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2016年04月09日
我が子が初めて受けた新版K式発達検査の結果
我が子が初めて受けた新版K式発達検査。
cf.「我が子が初めて受けた新版K式発達検査の結果待ちで」
「我が子が初めて受けた新版K式発達検査について」
「我が子が初めて発達検査を受けた時のこと」
指定日に、小児科の診察室に行くと
和やかなムードで、医師が出迎えてくれた。
我が子が、生後直後からお世話になっている先生だ。
診察の度に、少しだけ絵本を読んでもくれる。
子供をとても可愛がって頂いていたし、子供もなついていた。
いつものように ちょっとした雑談をしながら
それが、少しだけ冗長な気がした時 ふと思った。
・・・きっと、悪い話だ。
自然と目を伏せ、うつむくと
先生は、中途半端に雑談を切り上げた。
そして、やや早口な声がした。
「発達検査の結果ですが ・・・」
顔を上げると、先生と目が合った。
「診断名は、自閉症となります。」
その後、先生は淡々と自閉症について簡単に説明し、
我が子の健康が回復したら、
居住地の自治体の療育センターに連絡することや
療育機関は玉石混合なので、よくよく注意すること等を私に告げると、
それきり 口を閉じた。
事前に、それなりに調べていたので、予想はしていた。
けれども、我が子は病弱でさまざまな経験値も圧倒的に低いことから、
「様子見」となることを、どこかで期待していたように思う。
DQを尋ねると、先生は、やや幅を持って答えた。
数値は、DQ70を大幅に下回るものだった。
検査日の状況からすると、
妥当な結果だろう。
知的障害という言葉が頭を駆け巡る一方で
ちゃんと教えれば、なんとかなるのではないか
そんな思いも 密かに生まれていた。
しかしながら、その根拠は、
体調が良いときに、何度か見せる機敏な反応や
何かを思いついた時の目の強さなど、
取るに足らないものだった。
診察室を出る前に、すでに気持ちは固まっていた。
・・・急がなければ。
この時期よりも もっと早く
病弱な我が子が発達検査を受けるの
容易なことではなかっただろう。
我が子にとっては、 比較的早い時期に
この先生に、私の療育への意欲を削がない形で
自閉症と診断してもらったことは
私達親子にとって、非常に幸運だった。
療育は早いに越したことはないからだ。
診察室を出てすぐ、スマホから自閉症の入門書を購入した。
cf.「我が子が初めて受けた新版K式発達検査の結果待ちで」
「我が子が初めて受けた新版K式発達検査について」
「我が子が初めて発達検査を受けた時のこと」
指定日に、小児科の診察室に行くと
和やかなムードで、医師が出迎えてくれた。
我が子が、生後直後からお世話になっている先生だ。
診察の度に、少しだけ絵本を読んでもくれる。
子供をとても可愛がって頂いていたし、子供もなついていた。
いつものように ちょっとした雑談をしながら
それが、少しだけ冗長な気がした時 ふと思った。
・・・きっと、悪い話だ。
自然と目を伏せ、うつむくと
先生は、中途半端に雑談を切り上げた。
そして、やや早口な声がした。
「発達検査の結果ですが ・・・」
顔を上げると、先生と目が合った。
「診断名は、自閉症となります。」
その後、先生は淡々と自閉症について簡単に説明し、
我が子の健康が回復したら、
居住地の自治体の療育センターに連絡することや
療育機関は玉石混合なので、よくよく注意すること等を私に告げると、
それきり 口を閉じた。
事前に、それなりに調べていたので、予想はしていた。
けれども、我が子は病弱でさまざまな経験値も圧倒的に低いことから、
「様子見」となることを、どこかで期待していたように思う。
DQを尋ねると、先生は、やや幅を持って答えた。
数値は、DQ70を大幅に下回るものだった。
検査日の状況からすると、
妥当な結果だろう。
知的障害という言葉が頭を駆け巡る一方で
ちゃんと教えれば、なんとかなるのではないか
そんな思いも 密かに生まれていた。
しかしながら、その根拠は、
体調が良いときに、何度か見せる機敏な反応や
何かを思いついた時の目の強さなど、
取るに足らないものだった。
診察室を出る前に、すでに気持ちは固まっていた。
・・・急がなければ。
この時期よりも もっと早く
病弱な我が子が発達検査を受けるの
容易なことではなかっただろう。
我が子にとっては、 比較的早い時期に
この先生に、私の療育への意欲を削がない形で
自閉症と診断してもらったことは
私達親子にとって、非常に幸運だった。
療育は早いに越したことはないからだ。
診察室を出てすぐ、スマホから自閉症の入門書を購入した。
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2016年04月08日
我が家の家庭療育の右腕
我が家の自閉症の子供達。
日々、私の未熟な家庭療育を 問答無用で受けている。
発達進度は、年齢順ではないし
発達の速度も 各々、時期により異なるため、
事柄によっては、抜いたり 抜かされたり。
ただ、共通することは、
適度な分量で、試行錯誤の機会を設けてあげると
後に、グンと伸びたりすることか。
子供は、皆、自分で学ぶ力を持っているのだと感じさせられる。
もっとも、興味の対象が極端に狭い我が家の自閉症児達。
さらに、我が子ながら、際立った個性を 日々見せつけてくる。
一筋縄ではいかない。
自分だけでは、対処の幅も限られるし
かといって、巷で尋ねて わかる話でもない。
そこで、こまめに書籍などで情報収集し、時々それらを再考することを、
自分に課すようにしている。
自閉症の基礎研究者による入門書
これも、時々 さらっとめくってみる本の一つ。
・「心の理論」を使える自閉症者における対人コミュニケーションの困難さ
・自発的に相手をまねする傾向の弱さ
・くっつきやすくはがれにくい注意の働き
・森の中から木を見抜く能力
・自閉症が「消える」ケース
など、もうすでに頭に入ってしまったことでも
改めて読み直すと
我が子への気づきを深めたり
中長期的な家庭療育の方法を考える上で役立っている。
「小さいことを積み重ねるのが、とんでもないところへ行くただひとつの道だと思っています。」
これは、イチローこと鈴木一朗の言葉だ。
・・・まずは、このとんでもないところから出ていきたい。
日々、私の未熟な家庭療育を 問答無用で受けている。
発達進度は、年齢順ではないし
発達の速度も 各々、時期により異なるため、
事柄によっては、抜いたり 抜かされたり。
ただ、共通することは、
適度な分量で、試行錯誤の機会を設けてあげると
後に、グンと伸びたりすることか。
子供は、皆、自分で学ぶ力を持っているのだと感じさせられる。
もっとも、興味の対象が極端に狭い我が家の自閉症児達。
さらに、我が子ながら、際立った個性を 日々見せつけてくる。
一筋縄ではいかない。
自分だけでは、対処の幅も限られるし
かといって、巷で尋ねて わかる話でもない。
そこで、こまめに書籍などで情報収集し、時々それらを再考することを、
自分に課すようにしている。
自閉症の基礎研究者による入門書
これも、時々 さらっとめくってみる本の一つ。
・「心の理論」を使える自閉症者における対人コミュニケーションの困難さ
・自発的に相手をまねする傾向の弱さ
・くっつきやすくはがれにくい注意の働き
・森の中から木を見抜く能力
・自閉症が「消える」ケース
など、もうすでに頭に入ってしまったことでも
改めて読み直すと
我が子への気づきを深めたり
中長期的な家庭療育の方法を考える上で役立っている。
「小さいことを積み重ねるのが、とんでもないところへ行くただひとつの道だと思っています。」
これは、イチローこと鈴木一朗の言葉だ。
・・・まずは、このとんでもないところから出ていきたい。
2016年04月06日
我が家の「言葉が出ない子供」に対する家庭療育での言語指導(4)
我が家の自閉症の子供達の中で、最も言葉の習得が難しいと思われた子供。
家庭療育をしたところ、3歳すぎになって少し言葉が出てきている。
cf.我が家の「言葉が出ない子供」に対する家庭療育での言語指導(1)
我が家の「言葉が出ない子供」に対する家庭療育での言語指導(2)
我が家の「言葉が出ない子供」に対する家庭療育での言語指導(3)
あいうえお盤、すうじ盤に興味を持ち、積み上げることもあったが、
毎日熱心に取り組むほどの様子もなく、発語にも至らなかった。
静かに諦める覚悟も 胸に抱き始めていたが
歩みを止めることだけは避けようと考えていた。
文字は読める。次は、文章だ。
我が子が興味を抱くように、かたぬき絵本を少しずつ購入し、
一日に何度か 読み聞かせることを繰り返した。
我が子は、動物のかたぬきえほんを非常に好み、
一日に何度も本を私に押し付け、読むようにせがむようになった。
多い時は、一日30回は超えたであろう。
こちらも疲れていたので、ある時、「かなり適当に」読んだ。
すると、激しく怒ったのだった。
少しは文章を覚えているのかもしれないと思い、
絵本の文章の一部だけを 変えてみた。
すると、やはり「違う!」とでも言いたげな反応をしたのだった。
「文章を、どんな風に捉えて記憶しているのだろうか」
そんなことを考えている矢先に 発語した。
「だっこー」
・・・抱っこ、嫌いじゃなかったっけ?
家庭療育で言語指導を始めてから
約5カ月後のことだった。
その後、この子供は ほどなくして自力で二語文へ至った。
cf.無発語から二語文へ
家庭療育をしたところ、3歳すぎになって少し言葉が出てきている。
cf.我が家の「言葉が出ない子供」に対する家庭療育での言語指導(1)
我が家の「言葉が出ない子供」に対する家庭療育での言語指導(2)
我が家の「言葉が出ない子供」に対する家庭療育での言語指導(3)
あいうえお盤、すうじ盤に興味を持ち、積み上げることもあったが、
毎日熱心に取り組むほどの様子もなく、発語にも至らなかった。
静かに諦める覚悟も 胸に抱き始めていたが
歩みを止めることだけは避けようと考えていた。
文字は読める。次は、文章だ。
我が子が興味を抱くように、かたぬき絵本を少しずつ購入し、
一日に何度か 読み聞かせることを繰り返した。
我が子は、動物のかたぬきえほんを非常に好み、
一日に何度も本を私に押し付け、読むようにせがむようになった。
多い時は、一日30回は超えたであろう。
こちらも疲れていたので、ある時、「かなり適当に」読んだ。
すると、激しく怒ったのだった。
少しは文章を覚えているのかもしれないと思い、
絵本の文章の一部だけを 変えてみた。
すると、やはり「違う!」とでも言いたげな反応をしたのだった。
「文章を、どんな風に捉えて記憶しているのだろうか」
そんなことを考えている矢先に 発語した。
「だっこー」
・・・抱っこ、嫌いじゃなかったっけ?
家庭療育で言語指導を始めてから
約5カ月後のことだった。
その後、この子供は ほどなくして自力で二語文へ至った。
cf.無発語から二語文へ