2016年08月14日
記録農業 スマホ農業
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★★★★☆
本の要約
農業では、様々な記録を行う必要がある。農作物生産の基本的な枠組みを知っていても、環境が少しでも違ってくれば、新たな固有のデータが必要になるためだ
これまでは、それらは主にノートなどに手書きで記録される場合が多かった。
しかし手書きの欠点として、後からの検索が困難なことや、数値的な集計や比較が難しいことなどがあげられる。
この本によると、スマホを使いつつデジタルかつ表形式のデータベースとして記録・活用することで、手書きの欠点を補うとともに、これまで以上に効率的に記録・活用できるという。
それを実現できる具体的なソフトウェアの一例として、Android 対応アプリである「畑らく日記」とその使い方が紹介されている。
また、記録したデータの具体的な活用例や、デジタル記録特有の注意点についても述べられている。
感想など
全般的に分かりやすくて、納得できる内容だった。
まず導入部は、これからの農業事情について述べられていた。
スマホやデジタルをテーマにした本であるためか、この章において既に「見える化」されていた。つまり、農業の現状について、公式の数値データに基づき具体的に説明されていた。このため、読んでて納得しやすかった。
この導入部を読んだことで、日本の農業について昨今言われているマイナス面よりも、活気あふれるプラスの面を改めて認識することができて、少し元気が出た。
その後は、表形式や数値で整理されたデジタルデータの有効性について述べられている。
ここでの内容は農業特有のものではなく、作業をデータとして管理すること全般について言えることだと思う。
そして、なぜノートパソコンではなく「スマホ」なのか?というところに辿り着く。
記録したデータの具体的な活用例についても、実際に参考にできそう。
また、完璧なデータ入力にこだわってそれをゴールとしてしまう危険性についても書かれていた。ついつい完璧主義を発動&こじらせてしまうと簡単にそうなってしまいそうなので、注意しようと改めて思わせられた。
紹介されていた「畑らく日記」アプリを実際にダウンロードしてみた。実際に少し試用してみたところ、シンプルで使いやすそうだと感じた
ただし、このアプリのヘルプファイルに相当する内容に、この本の数十ページを割いている。これは、別にこの本に書く必要はないのでは?と感じた。アプリのヘルプを参照すれば事足りるので。
全体的な感想としては、とても実用的であり、農業以外の一般的な経営・管理としても役立ちそうな内容も端々に出てきたりして、けっこうタメになった。
これ系でよくいるようなデータ/論理至上主義ではなく、従事者の「経験」や「勘」も肯定しているところも、信用できそうな感じ。
農業関係の本
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