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2018年11月28日
タイでの日常生活(24)ーー不思議に思うこと Part 2
前回、「日本ではあり得ないしょ」と思えることを「不思議に思うこと」Part 1として、記してみました。今回はそのPart 2として、お送りします。
《車は複数台》
車を何台も持っている人が多いですね。タイの人は貧しい人が多いはずですが、車を何台も所有しているということはどういうことでしょうか。聞くところでは、月賦で払っているのだということです。先行き払えなくなったら、売るのだそうです。例えば、両親と子供2人の家に必ずといっていいほど、車は最低でも2台持っています。それに加えて、バイクや自転車も所有していまする。人間の体の数以上の乗り物を持っていることになります。勿体ないような気もしますが、勿体ないと言う概念はそもそもタイ人の概念にはないようですね。
嘗て、アフリカの何処かの国の女性大臣が日本を訪れたとき、「勿体ない」という言葉とその意味にとても感銘して、自国に帰ってから国民に奨励しますと言っていたのを思い出します。タイ人も説明すると「勿体ない」は理解できますが、これはいいことだとはなかなか思わないようです。
《ウイスキーのソーダ割》
パーティーに招待されることが多くあったのですが、今は、3大成人病にかかっているので、招待にあまり応えていないんです。パーティとは、酒飲み会のことになります。パーティとなると、飲めや歌え、踊れの大騒ぎなので、楽しいことは楽しいのです。タイの皆さんもよく飲むんですね。ビールのことは既に書いた通りですが、ウイスキーも大好きですね。ウイスキーのソーダ割が特に好きなようです。これって、昔の日本人がよくやったことじゃないですかね。面白いですね。ウイスキーと言いましたが、ブランディをよく飲みますね。私にしてみれば、ブランディの水割りとかソーダ割りは「勿体ない」って感じなんです。せっかくのブランディを水で薄めるとは邪道ですけど。それで私はストレートで、ちびちびやっていると、強いですねなんて言われて、喜ぶべきか悲しむべきか?
《子供たちのパーティ》
子供たちが時々、友達を誘って、家でパーティを開きます。そこで、えぇー!!と思うことは、子供たちが酒を飲むことがありました。子供たちは自分たちでお金を出し合って、食べ物を買って来ますが、その時、ビールも一緒に買って来ます。参加する人数にもよりますが、ひとケース、近くの雑貨屋で仕入れて来ます。食べ物は日本の学生だと、乾き物を好むような気がするのですが、タイの高校生たちは、鍋をよくしますね。好き好きでしょうが、私の見た高校生は、家の庭にゴザを敷いて、その上でよくバーベキューをしたり、鍋物をしたりし、併せて、ビールを飲むのです。日本人のように、ピーナツやさきイカを酒のさかにあまりしません。高いからです。また、ウイスキーは嫌いなのかと聞くと、高いから飲まないのだそうです。節約、節約。
《お泊まり》
高校生くらいになると(タイでは中高は一緒ですので、6年間High school students)お友達の家に時々お泊まりに出かけます。数名の男女が交じって、泊まって、夜中楽しそうに話しています。時には、パーティのあと、そのまま、お泊まりです。複数の男女が、泊まって行くとこもありますし、一組の男女が泊まることがあります。私は古いのでしょうが、男友達同士が泊まるのは分かりますが、一組の男女が同室に泊まることは、あまり考えられないのです。しかし、タイでは友達だからOKなのだそうです。次に日の朝は、生徒たちは朝のシャワーを浴びて、やって来るときに使ったバイクに乗って、帰っていきます。あっけらかんとしていますよ。その組み合わせはいつも同じ男女ではなく、いつも違う。タイって開けているな?!
《お金の扱い方》
お金の扱い方が雑です。これは、タイだけではなく、他の外国でもよく言われることですが、日本人はお金を大切に扱うということです。小さい頃から、親にお金を大切に扱うように教育を受けてきたためでしょう。紙幣用の財布を持ち、更に、コイン入れ財布も持っている人が殆どです。タイでは、財布を持っている人にお目にかかるのは至難の業です。殆どの人が、紙幣をくちゃくちゃにして、ポケットに入れています。だから、紙幣の端は折れていたり、破れていたりすることが時々あります。お金を大切にしない訳ではないのでしょうが、扱い方が、日本人と異なっている面です。聞いてみると、財布にお金を使うのが勿体ない。ふぅ〜〜ん。
《ハンカチ》
これも日本人の特徴としてよく言われることですが、ハンカチをいつもポケットに入れているということです。先日もインターネットで、オリンピック担当大臣が国会で、冷や汗を必死で、ハンカチで拭いている画面が紹介されていました。汗が出れば、そのハンカチで汗を拭くのが日本人ですが、タイ人でハンカチを持った人を見たことはありません。私が田舎に住んでいるので、そうなのかも知れませんが、ハンカチで汗を拭くなど、あり得ない感じです。じゃやどうするか?タオルを持ち歩くのです。タオルを忘れたら、服で拭くのです。気にしない、気にしない。
《タオル》
日本人の中にも(私もそうですが)大汗をかく人がいますね。その人は、日本では、ハンカチと一緒に、タオルを持ち歩いているのを見たことが、何度もあります。ハンカチのところで書いたように、タイでもタオル持参の人をよく見かけます。タオルを肩に掛けて、歩いているのです。風呂上がりにタオルを肩に掛けているのを、まだ銭湯があった頃、日本で時々見かけましたね。その肩にタオルを引っかけてるポーズで歩いているのです。ちょっとさえないポーズですが、こういう感じの人はよくいます。特に、年を取ると便利さの方が大切になって来ますから。
《列に並ばない人》
列に並ばない人が結構います。特にお年寄りはそうですね。タイはお年寄り天国的なところがありますから。例えば、病院に行って、受付の順番を待っているとき、お年寄りが子供ような人に連れられて、後ろから、前に、人をかき分けるように前に進んできて、一番前に来ます。一見中国人がよくするような割り込みです。でも、ここで、列に割り込まないように、なんていう人はいません。これは、老人なので、暗黙の優先権があるんでしょう。
前回も書いたように、このように、日本人と比べてみると、ちょっとした違いですが、タイ人の行動は面白いですね。前回と同じことを最後に書きますが、これらの違いは面白いとも言えるし、駄目だよとも言えます。しかし、これがタイ人の生活です。即ち、文化です。簡単に受け入れられないこともありますが、彼らの日常ですから、これは受け入れないといけない訳です。そんなことして、駄目だよ、直せなんて、言うと、異文化に対する姿勢がまだ出来ていないことになります。自分の視点からして、評価できることも出来ないことも、あるがままに(as it is)受け入れることが、異文化に接するときの基本的姿勢なのです。それが出来ないと、タイ人を認めていないことになります。異文化間コミュニケーションとは、こういうことなんだと思います。また、機会があったら、異文化間の違いとして、記して見たいと思います。
今日も、最後まで読んで頂き、ありがとうございました。コメントなどありましたら、お願いします。また、ご訪問下されば幸いです。