ハードがDSになったため、今までと操作系が変化したため、今までのリモコン操作をやめて下画面をコックピットに見立てた新しい操作を採用しており、MGごとに別の種類のコックピットを模した操作パネルが用意されている。一部のMGは配置的に誤爆率が結構高い。
サンドロットのロボゲとしてはこれが現在最終作品であり、これ以降はサンドロットはロボゲ出していない。現在地球防衛軍専門となったためか、地球防衛軍内に巨大ロボットが出ている状態。キャラデザが残念なことでも有名。
発売直後はあまり売れずにあっさり中古が980円にまで値崩れしていたが、DSのおすすめタイトルの常連と化して価格が上昇、さらに現在DSの中古も手に入りにくくなる中でそこそこ結構入手困難になっている。
とはいえサンドロットのロボゲーの中では唯一現行機(現在3dsがギリギリ現行機なので互換モードで遊べる)で遊べるゲームであり、またサンドロットのロボゲーの中では比較的出荷数が多かったため、一番入手はしやすかったりする。
開発のきっかけはざっくり言うと地球防衛軍でサンドロットが有名になったため、任天堂の耳に届いたためだった模様。CMの歌は水木一郎。
世界観
人形が巨大化してロボットになった世界。あくまでロボットは人形。数十年前から本格的なマリオネーションギアが誕生しており、職人によって多数の人形が制作され、すでに人形はなくてはならない存在になっている。
あらすじ
巨大な人形であるマリオネーションギア(MG)が普及して生活に密着している世界、自動人形のオートマンが暴走し各地で暴れまわるという事件が起きていた。
MGの修理を行う工房、ガロイの工房。その工房主ガロイは2人の弟子を取った、そしてその弟子の1人(主人公)が旧型のMGゴッドフリートG4に乗せてもらい起動したのだったが、そこにオートマンが現れるのだった、ケイがこんなこともあろうかとつけておいた武装の封印を解除したG4はオートマンを迎撃し撃退するのだった。しかしケイは旧型人形では不満である、仕方ないからガロイ一行はアイゼンベルグへ向かい工房見学をすることになった。そしてとりあえず博物館へ、そして旧型人形に乗ってみる、そこにまたオートマンが、とりあえず旧型でオートマンを撃退するのだった。そして各工房の見学へ向かうのだったが、購入資金不足であった。そしてガロイは知り合いのパーツやのランバートに旧型の人形を譲ってもらうことになったが、小僧が乗っていると知ってランバートはテストをするといって来た、ランバートに勝利して旧型のランディスをもらうのだった、そして新型を買うために資金稼ぎに仕事をすることになるのだった。そして新たな人形使いアンマリー・ダンクールが加わるのだった。
そしてあれこれするうちに、徐々にオートマンがらみの事件に深くかかわっていくことになる。
登場メカ
工房という単位に分かれており、工房ごとに特徴がある。基本的にこの世界のメカは元々は単なる操り人形の一種だったのが、大型化、実用化されていったというもので、名前はMG(マリオネーションギア)と呼ばれ、単に人形とも呼ばれる。そして開発者はあくまで人形師という職人である。
100体以上をうたっているがいるが、マイチェンや敵専用の操作不能系も多いので、実態は40機超えくらいの数になっている。とはいえアクション系のロボゲーとしては結構な数。
輪公房
もっとも正統派の車に変形するMGを作っている工房。予約は2年先まで埋まっている。
人形騎士ジベル
比較的早くに購入可能なMG。比較的癖のない仕上がりで使いやすい。基本的に剣、盾という基本装備、飛び道具として盾から発射される光弾アクアペインがあるが、連射は効かない。
人形武者ガウス
パッケージにも映っている主役メカ。車に変形可能で安定した性能の持ち主で、ザ主役メカといったところ。このゲームの人形は車の状態で高速で敵に体当たりすると派手に空中に飛び上がる性質があり、そこで変形レバーを入れるといかにもロボットアニメ的な変形が可能。上位種ガロス、ガウロス。
スマブラXではフィギュアになっているが、forでリストラ。
人形武者ガロス:ジャン・ジャック・ダンクール
基本的に人形の内性能で上位のマイチェン機はハードモード以上のクリア用という立ち位置なのだが、ガロスだけはシナリオに出ており、アンマリーの弟が操縦する。必殺技の弾数が減っているが基本ガウスの上位互換。
双棍人形プロトダイガ:アイン
名前の通り双棍で殴るMG。必殺技ストライクパニッシャーだが、武器のメイス投げで発射すると武器を失う。そのため使いどころが肝心というか使うのがリスキーすぎるといういかにもサンドロットらしい必殺技になっている、とはいえ一回きりの技だけにもっと威力が欲しかった。上位機種ダイガー、ダイガー2
斧人形ギール:リュー・ガウゼン
そのまんま斧を装備している。上位種ギール改、ダルギール。
長槍人形ハーキン
長槍を装備している。熱がたまりやすい。槍を突き出すと槍先から光弾が出てくる。上位種ハーデン、ハダン。
木工房
甲殻類系の人形を得意とする。
人形甲虫ヴィーガル
カブトムシ。姿勢が低く敵の攻撃が当たりにくいという特徴があるなど使いやすい。上位種ヴィーガル2、アヴェルス。
甲殻人形クライヴ
カニ。カニなので横移動以外は苦手、サイズが大きく的が大きい、攻撃もやや中心からずれるというなかなかに癖の強い人形。上位種クライヴァー、グラスター。
人形甲虫フェンシル
クワガタ。やはり姿勢が低く攻撃が当たりにくい。必殺技メテオシューターを背中にしょっている。
弓工房
そのまんま、弓を使った人形を作る工房。人形使いの巫女川エリーが所属している。
長弓人形オーファ:巫女川エリー
シンプルに弓を撃つ人形。比較的初期に入手可能。上位種ローファ、ジンファ。
高速弓兵ジーガー:巫女川エリー
オーファと違い短弓を装備し、輪公房の協力で可変機構付き、ただし3回。上位種ジーガー、ドゥルガー。
投刃人形ベルメラン:巫女川エリー
ブーメランを持っている、エリーのベルメランは下手に近づくとこっちにも攻撃が当たる。上位種エルメラン、ギルメラン。
弩弓人形ヒューン
名前の通り弩を装備、高威力だが連射が効かない。変形は3回まで。上位種ヒュオン、ヘリオン。
重工房
重機型の人形を得意とする。比較的まともな人形が多い。
人形重機ローザー
ブルドーザーよりの変形、パッケージを飾っている。戦闘用より作業用ポジで、ものをつかんで下すのがうまい、当然投げるのもうまい。上位ローザー2、3。
人形重機ダンヴァー
ダンプカー。殴るのが得意で連続パンチが可能。上位ダンヴァー2、3。
人形重機ルクサー
コンクリートミキサー車からの変形、ミキサー部分がハンマーになる。上位ルクサー改、ルクソーン。
ショベル人形ランベル
そのまんまショベルカー。アームが伸びる。上位ランベル、ザンベル。
重砲人形ガレーン
クレーン車、クレーン車部分は変形するとガレオン砲となり、大火力。上位ガレーン改、ガレオン。
円公房
伝統的な技術を守っている古風な工房、工房主の名前もコフー。全体的に癖の強い人形が多い。
アクトゥール
旧型。特徴のない人形。
バネ人形スプリンガ:ジャワー大佐
バネ駆動のためか、ジャンプ力がやたら高いという特徴がある、反面サイドステップは大ジャンプしすぎて隙が大きいなどの弱点もあり。スプリングチャージという技は移動しつつ敵を殴りつけ吹っ飛ばすという技で連打すると結構敵が吹っ飛んでいく。
とくに軍隊的な要素はないというか特に薄いにも関わらず、正直軍用からは程遠い人形だと思うのだが、なぜか軍に使われている、が基本やられメカ。私のお気に入りの一つ。上位種スプリンガB、S。
ゼンマイ人形水星号
ゼンマイを巻き巻きして動く人形。基本的にゼスターAと似たような性能を持つ。鈍足。変形可能だがやっぱり遅い。上位種木星号、金星号。
剣銃士ダルタニア:アンマリー・ダンクール
円工房の傑作人形。刀と拳銃を装備している汎用型だが、意外と癖の塊でかなり操作が難しい、まず銃の狙いが案外つけにくかったり、刀の熱が結構たまりやすかったり、銃の威力が何とも言えなかったり、両武装の攻撃範囲が偏ってたりといろいろ。上位種ダルタニア改、S。
蒸気人形ドーヴァー
正統派蒸気機関車人形。石炭をくべてバルブをひねると動くというかなり癖の強い操作性。石炭が切れると止まる。上位種ドーヴァーB、F。
特工房
特撮やロボットアニメ風の人形を得意とするネタっぽい工房。元々円工房の弟子だったポー博士という人物が開いた新興の工房。
ドリル人形テレスト
ドリル戦車。熱がたまりやすい、攻撃範囲が微妙に癖があるなどやや使いにくい独特なタイプ。上位テレスト2、3。
電光人形スペクトラ
メーサー殺獣光線車モチーフというマニアックな人形。熱がたまりやすく、冷却装置がついている。上位スペクトラ改、X。
超電磁人形ゼスターA
基本的に水星号と同じような性能をしている、どこかで見たような感じの人形。必殺技ゼスターパンチは腕の位置からそのまままっすく飛んでいくだけなので初期位置だと自爆する上に、人によっては腕の回転状態のまま止めずに撃って明後日の方向に飛ばしてしまう事故も発生した。かなり鈍足で、ビークルモード(ゼストマシン)の時も遅い。無駄に専用BGMあり。上位ブラックゼスター、ダイゼスター、ネーミングもすごくそれっぽい。
爆工房
その名の通り爆発系。
爆人形ランティス
旧型に当たる人形で、入手も初期に手に入る旧型人形と同じ流れで手に入る。戦闘用というより初期の作業用といったポジション。
爆砕人形ガルケーノ
グレネードを投げる人形、ミサイル戦車にも変形できミサイル戦車形態ではミサイルが打てるが、リロードが遅い。上位種ガルケーン、ガルネイド。
爆銃人形グレイン
グレネードランチャーを装備した人形、誤爆率が高く、正直かなり扱いにくい。上位種としてグレイン改、グレインSがある。
核撃人形アトロス
旧爆工房を破壊したという人形。ガルケーノに近い形の、超兵器アトロスミサイルを発射するためのMG。ミサイル戦車状態で発射コードを入力し、発射可能数は一発のみ。ミッションによっては一発クリア可能。人形形態だとだいたいガルケーノ。上位種アトロスα。
弾工房
ガンマン人形ボルトン
無人制御で街の入り口を守っていた。リボルバーを装備しており、いちいち弾を込めてから発射するMGらしい仕様が特徴。上位種ボルヴァ、ボルザー。
長銃人形ランボルト
リボルバーより威力のあるライフルを装備している、いたって普通。上位種ランボルト改、サーボルト。
拡散銃士レヴン:アイン
散弾銃を装備した人形、新幹線に変形する。上位種にレヴンB,レヴンX。
アサルト人形ガルフ
アサルトライフルを装備した人形。熱がたまりやすい。上位種はガルフB、ガルフX。
複合銃士サイエル
ミサイル、レーザー、銃(普通の弾丸および散弾)、格闘能力を持たせた多機能型MG、ただし器用貧乏で特に搭載弾薬が少なくあまり戦えない、割とネタよりのMG。すべての武装の一斉発射が楽しいが特に実用性はない。私のお気に入りの一つ。上位機種サイエル改。
回転銃士ガノン
ガトリングガンを装備したMG。レバーを回転させるとガトリングガンも回転を始める。上位ボルガノン。
牙工房
動物型の人形を作っている。
人形獣ゴウラ
ゴリラ、攻撃力は高いがジャンプができないので弾回避能力に難あり。上位種ゴウラン、ゴウレス。
ミサイル火炎人形ジル
カメ。各方向にミサイルを搭載しており全方向にミサイルを発射可能、一方に集中できず。前方にはミサイルは撃てず火炎放射で攻撃。鈍足。上位種ウル、バル。
人形獣王ライフォーン
正統派ライオンロボ。ただし胸にライオンはない。全工房の共同開発であり、対オートマン用の最終兵器ポジションだったが間に合わず。ライオンプレッシャーという必殺技を持つ。上位種ライスター。
忍工房
そのまんま、和風の人形を得意とする。工房主サイゾウは忍者で、当人もジンガに乗る。
忍傀儡ジンガ:サイゾウ
傀儡と書いてくぐつと読む。カエルから忍者に変形、武器は手裏剣、工房主自ら乗り込んで里の防衛も担当している。上位ソウガ、ランガ。
烈風剣豪ブライ
犬からの変形、刀に特化した人形。上位ブライ、ジンライ。
旧型
工房名はMGごとに記載されているが、詳細不明。
ゴッドフリートG4
旧型のMG、プレイヤーが最初に乗れるのはこれ。レバーを倒すときに反応が少しだけ鈍いなど旧型っぽい挙動になっている、ケイが勝手につけた武装があり、パネルをタッチで叩き割ると使用可能になる。
人形騎士スレイフ
旧型の騎士型のMG。剣を持って戦えるが、特に特徴はなく性能も低い。
マイマイ人形マノン:アンマリー・ダンクール
マイマイ型。アンマリーが実家から取り寄せた変わり種MGの一つ。
人形風車リルゼット:アンマリー・ダンクール
独自のファンシーな外見の風車、羽の先が刃物になっており風で攻撃。なぜか上位種あり。アンマリーの実家から取り寄せた3つのうちの1つ。上位リルガノ。
人形船タイタス号:アンマリー・ダンクール
船という名の車。船の上に巨大な顔がついておりそれが大砲になっている。導火線をこすって火をつけるといういかにもMGという癖の強い操作。アンマリーが取り寄せた。上位ダイダル号。
大砲人形パットン
大砲を3つ頭に乗っけた腕のない人形。顔はマリオのキノコみたいな顔。これがコマンドティーガーのもとになったらしい。なぜこれを基にしたかは全く不明。イベントで強制的に出撃するマップあり。
ハットマン
旧型のMG。戦闘力は一切なく、ただ歩いてものを持ち上げられるだけ、ただしモノを持ち上げてそれをぶつけることで一応敵にダメージを与えることが可能。
オートマン
ファウストの闇工房が開発した、自動で動く人形。自動で人形を生産する人形都市と呼ばれるところで生産が続いているが、暴走しており世界中の脅威になっている。敵専用でプレイヤーは動かせない。
オートマン:ファウスト
最初の自動人形、腕を回転させて攻撃するが、動きは単調、所謂量産型。搭乗式に改造されたものも登場する。
オートガンナー
射撃特化型オートマン。数が来ると厄介。
オートマンWタンク
腕の回転力に特化した格闘型オートマン。
アームドオートマン
腕にマジックアームっぽい何かを持っているオートマン、ものを投げて攻撃してくる。
オートマンPK
格闘型オートマン。
Mキラー
マリオネーションキラー。マリオネーションギアを破壊するために生み出された大型のオートマン。
キラーガンナー
Mキラーの射撃型。
オートフィッシュ
飛行型小型オートマン、所謂雑魚。
ビッグフェイス
オートフィッシュの巨大版的な顔型オートマン、上位種にビッグボマー、デビルフェイスがいる。
人形王
巨大な人形、人形神の前座である。人形神より巨大。
人形神
ラスボス、近接戦闘力は圧倒的でまず勝てないレベルなので離れて戦おう。リモダンで言う破壊神ポジション。
ベルソン重工
初の量産型MGであるコマンドティーガーを開発した、オートマンの開発者ファウストや人形都市とかかわりがある。敵専用でプレイヤーは使えない。ベルソン重工そのものは設定くらいでほぼ出てこず、ナイトジェイドという傭兵部隊がコマンドティーガーを使って悪さをする。
コマンドティーガー:ハンターL
砲台に足が生えたようなMG。初の量産型MGであり少なくとも数百機量産された、ナイトジェイドという傭兵部隊に少なくとも50機が流れ、ナイトジェイドによる悪事に使用されたが、ナイトジェイドのものは人形遣いたちに全滅させられ、ベルソンのものもオートマンによって殲滅された。
それ以外にベルソンからの脱出者が乗ってきたものもあったが、詳細不明。
コマンドティーガーJ:ハンターJ
ナイトジェイドの隊長機。特徴はあまりない。
コマンドマシン
コマンドティーガーの周囲に浮かんでいる無人戦闘ヘリ。
その他
その他諸々、プレイヤーが乗れないような人形など。
遺跡の巨人オーダン
古代遺跡を守護する謎の巨大兵器。異次元からやってきた異形の神に滅ぼされた古代文明のなんとかとかいう話があり、なんとなく設定や名前だけ見るとヴォーダンを彷彿とさせる。ちなみにオーダン戦では電子装備が無効化されるという設定で円工房か旧式の人形しか使えない。
スピードスター:アイン
速工房が開発したレース用人形、というかただの車。全滅させれば勝利というシステム上よく破壊される。プレイヤーは乗れない。アイン専用のブラックスターというのもある。ナイトジェイドも数台は保有している。
ステッキマン
設定のみ。MGの先祖。
ゴッドフリート
最初の搭乗式人形。
オメガカーゴ:メリッサ
人形の輸送車。
感想等
正直初期のDSは全体的に今一つなクオリティのゲームが多いうえにあまり意味のないタッチペンの使い方が多い中、ギミックをフルに使った良作ゲーだった、というかこれだけでDSの元が取れたレベル。バリュエーションの多い人形を使いまくっていろいろ攻略するのは楽しいし、実用性に乏しい人形も使いどころがあったりして遊びの幅も広い、正直ロボ好きにもゲーマーにも勧められる出来だったと思う。
最大の難点は地味さというか見栄えのしなさ、自分で遊ぶのは楽しいが他人のみててもあんまりってゲーム。あとサンドロット全般に言えるができることが少ない序盤がアレ、ファミ通での不評の原意でもあると思う。
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