漫画作品、中平正彦作、11〜13年、3巻。
劇中劇であるスーパーロボット「月面魔神グラドゥルス」の実物大ロボを完成させて起動させようとファンの少女が周りを巻き込んで奮闘する話。
非常に短いものの当初の目的はほぼ達成してしっかり話は終わっており、グラドゥルスはちゃんと起動して地球に降り立っている、その後特に侵略者は来ていないらしい。
あらすじ
山本つきひはアニメ「月面魔神グラドゥルス」の大ファン。アニメを見過ぎて大事な試合に遅れてしまう有様、試合に到着したつきひはルールにのっとっている(難易度が高く誰もやらないからあえて禁止にしない)という理由で対戦相手の無人機をロボットアームで殴って吹っ飛ばして無理やり勝利する。
そこでカントクらからグラドゥルスが月にあることを知らされる、それは20年前につきひの父他Bラボの関係者が開発し途中で断念していた実物大グラドゥルだったのだ。
つきひは友達のるね、他地球からやってきたライバル少女あまね、ついでにみさきも加え、さらにグラドゥルスの原作者の息子ポン太なども巻き込み、グラドゥルスを復活させようと動き出すのだった。
メカ
グラドゥルス:山本つきひ、るね、ポン太
つきひの父たちが月に降り立った時代に色々作ったときに作られて、結局完成されずに放置されていた動いて飛べる実物大グラドゥルス。アニメの性能を再現しようとした結果いろいろ無理が出てあと一歩のところで未完成になっていた。現在はその辺の未完成の原因になったパーツはもっといいものが出ているので問題ないらしい。宇宙で稼働すること前提なので、放射線対策もばっちりであり装甲は20年たってもほとんど劣化していないらしい。顔はカントクが火星の顔をまねしたくて月面の顔にするために勝手に持ち出した。
燃費はアニメ版と比べても悪く、新たにウィング(という名の巨大燃料タンク)を用意して解決、デザインは原作者がかかわることで変にならないようにしている、まきながハッキングしてより改良してくれた。
Bラボの社員たちはこのグラドゥルスを作りたくて仕方ないらしく、基本禁則事項として封印されている。
一応月の平和を守るために作られているが、特に侵略宇宙人はいない。
グラドゥルス(劇中劇):ジン
劇中劇月面魔神グラドゥルスの主役メカ、オールドスタイルでまとめられている、大体バリアニメみたいな外見。必殺技はグラドゥルス・フルブースト・ナックル。
ルナホッパー
ロケットモーターとリアクションホイール搭載の月面用の車、つきひらはこれを使ったスポーツをしており、ルナホッパーにムチャ挙動をさせまくっている。
ロンギン・スピリット号
カントクが船長を務める輸送船、グラドゥルスの補給機も担当した。
バンザイメテオ
無人制御の特攻機、メテオというのはその大質量による衝撃ダメージより。
キャラ
山本つきひ
主人公、(ロボットアニメだと)画面の端で走り回ってるお子様ポジション(本人談)。月生まれの少女、アニメ月面魔人グラドゥルスを愛好しているが、実は実物大グラドゥルスが未完成状態で月に放置されていると聞いてそれを発掘、完成させようと動き出す。オタク。
るね
つきひ親友、グラドゥルスのサブパイになっている。やはり月生まれ。
みさき
地球人、眼鏡っ娘。他と違って普通の人。
あまね
地球育ちのお嬢様、グラドゥル大好き、ナヴァロ(と中の人)のファン。超レアなグラドゥルスのDVDをセット持っている。
カントク
ジェラルド・カーマック空軍少佐が本名。輸送船の船長だがあまり仕事熱心ではない。
ポン太
グラドゥルスの作者の息子。会社まで作ってグラドゥルスの復活プロジェクトを進めることになる。
カーリア・ノートン
工場長、18歳女、若い娘4人で攻めれば工場長なんて落とせると踏んでいたつきひだが、若い女が出てきて速攻で作戦失敗。祖父の工場を引き継いでおり、グラドゥルスのパーツの多くをその祖父が作っていたらしい。
まきな
荒らし、ハッカー、グラドゥルスの完成に寄与する。実はアニトラの国王ナレンシフであるが、アニトラは戦争で荒廃しもはや風前の灯火であった。グラドゥルス最初の出撃は彼にその姿を見せるため。
ファリエロ
マラソンランナー、足を失ってクローン技術で新しい足をつけてもらったが、その足は鍛えられておらずバランスが取れない状態。今は月を走りまくっている。
ノーマン
Bラボ社長。グラドゥルスにはかかわらないように社員に言っているが、当人がかかわりたくて仕方がない。
ジン
アニメグラドゥルスの主人公。
ナヴァロ
アニメグラドゥルスの美形悪役。
用語
月面魔神グラドゥルス
劇中劇、20年ほど前に制作されたが当時はあまり人気は出なかったらしい。オールドスタイルのロボットアニメ、あえて言えばゲキガンガーみたいなもの。
ティラニー星
グラドゥルス内に出てくる侵略宇宙人の星。
鉄甲記ガンロス、ウォードライ、ロボソルジャーF
全部劇中劇。
Bラボ
核融合発電所の運営を行う月面初の民間企業ルナパワーライン社の愛称、BusinessのBと最初に本社機能があった発電所内の研究室のラボでBラボらしい。
現在洞窟の中に風船を膨らませて作ったBラボシティに本社がある。
軌道エレベーター(月)
1国が月の資源を独占しようとして建設を強行したがそれ故に欠陥があり使えないで放棄されており今じゃ誰も寄り付かない。グラドゥルス完成に必要なものをそろえるためにつきひたちが立ち寄った、現在うさぎと亡霊が暮らす。
軌道エレベーター
現在建造されている地球の軌道エレベーター、そのため激しい利権争いが起こっており問題になっている。
リストラ国家
軌道エレベーターの利権争いに敗れた荒廃した国家であり、今地球で問題になっている、まきなが国王を務めるアニトラもこれ。
感想等
3巻だけど特に打ち切り要素もあまりなくきれいにまとまっており、しっかりしてて驚く。
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