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2022年08月29日

私だけの特捜最前線→49「東京,殺人ゲーム地図!〜推理を楽しめる刑事ドラマの正統派ストーリー」

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※このコラムはネタバレがあります。

特捜最前線には、社会派もしくは人情派のドラマが多いですが、この「東京,殺人ゲーム地図!」は、刑事物の原点である推理とサスペンスにあふれた「正統派」とも言えるストーリーが展開されます。

連続通り魔事件を推理する叶刑事

東京都内で、女と男が交互に相次いで襲われる連続通り魔事件が発生します。特命課が捜査を開始しますが、その捜査をテレビで先読みしてしまう男が現れます。元警察官の犯罪研究家(小林昭二)です。

犯罪研究家は、通り魔事件を次々と予告していきます。その言動に苛立つ叶刑事(夏夕介)は、犯罪研究家と直接対決しますが、「今の警察機構では、この犯罪は解明できない」と断言されてしまいます。

マスコミを通じて、現行刑法を改正し、戦前の特高警察を復活させろとの主張を繰り返す犯罪研究家。その間にも通り魔事件は続き、ついには警察官の拳銃が奪われ、被害者が射殺される事態になってしまうのです。

叶刑事は、通り魔事件には法則性があることに気づき、それが碁石を使った競技「連珠」であることを見つけます。犯人は、女を黒石、男を白石に見立て、連珠の打ち手に沿った場所で事件を起こしていました。

おやっさんの協力で、次の打ち手、すなわち事件が予想される現場を探る特命課。そして、その場所に犯人が現れた瞬間、特命課は恐るべき犯罪者の上をいき、犯人を現行犯逮捕できたのです。

刑事ドラマの娯楽性とメッセージ性

この回は、純粋に刑事ドラマを楽しめるという点で、特捜最前線のなかでも傑作の一つに挙げられています。犯人の人間性の部分には全く触れず、冷徹な事件を繰り返す犯罪者としてクローズアップしました。

犯人たちの狙いは、警察機構を戦前の特高警察のような強圧的な組織に戻すことにありました。犯人の一人は「現行法では、証拠がない私に一歩も触れられないだろう」と開き直る発言をするほどです。

それに対し、神代課長(二谷英明)は「現行法があるからこそ、人々の人権が守られ、警察は民主的でありえるのだ」とキッパリ言い切ります。これは、特捜最前線の肝になる部分であるともいえます。

刑事ドラマとして、事件を推理する娯楽性を持たせながら、同時に警察のあり方について一家言加えるストーリーは見事の一言に尽きます。メインライターの長坂秀佳氏の面目躍如といったところでしょう。

犯罪研究家役の小林昭二さんは、ウルトラマンのムラマツキャップ、仮面ライダーの立花藤兵衛としてもお馴染みですが、ここで見せた威圧的かつ説得力あふれる演技が、ドラマを一層引き締めてくれました。

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私だけの特捜最前線→48「フォーク連続殺人の謎!〜大事件を予感させつつ、最後は人間ドラマへと」

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※このコラムにはネタバレがあります

「フォーク連続殺人の謎!」は、橘警部(本郷功次郎)の警察学校同期生で、今は全国の警察に散らばっているエリート警察官たちが、謎の人物に次々と殺されていくという話で始まります。

最初の犠牲者は、出世頭だったFBI出張中の警部。一時帰国した警部を橘たち同期生が歓迎しようという日に、フォークで胸を一突きされてしまいます。同期生たちは犯人逮捕を誓い、特命課と合同捜査を開始するのです。

警部が国際シンジケートの事件を追っていたことから、組織犯罪が疑われますが、やがて同期生が次々と犠牲になっていき、新聞は「幹部を狙った警察への挑戦」と書き立てていくのです。

仲間たちが殺されてしまい、自分の無力さを痛罵する橘。神代課長(二谷英明)は「お前の思い込みが過ぎる。それは我々も同じかもしれない」と、犯行動機について視点を変えた洗い直しをアドバイスしました。

警察官だから許せなかった

橘は、殺された同期生たちが3年前に警部の送別会で、最後まで飲み歩いたメンバーだったことに気づきます。彼らは終電車に乗るため、最寄り駅にやって来ました。そこで、動機に直結する出来事に遭遇していたのです。

階段の近くで初老の男性が倒れていました。しかし同期生たちは、よくある酔っ払いだったと思い込み、終電車へと急ぐため、そのまま放置しました。しかし、男性は頭部を打って昏倒しており、亡くなってしまいます。

連続殺人の犯人は、男性の息子だったのです。息子は「放置した男たちが警察官だったから、余計に許せなかった」と犯行を計画。警部が一時帰国するというニュースを聞き、計画を実行に移したのです。

一方、メンバーの一人だった警察幹部(長塚京三)は「警察官がミスを犯した・・・その償いをしなければ」と、単身で男性の墓前に向かいます。息子は幹部を狙いますが、すんでのところで橘が駆けつけました。

フォークを使った特異な犯行から、動機を悟って自分を逮捕してほしかったという息子。橘は「殺された警察官の妻や子は、誰を怨めばいいんだ」と怒気を強め、自暴自棄で幹部を殺そうとした息子を撃ったのでした。

語らないことがドラマを深くする

ドラマの脚本はメインライターの長坂秀佳氏で、警察幹部が相次いで狙われた大事件かと思わせながら、実は個人的な恨みからくる単独犯行だったというストーリーにもっていっています。

その恨みも「昏倒していた父親を誰も助けてくれず、見殺しにされた」という、青年の悲しくも独りよがりな動機で、「われ関せず」という世知辛い世の中の風潮をドラマの中へ見事に織り込んでいます。

クライマックスで警察幹部は、墓前に手を合わせたまま、犯人が殺そうとしても、橘が犯人を撃っても、その姿勢のまま動かず、一言もしゃべらないままにエンディングを迎えるという演出は素晴らしかった・・・

何も言わなかったことで、警察幹部の複雑な心境を見事に見せつけてくれました。もちろん、長塚京三さんの名演技あってこその名場面です。ちなみに橘警部も狙撃後は、一言も口をきいていません。

殺人になぜフォークを使ったのか、という謎解きをしたのは、桜井刑事(藤岡弘、)でした。その種明かしをするのは、ネタバレのやりすぎですし、ヤボなのでやめておきましょう。作品をぜひご覧ください。

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私だけの特捜最前線→47「ダイナマイトパニックT・U〜1本で2つのドラマが楽しめる前後編」

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※このコラムはネタバレがあります

「ダイナマイトパニック」は、TとUの前後編に分かれており、サブタイトルとして「T・殺人海域!」「U・望郷列島!」が付いています。特捜最前線らしく、前後編が全く雰囲気の異なるドラマになっているのです。

「T・殺人海域!」は、謎の組織から「どこかの駅に爆弾を仕掛けた」との予告が入り、ある実業家が所有する高額な絵を要求するという話。組織が何者か分からず、要求の意図も不明で、特命課は翻弄されます。

一癖も二癖もある実業家との交渉も難航し、爆発予告時間は徐々に迫ってくるというスリリングな展開に終始します。そして、ドラマの後半で組織の正体、さらに実業家との関係が解き明かされていくのです。

組織と思われた犯人は単独犯の男で、伊勢志摩の同じ島の出身である友人を殺された仕返しに実業家本人を狙っていました。「U・望郷列島!」では、島を舞台にしたさらなる真相へと深入りしていきます。

事件の背景には、男と友人が慕う女性の存在がありました。女性は過去に、実業家が目論んだリゾート開発に反対し、抗議をしたことで逆に実業家の一派から乱暴され、自殺未遂に追い込まれていたのです。

男と友人は女性を励ますとともに、自分たちが東京へ出て成功し、数年後に再会することを誓い合います。しかし、実業家の犯罪を立証しようとした友人は、権力の前に屈し、ついには殺害されてしまったのです。

男がどのようにして実業家に復讐するのか、その女性は今どこで何をしているのか、実業家は男の言うとおりに行動するのかなど、クライマックスに向けて、ドラマはスピーディーに展開していきます。

このドラマでは、実業家役の神田隆さんが「嫌味ったらしい権力者ぶり」を見事に演じています。事件を起こした男が「警察はいつでも権力者の味方で信用できない」と言わしめるほどの敵役ぶりを見せつけます。

交渉役を務めた船村刑事(大滝秀治)は、何度となく実業家に振り回され、苦虫を噛む思いをさせられました。その中で、実業家たちが男の友人を殺した証拠をつかみ、ついに実業家に手錠をかけたのです。

船村は「貴様のようなやつがいるから、こんな事件が起こったんだ」と激しい口調で実業家を罵倒します。視聴者としては「よくぞ言ってくれた」と拍手を送りたくなるような場面でした。

前編では爆弾による大量殺人の恐怖を見せ、後編は一転して友情や哀しみといった人間ドラマを描くという、長坂秀佳氏の脚本とダイナミックな演出の素晴らしさには脱帽させられましたね。

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私だけの特捜最前線→46「深夜便の女!〜衝動殺人を犯した男の動機を、妻の姿から語らせたドラマ」

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※このコラムにはネタバレがあります

今回紹介する「深夜便の女!」は、とても切ないストーリーです。主役となるのは、東京へ仕事を探しに出かけたまま数カ月も行方不明になった夫を探しに、単身上京してきた妻(長内美那子)です。

110円のために殺人を犯してしまった男

通勤途中で若いサラリーマンが殺害された事件を捜査する紅林刑事(横光克彦)は、現場に散らばっていた50円玉1個と10円玉3個を発見します。犯人が落としたものだとみて、証拠品としました。

そんななかで、神代課長(二谷英明)の友人という大企業の専務宛に、事件を起こしたことを示唆する脅迫状が届きました。その筆跡が、妻が探している夫のものと似ていたため、紅林は妻の夫探しに協力します。

結局、事件の犯人は夫だったのですが、そこに至る過程が非常に切ないのです。夫は事件当日の朝、面接を受ける会社までの電車賃100円と会社にかける電話代10円だけを持って簡易宿泊所を出ます。

夫は、専務が仲介してくれた会社なので再就職がほぼ決まりだと思っていました。しかし、会社に電話すると「聞いていない」との返事。続けて専務に電話をしたら「忘れてた」とあっさり言われてしまうのです。

絶望に打ちのめされる夫に、通勤を急ぐサラリーマンがぶつかり、なけなしのお金をばら撒いてしまいます。罵声を浴びせるサラリーマンに激情し、思わず近くにあった鉄パイプで殴りかかってしまったのです。

事件の遠因を作ったのは専務でした。この男はふだんから「上から目線」で人を見下すような態度を取っていました。専務が夫に対して、あまりにも無責任だったことに紅林は怒りをあらわにします。

紅林を制しつつ、神代は静かな口調ながら「たった110円のために人を殺す男もいる。その気持ちがお前にわかるか」と怒りをぶつけます。二人の姿に、専務も事の重大さをようやく悟るのでした。

妻の存在がドラマに厚みを持たせる

さて、このドラマの主役である妻について触れておきましょう。妻は、事件とは全く関係がありません。しかし、事件を起こしてしまった夫の身の上を語る上で、妻の存在が重要な位置づけになっているのです。

紅林刑事との会話を通して、夫が仕事探しに出てきた理由、夫と専務との関係、そして重要証拠となる脅迫状を入れた封筒の持つ意味、それらが少しずつ紐解かれ、やがて事件の動機へとつながっていきます。

夫を思い続けるけなげな妻を演じる長内美那子さんは、まさにはまり役でした。夫の消息がわかり、安堵してコップ酒を飲む姿・・・その直後、夫が容疑者として逮捕されるのを見て、絶望に打ちのめされる姿。

そして、夫が現場検証に立ち会うのを物陰から見守る姿。現場検証を終え、被害者が倒れた場所に手を合わせ「許して下さい」とつぶやく姿。と、その時、妻はおもむろに植え込みの中で何かを探し始めるのです。

不思議に思う紅林に、妻は「夫が落としたお金、10円足りないんです」と言います。確かに、夫の手元には90円残っていたはずですが、現場に落ちていたのは80円。これには私も思わずハッとしました。

妻は植え込みから10円を探し出し、笑みを浮かべます。その10円玉に、夫の姿を見たのかもしれません。「後味の悪いドラマ」がウリの特捜最前線ですが、久々にスッキリ感の残ったラストシーンでした。

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マイケルオズ@フリーランスライター
「特捜最前線」がマイブームになっているオヤジです。リアルタイムの頃は津上刑事より若かったのに、今はおやっさんよりも年長者になりました(苦笑)
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