新規記事の投稿を行うことで、非表示にすることが可能です。
2019年08月24日
ヘリコバクターピロリ感染症の診断と治療A
ヘリコバクターピロリ感染症の診断と治療A
胃部(心窩部ーみぞおち)不快感、
空腹時痛(若い時から十二指腸潰瘍を持っている人は、
いつも当たり前の感覚なので、ピンときません。
お腹が空きすぎた感じと聞いて理解してもらえる方もいましたー内視鏡検査後、十二指腸潰瘍が判明してからお聞きすると”ああ、そう言えば・・・”と返答される方もいます)、
食後痛(お腹が膨れると心窩部痛が出現するー胃潰瘍に多いです)、
便が赤黒い、真っ黒、貧血を指摘された方は、
胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)が受けられる、評判のいい開業医さんを受診しましょう。
事前に電話されて、来院日の予約と、前日の食事、当日の朝の飲水、服薬について注意事項を聞いてください。
私は咽頭反射が強く、カメラを入れられるとゲーっとなるので、
いつも静脈麻酔をしてもらってやってもらっています。
経鼻内視鏡検査もしましたが、やはりダメでした。
寝ている間に終わる方が楽なので、静脈麻酔を私はいつも患者さんに勧めています。
使う静脈麻酔薬によって覚め方が違うので、
車を運転して行っていいのかも電話で確認されたらいいと思います。
内視鏡検査の実際
咽頭麻酔ー局所麻酔キシロカインゼリーを含んで喉の麻酔をします。
キシロカインスプレーを併用するところもあります。
胃の粘膜表面の粘液を減らすために消化酵素を直前に服用させるところもあります
(胃の表面を綺麗に見るために、何度も水をかけて洗う手間を省いたり、
必要があれば、インジゴカルミンという染色液をかけたりするため、
表面のぬるぬるやゴミを少なくしたいため)。
喉の感受性が高くない人は、喉(食道入口部)を通る時と、
内視鏡から胃に空気を入れて胃を膨らます時の膨満感とゲップをこらえることが苦痛でしょうか。
内視鏡検査で胃潰瘍または十二指腸潰瘍、胃炎と診断してから、
検査でピロリ菌に感染しているかどうかを調べます。
ヘリコバクター・ピロリ菌検査から除菌までの流れ
1.侵襲的検査法(胃カメラ検査を必要とする)
迅速ウレアーゼ法
ピロリ菌のもつ酵素の働きで作り出されるアンモニアの量を調べて、ピロリ菌がいるかを調べる検査です。
鏡検法
胃カメラの際に採取した組織を染色して顕微鏡で観察することにより、
ピロリ菌がいるかどうかを調べる検査です。
2.非侵襲的検査法(胃カメラ検査を必要としない)
尿素呼気試験
検査用の薬を飲み、一定期間経過した後に、
吐き出された息(呼気)を調べて、ピロリ菌に感染しているかどうかを調べる検査です。
抗H.pylori抗体測定
血液や尿を採取してピロリ菌に対する抗体の有無を調べる事により、
ピロリ菌に感染しているかどうかを調べる検査です。
便中H.pylori抗原測定
便を採取してピロリ菌抗原があるかどうかを調べる検査です。
これらを方法のいずれかを用いて検査を行いますが、
複数の検査を行い確実に診断することが大切とされています。
ピロリ菌除菌療法の対象となる人
内視鏡検査または造影検査で胃潰瘍または十二指腸潰瘍と診断された患者さん
胃MALTリンパ腫の患者さん
特発性血小板減少性紫斑病の患者さん
早期胃がんに対する内視鏡治療後の患者さん
内視鏡検査でヘリコバクター・ピロリ感染性胃炎と診断された患者さん
次回は除菌について話します。
胃部(心窩部ーみぞおち)不快感、
空腹時痛(若い時から十二指腸潰瘍を持っている人は、
いつも当たり前の感覚なので、ピンときません。
お腹が空きすぎた感じと聞いて理解してもらえる方もいましたー内視鏡検査後、十二指腸潰瘍が判明してからお聞きすると”ああ、そう言えば・・・”と返答される方もいます)、
食後痛(お腹が膨れると心窩部痛が出現するー胃潰瘍に多いです)、
便が赤黒い、真っ黒、貧血を指摘された方は、
胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)が受けられる、評判のいい開業医さんを受診しましょう。
事前に電話されて、来院日の予約と、前日の食事、当日の朝の飲水、服薬について注意事項を聞いてください。
私は咽頭反射が強く、カメラを入れられるとゲーっとなるので、
いつも静脈麻酔をしてもらってやってもらっています。
経鼻内視鏡検査もしましたが、やはりダメでした。
寝ている間に終わる方が楽なので、静脈麻酔を私はいつも患者さんに勧めています。
使う静脈麻酔薬によって覚め方が違うので、
車を運転して行っていいのかも電話で確認されたらいいと思います。
内視鏡検査の実際
咽頭麻酔ー局所麻酔キシロカインゼリーを含んで喉の麻酔をします。
キシロカインスプレーを併用するところもあります。
胃の粘膜表面の粘液を減らすために消化酵素を直前に服用させるところもあります
(胃の表面を綺麗に見るために、何度も水をかけて洗う手間を省いたり、
必要があれば、インジゴカルミンという染色液をかけたりするため、
表面のぬるぬるやゴミを少なくしたいため)。
喉の感受性が高くない人は、喉(食道入口部)を通る時と、
内視鏡から胃に空気を入れて胃を膨らます時の膨満感とゲップをこらえることが苦痛でしょうか。
内視鏡検査で胃潰瘍または十二指腸潰瘍、胃炎と診断してから、
検査でピロリ菌に感染しているかどうかを調べます。
ヘリコバクター・ピロリ菌検査から除菌までの流れ
1.侵襲的検査法(胃カメラ検査を必要とする)
迅速ウレアーゼ法
ピロリ菌のもつ酵素の働きで作り出されるアンモニアの量を調べて、ピロリ菌がいるかを調べる検査です。
鏡検法
胃カメラの際に採取した組織を染色して顕微鏡で観察することにより、
ピロリ菌がいるかどうかを調べる検査です。
2.非侵襲的検査法(胃カメラ検査を必要としない)
尿素呼気試験
検査用の薬を飲み、一定期間経過した後に、
吐き出された息(呼気)を調べて、ピロリ菌に感染しているかどうかを調べる検査です。
抗H.pylori抗体測定
血液や尿を採取してピロリ菌に対する抗体の有無を調べる事により、
ピロリ菌に感染しているかどうかを調べる検査です。
便中H.pylori抗原測定
便を採取してピロリ菌抗原があるかどうかを調べる検査です。
これらを方法のいずれかを用いて検査を行いますが、
複数の検査を行い確実に診断することが大切とされています。
ピロリ菌除菌療法の対象となる人
内視鏡検査または造影検査で胃潰瘍または十二指腸潰瘍と診断された患者さん
胃MALTリンパ腫の患者さん
特発性血小板減少性紫斑病の患者さん
早期胃がんに対する内視鏡治療後の患者さん
内視鏡検査でヘリコバクター・ピロリ感染性胃炎と診断された患者さん
次回は除菌について話します。