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2016年07月03日

アガサ・クリスティから (55) (茶色の服を来た男*その34)

(茶色の服を来た男*その34)



「あなたは、ずっとハリー・レイバンで通す気だったの?」



彼はそれでも良いと思っていた。と言った。
彼の父である鉱山王が残していった莫大な遺産もレイス大佐が生存する遠縁者として遺産相続し、ありがたく使ってくれるらしい。とも言っていた。そして彼の方が、その財産も有益に使うことが出来るだろうとも。



長い旅路・・・アンが偶然から飛び込んでしまったこの冒険も終わりが近づいていた。




アンは、ハリー・レイバンもとい、ジョン・ハロルド・イーアズリーと結婚することになった。



アンが、追い掛けて来た「茶色の服を来た男」とその背景にある事件も紐解くうちに、「茶色の服を来た男」に強く惹かれ合い、結婚にまで至ることになったのである。



人間の縁や運命の不思議さでもある。



実際は感傷に浸る間もなく、アンは結婚の準備に大変忙しくしていた。
新居は、ジョンの父である鉱山王サー・ローレンス・イーアズリーの残した別荘をリフォームして住むことになった。
そして、アンはスーザンの邸宅から、お嫁に行くことになったのだった。
何もかもが夢のようでもあり、また、何処か現実ばなれしたようにも、アンは感じていた。




そんなある夜、ノックがして出てみると、そこにはアンの夫となるはずのジョン・ハロルド・イーアズリーが立っていた。
「僕と一緒に逃げて欲しいんだ、アン。もう、こんな馬鹿げたことに我慢ならないし、もう待てないんだ。」




「私のパリ仕立てのウェディングドレスはどうなるの?」



ジョンはそんなものには耐えられないと言った。



本当は、アンだって、そんなことはどうでも良かったのだった。



アフリカの嫁いでいく花嫁のように頭にフライパンなどの道具は載せてはいなかったが、愛する夫の後をアンは歩いて行った・・・黙々とひたすら夜道を歩いた。



2人は結婚式前に駆け落ちしてしまったのである・・・。



(次号に続く)



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