2016年05月26日
新前島密1円の「芝局」U期試行ローラー印
試行ローラー印は従来の局名、年号を和文ローラーに直接彫刻されていたために、毎年消印を新調しなければいけなかったものを、掲載的な面から複数年使用できるように年号活字を組み込ませる「更埴式」にした和文ローラー印を言います。その背景として昭和48年10月のオイルショックによる高度成長の終わりや昭和50年のGNPマイナス成長の影響があったと思われます。試行ローラー印は昭和50年から4年間、全国28局で使用されました。試行ローラー印にはT期とU期があり、T期は年と月日の間にバーがなく、U期はバーが存在します。また、局により配備本数や使用頻度が異なっており難易度がかなり違っています。今回の消印は前島密1円への昭和53年の芝局印、切手は難易度が高いですが、消印は難易度が低いものです。