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菌類
ロボットアニメ歴は20年くらい、ただし休止期間長が長く初心者以上上級者以下。
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2018年08月02日

ジョイメカファイト

FCで発売された「唯一の格ゲー」らしい。(ちなみに格ゲーの定義は非常にめんどくさい、ガンダムらしさの定義くらいにはめんどくさいので、とりあえずネットの評価に従う。)

当時ストリートファイターで格ゲーブームが起こるものの、FCではスペック不足で本格的な格ゲーが出せなかった。FCで格ゲーは低スペック過ぎて無理といわれていたのを、キャラを一つのキャラとしてではなく腕、足、顔を独立させて表現することで無理やりFCでもできるようにしたというもの。
とはいえ発売時期はすでにSFCが出た93年ということもあり、所謂ハード末期の名作みたいなポジションに。
評価は非常に高く、所謂隠れた名作的なポジション。

ちなみに2年後に発売されたバトルクラッシャー(GB、コンパチヒーローシリーズ)も同様のシステムを採用している。このシステムはあくまで低スぺでも格ゲーを無理やり動かすためのアイディアだったためか、それ以降ハードスペックが上がった現在はもう見ることはなくなった。

ちなみに元ネタはセミナーの受講生の制作したゲームだったためか、権利関係がややこしくずーっとお蔵入りになっていたが、実はプログラマーが任天堂に権利譲渡をし忘れていた(当人はしたと思い込んでいたが、実はしていなかった)ということがのちに発覚して、結果的に日の目を見ることになり、VC配信やスマブラのアシストフィギュアとなることが出来たという話があったりする。

現在WII、WIIU、3DSのVCで配信中、オリジナルを購入するのも大変なのでこちらからというのもあるが、WIIのVCはWIIのショッピングチャンネルの残高追加がもうできず、販売中止も来年のためかなり厳しい。
3DSなんだがスラパの操作性が微妙でシビアな入力が必要なこのゲーム的にはやや厳しい感じも。

あらすじ
2人の天才ロボット開発者、リトルイーモン博士とイワンワルナッチ博士、ところがワルナッチ博士が突然7体のロボットを持ち出して世界征服を開始、イーモン博士は関西にお笑い修行に行っていたロボットスカポンを呼び寄せ戦闘用に改造した。ワルナッチ博士を止めるためにスカポンは戦うのだった。

要はロックマンである。

登場メカ
36体と当時の格ゲーとしてはかなり充実しているといわれている。基本的にイーロボ→初期から、ボス以外のワルロボ→ハードクリア、ボスはスペシャルをクリアしないといけない。スペシャルどころかハードのステージ4すら結構キツイ。AIは割とワンパなのでハメられるものの、ハードになるとかなり正確に行動してくるので一回コマンドミスすると一気に畳みかけられ負ける上に、ダウンの度に思考が変わるために厄介。
入力はかなり簡素で今みたいな複雑なコマンドやアシストみたいなのはなくひたすらシンプル、ただしAB同時押しは結構判定がシビアでミスりやすい。

ステージ1(イーロボ)
ステージ1は闇落ちしたロボットを倒して復帰させるというもの。1回クリアするともう二度と(データ消さない限り)遊べないレアステージ。とくにダチョーンは一回倒すとスペシャルクリアまで出てこない。

スカポン
主役メカ。関西にお笑い修行に出ていたお笑いロボットだったのだが、ワルダッチの反乱の際にイーモン博士から呼びもどされ改造されワルロボと戦うことになった。
お笑いロボットのせいか技はやや癖があり、技の出も遅め。リーチはそこそこ。飛び道具トンデケーはルンバ体形の顔を飛ばすが、ルンバ的に平たいので当たらない場合が。
ちなみにお笑いロボットという設定だが、OPデモを見る限り元々はもっと戦闘的なロボットを作ろうとしていたのに機械が爆発しお笑いロボットになってしまったような描写あり(カプセルに入っていた時にはホノオのようなキリッとして眉毛だったのが、機械が爆発したらポカーンとした表情になり回転しているという間抜けなロボットになっていた)ちなみにEDではお笑いロボットに復帰した様子が描写されており、ゲームよりはるかにキレのある動きをしている。
セリフなどは特になく、関西弁化は不明。

ホノオ
名前の通り炎。ファイアーフレアという縦に伸びる迎撃技を持っており、目の前から空中に向けて炎の壁を作る技があり、対空および突進を防げる。ただし判定によくわからない部分あり、使っていかないと判定のパターンがわからない。他飛び道具、突進技、投げ技と基本は全部そろっている、遠距離近距離が強く中距離がややパッとしない感じ。

アイ
モノアイ。技の繰り出しが非常に速い。スカポンの体感倍くらいのスピードで強パンチが出せる。反面飛び道具がないうえにリーチもそこそこ。勝てる敵にはとことん強い。

ジャイアント
大型。サイズが大きいだけにパワーファイターだがそれ故に遅い。あとデカいわりに若干リーチが厳しい。だが妙に癖のある動きはハマると妙に強い。技を出すときのコマンドが時間が微妙にかかるものが多いため隙が大きい。読みあいが大事なロボ。大きいゆえか吹っ飛びにくいのも強み。

ネオ
対空技の出が速い。あと飛び道具もあり。

センジュ
手数が売り。

サスケ
強パンチの出が妙に遅いなど結構な癖がある。投げ技がメイン。

タイガー
キックが得意、ただしやたら伸びる飛び蹴りなど割と癖がある。

ダチョーン
これだけイーロボではなく四天王。ステージ1は1回だけしか遊べない上にイーロボではなく対戦での使用条件もボスゆえにスペシャルクリア必須なので空気気味。

ステージ2
これ以降は倒しても仲間にならない、対戦で使うにはハードでのクリアが必要。

ザコ
まんまの名前。技が全部溜め技なので繰り出しが遅く、結果的にザコになっている。練習モードでもザコがサンドバックに使われている。

ボコボコ
見るからに雑魚っぽい外見。実際に攻守ともに貧弱で最弱候補。戦ってるとわかるが本当に攻撃力が低い。
ボコボコにされるために存在している。

ジボル
低身長ゆえにスカポンの飛び道具トンデケーが当たらない。リーチが非常に長く画面の半分くらいを攻撃で制圧してくる、ガードされるとあたり判定が消えるが、技を出してくるタイミングがわかるまでガードがなかなかうまくいかない。ハードモードになるとやたら投げまくってくるので近づきにくい。

オールド
リーチがやたら長いのが特徴。ただし投げ技がないため接近さえできれば割と一方的にボコれる、というか一方的に投げまくれる。

ガラック
カニっぽい何か。必殺技に対空技があるので上から攻めると反撃される恐れあり。

ジオ
名前はジオだがむしろドム、なんとジェットストリームという技を使ってくる。

ジェル
消えることが出来る。それ以外は普通。

スケーター
突進技が多く、中距離から一気に間合いを詰めてくるが、いかんせん投げ技がないので間合いを詰めた後に攻め切れない感じ。

ラー
ボスキャラ、攻撃範囲が広く厄介。

ステージ3
ジオーン
ボコボコ+ジオというロボ。ただし最弱ロボボコボコがベースのため、かなり弱い。ジオの分ボコボコよりまし程度。攻撃力が低すぎてダメージを受けても削られないのが涙を誘う。技はボコボコの技にジオの技を足したような感じ。

ゴーストン
ステージ2ボスのラーの亡霊。ジオーンと同じくやられたロボットの再利用。ラーベースのため攻撃範囲は広い。

レジェンド
とにかくリーチが長い、また技がとにかくジャンプする、画面の端から間合いを詰めてくる、迎撃可能なロボットをつかって対抗することになる。

ホバー
ジャンプしてメテオシュートという特徴的な動きをする。ファイアーフレアで迎撃して何とかなった。

スター
ホバーと同じくジャンプし上から攻撃するスタイルだが、こちらのほうが迎撃しにくい。

スーパーザコ
ザコの強化版、必殺技が溜め技から普通のものになっている。

ギガント
巨大パワー系。攻撃力が高い。

シェンロン
龍っぽい。炎のダメージがかなり大きく厄介。

ガーボーグ
ボス、やはりリーチが長い。というかあたり判定が左右にあり、一気に回意を詰めて挙句にジャンプで上も攻撃可能なメタトルネードという技があり、ハードの1ダウン目にそれをジャンプと同時に使ってくるので、比較的死角になっている斜め上からの攻撃に対処してくる。

ステージ4
イーロボの強化版が出てくる、大体ほぼイーロボなのだが攻撃力がより高く、同じタイプのイーロボだと同じ回数攻撃を当てれば確実に負けるというもの。
とにかく強敵ぞろいなので厄介。

スカポカーン
スカポンの強化版、スカポカーン投げは威力がやたら高く脅威。

カエン
ホノオの強化版。

レオ
タイガーの強化版。

ネイ
ネオの強化版。

アシュラ
センジュの強化版。

ハンゾー
サスケの強化版。

ワイ
アイの強化版。

ガイアン
ジャイアントの強化版。

ホウオウ
ラスボス、高威力かつ高速かつホーミング性能ありの飛び道具をジャンプでかわそうものなら高威力のアッパーが待っているというかなりの強敵。というか長距離中距離短距離対空だいたいこなせる上に威力が高いので強い強い。
実はザコシリーズらしいが、もはやザコって何状態。

感想等
私はぶっちゃけゲームは「格ゲー以外なら何でもやる」(ただしもうゲームは半ば引退)みたいなところがあるのですが、このゲームはそういった私でも楽しめる出来でした。
今と比べて作りが緩いのと、多分アーケードやプロを前提としていない作りなのが多分楽しめたポイント。要するにほどほどに意識が低いゲームなので、こっちも緩く楽しめる。
というか名作評価も納得の中毒性あり。

このゲームはFC末期に発売されており、ハード末期の名作(ハードのノウハウがいろんな意味でたまってきた時期に作られたため、出来がいい)というタイプの作品、DSまではそういったハード末期の名作は存在したのだが、現在の汎用機メインかつマルチな環境ではこういったタイプの名作が出ることは今後ほぼないだろうなって思う。

とにかく非常に程よく出来がいい、まさに良作という感じ。
posted by 菌類 at 01:48| Comment(0) | TrackBack(0) | ロボゲ
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