じのオンパレードでもあります。
一言で言いますと「わざわざこんな場末のブログまでやってきてそんなことを調べてしまう人」であればほぼ迷わず買いです、操作になれは少し必要ですが。ちゃんと遊べます、ちなみにPC版とスイッチ版両方持ってますがスイッチ版でも敵の増援が出現するタイミングで少しカクツキますがそれくらい、ただし大画面でやるゲームをあのサイズに押し込んでいるので文字などは小さいです。
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