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2016年04月17日
「2歳からはじめる自閉症児の言語訓練」
我が家の自閉症の子供達。
揃って病弱なだけでなく、言葉の発達も全員遅かった。
第1子が発達検査後に「自閉症」と診断された時、
まずは、日常的に 「言葉」を促す必要性を強く感じ、
「自閉症児の言語指導」に特化した本を探した。
しかしながら、当時は、なかなか見つけることが出来ず、
とりあえず購入したのが この本だった。
イラストが入った薄い本で、非常にわかりやすい。
入門用の書籍として、適切で、良書だと思った。
特に、療育の言語指導前には、さらっと読んでおいたため
日数が限られている療育を有効活用する上で、非常に役立った。
また、私が言語以外の家庭療育を行う上で
今後も念頭におくべきポイントも この本で いくつか取得した。
ex.表4「自閉症の異常な強みと弱み」 Frith(1989)
このようなポイントに関して、子供を十分に観察して把握し、
日々の療育で 如何に知恵を絞って利用していくかにより
療育の効果は かなり変わるのではないだろうか。
当面の間、私がどんな風に教えたら効率的なのか
将来、子供が自分で学ぶ方法として、どんなことを教えておけば良いのか
そんなことを考えさせられた本だった。
なお、この本は 一般的な意味での「発語訓練」や「言語訓練」の本ではない。
「自閉症児はコミュニケーション障害の一つの結果として言葉がでない」ことを重視し、
生活全体を視野に入れたアプローチをして、「コミュニケーションを教える」ことで、
コミュニケーションの道具としての「ことば(音声言語以外も含む)」を促すものだ。
また、この本では、「定型発達の子供では、ことばがどのように獲得され、
自閉症児の場合はどこが違うのか」が、よく説明されている。(5歳児まで)
cf.「U コミュニケーションの発達と自閉症」
よって、子供が小さい場合は、
先手を打った言語指導としても 役立つだろう。
この本で、「自閉症とことば」について学びながら
サピア=ウォーフの仮説(言語的相対論とも言われる 共に wikipedia へ)を思い出し、
気持ちは とても重くなった。
・・・言語なくして世界を理解することは難しいだろう。
<以下、「2歳からはじめる言語訓練」の目次>
揃って病弱なだけでなく、言葉の発達も全員遅かった。
第1子が発達検査後に「自閉症」と診断された時、
まずは、日常的に 「言葉」を促す必要性を強く感じ、
「自閉症児の言語指導」に特化した本を探した。
しかしながら、当時は、なかなか見つけることが出来ず、
とりあえず購入したのが この本だった。
イラストが入った薄い本で、非常にわかりやすい。
入門用の書籍として、適切で、良書だと思った。
特に、療育の言語指導前には、さらっと読んでおいたため
日数が限られている療育を有効活用する上で、非常に役立った。
また、私が言語以外の家庭療育を行う上で
今後も念頭におくべきポイントも この本で いくつか取得した。
ex.表4「自閉症の異常な強みと弱み」 Frith(1989)
このようなポイントに関して、子供を十分に観察して把握し、
日々の療育で 如何に知恵を絞って利用していくかにより
療育の効果は かなり変わるのではないだろうか。
当面の間、私がどんな風に教えたら効率的なのか
将来、子供が自分で学ぶ方法として、どんなことを教えておけば良いのか
そんなことを考えさせられた本だった。
なお、この本は 一般的な意味での「発語訓練」や「言語訓練」の本ではない。
「自閉症児はコミュニケーション障害の一つの結果として言葉がでない」ことを重視し、
生活全体を視野に入れたアプローチをして、「コミュニケーションを教える」ことで、
コミュニケーションの道具としての「ことば(音声言語以外も含む)」を促すものだ。
また、この本では、「定型発達の子供では、ことばがどのように獲得され、
自閉症児の場合はどこが違うのか」が、よく説明されている。(5歳児まで)
cf.「U コミュニケーションの発達と自閉症」
よって、子供が小さい場合は、
先手を打った言語指導としても 役立つだろう。
この本で、「自閉症とことば」について学びながら
サピア=ウォーフの仮説(言語的相対論とも言われる 共に wikipedia へ)を思い出し、
気持ちは とても重くなった。
・・・言語なくして世界を理解することは難しいだろう。
<以下、「2歳からはじめる言語訓練」の目次>
2016年04月16日
「療育なんて行ってもしょうがない」という言葉
我が家の自閉症の子供達は、揃って病弱なため
小児科には かなりの頻度でお世話になっている。
産院は、大きな病院で 我が子達の事情も熟知しているので
本当は、いつだってそこに行きたい。
しかしながら、重症でない時まで行くのは憚られるため
その都度、スムーズに受診できそうな小児科を選んで行っている。
通院可能な小児科は、どこも小規模でスタッフも少ない。
受診する子供の人数や状態、こちらの人手の状況次第では
小児科や他の患者さんに 迷惑をかけまくるからだ。
そのため、複数の小児科にかかっている状況である。
しばらくは、やむを得ないところだろう。
これらの小児科は、いずれも「発達相談」を行っているが
我が家としては、「発達相談」の目的で行ったことはない。
ただ、風邪や胃腸炎などの受診時に、
すでに我が子らが「自閉症」と診断されており
現在、療育に通っていることを伝えた。
検査や薬の処方時に 考慮してもらえることがあるからだ。
すると、ほとんどの小児科医師はこう言った。
「療育なんて行ってもしょうがないから」
そして、何人かの医師はさらに続けた。
「療育なんて、他に仕事がない奴がやってるんだ。」
「他にすることがないから、通ってるわけだよね。」
その上、ある医師は こちらが尋ねてもいないのに
自分の出版物や講演内容とは異なる見解を 延々と展開し
「親の育て方が悪いから、自閉症になった」とまで言及した。
発達障害関係の出版物や講演などでは
親の耳障りの良いことを並べた方が 評判が良いのは当然だ。
つまり、そこは、大人の事情というところか。
それとも 寝ボケていたとでもいうのか。
第1子に自閉症の診断を下した産院では、
「療育機関は玉石混合だから」と言われた。
そして、私自身も、それに同意する考えに至っていた。
cf.「我が子が初めて受けた新版K式発達検査の結果」 「療育という名のトンネル」 「解約」 「はずれの先生」
私は、「自閉症を、療育で治そう」とは考えていないし
「どの療育に行ってもしょうがない」とも 思わない。
現代医療では、手が打てないということだから
「主に、困難を減らすために」 やむを得ず療育に通っている。
他にすることがない主婦の暇つぶしではない。
そして、先の見えない生活の中で モチベーションはとても重要なのだ。
もう少し、丁寧に言葉をつかって欲しい。
さらに言うならば、「発達相談」を掲げる医師として
自分に手が打てないことについて 何も感じないのか。
そんな発達相談こそ、行ってもしょうがない。
診察室で、なぜかタイムリーに奇声をあげる我が子らを前にして
上記の医師達に、このような言葉を発することは 一度もなかった。
・・・母まで怪鳥になってはいけない。
cf.「自閉症児と奇声と外出と」
小児科には かなりの頻度でお世話になっている。
産院は、大きな病院で 我が子達の事情も熟知しているので
本当は、いつだってそこに行きたい。
しかしながら、重症でない時まで行くのは憚られるため
その都度、スムーズに受診できそうな小児科を選んで行っている。
通院可能な小児科は、どこも小規模でスタッフも少ない。
受診する子供の人数や状態、こちらの人手の状況次第では
小児科や他の患者さんに 迷惑をかけまくるからだ。
そのため、複数の小児科にかかっている状況である。
しばらくは、やむを得ないところだろう。
これらの小児科は、いずれも「発達相談」を行っているが
我が家としては、「発達相談」の目的で行ったことはない。
ただ、風邪や胃腸炎などの受診時に、
すでに我が子らが「自閉症」と診断されており
現在、療育に通っていることを伝えた。
検査や薬の処方時に 考慮してもらえることがあるからだ。
すると、ほとんどの小児科医師はこう言った。
「療育なんて行ってもしょうがないから」
そして、何人かの医師はさらに続けた。
「療育なんて、他に仕事がない奴がやってるんだ。」
「他にすることがないから、通ってるわけだよね。」
その上、ある医師は こちらが尋ねてもいないのに
自分の出版物や講演内容とは異なる見解を 延々と展開し
「親の育て方が悪いから、自閉症になった」とまで言及した。
発達障害関係の出版物や講演などでは
親の耳障りの良いことを並べた方が 評判が良いのは当然だ。
つまり、そこは、大人の事情というところか。
それとも 寝ボケていたとでもいうのか。
第1子に自閉症の診断を下した産院では、
「療育機関は玉石混合だから」と言われた。
そして、私自身も、それに同意する考えに至っていた。
cf.「我が子が初めて受けた新版K式発達検査の結果」 「療育という名のトンネル」 「解約」 「はずれの先生」
私は、「自閉症を、療育で治そう」とは考えていないし
「どの療育に行ってもしょうがない」とも 思わない。
現代医療では、手が打てないということだから
「主に、困難を減らすために」 やむを得ず療育に通っている。
他にすることがない主婦の暇つぶしではない。
そして、先の見えない生活の中で モチベーションはとても重要なのだ。
もう少し、丁寧に言葉をつかって欲しい。
さらに言うならば、「発達相談」を掲げる医師として
自分に手が打てないことについて 何も感じないのか。
そんな発達相談こそ、行ってもしょうがない。
診察室で、なぜかタイムリーに奇声をあげる我が子らを前にして
上記の医師達に、このような言葉を発することは 一度もなかった。
・・・母まで怪鳥になってはいけない。
cf.「自閉症児と奇声と外出と」
2016年04月14日
発達障害児を持つママやパパ達との話
我が家の自閉症の子供達は、
それぞれ別の複数の療育機関に通っている。
「療育内容や先方の時間割の都合上」というのが、主な理由。
私としては、全員が一カ所で療育を受ける方が楽だが、
療育効果の観点からは、その選択をすべきだとは思えない。
療育は、本人に合ったものでなければ意味がないからだ。
複数の療育に通うことで、発達障碍児のママ友が数人できた。
連絡先も交換したが、普段の連絡はやはり難しい。
そこで、やはり療育機関のイベントなどで会えた時は
イベントそっちのけで 話がかなり盛り上がったりする。
先日、珍しくお父様方も加わっての話となった。
「療育は一カ所でとよく言われるのだけれど、とても補えないと思う」
「それは、囲い込みという話もあるけど」
「療育で専門職と呼べるような人と会ったことがある?」
「療育機関※※には、兄弟が自閉症のスタッフがいる」
「そこの責任者の子供も発達障害で、今は、大学に行っているらしい」
「就労事情を実際に知っている療育関係者に会えない」
「療育機関△△の先生は、介護職からの転身組で療育は初めて」
「療育機関◎◎のスタッフ達は、自閉症の三つ組みも知らない」
「そこのスタッフは、時給1000円の学生アルバイト」
「手帳のランクが上がると、おめでとうございますと言われるらしい」
「障碍は不幸じゃない、と家族に障碍者がいない人に言われるのはちょっと」
など。
たぶん、健常児のお母さま達のお茶会などでも
似たような状況になるのだろうと思う。
それぞれが 自分を取り戻したかの如く
堰を切ったように 話し出していた。
話題が話題ではあったけれども、
別れ際、皆の良い笑顔を見れたのが嬉しかった。
その晩、我が子達のリクエストで、
「こどものうた」を70曲以上歌わされた。
・・・これは、何かの罰ですか?
それぞれ別の複数の療育機関に通っている。
「療育内容や先方の時間割の都合上」というのが、主な理由。
私としては、全員が一カ所で療育を受ける方が楽だが、
療育効果の観点からは、その選択をすべきだとは思えない。
療育は、本人に合ったものでなければ意味がないからだ。
複数の療育に通うことで、発達障碍児のママ友が数人できた。
連絡先も交換したが、普段の連絡はやはり難しい。
そこで、やはり療育機関のイベントなどで会えた時は
イベントそっちのけで 話がかなり盛り上がったりする。
先日、珍しくお父様方も加わっての話となった。
「療育は一カ所でとよく言われるのだけれど、とても補えないと思う」
「それは、囲い込みという話もあるけど」
「療育で専門職と呼べるような人と会ったことがある?」
「療育機関※※には、兄弟が自閉症のスタッフがいる」
「そこの責任者の子供も発達障害で、今は、大学に行っているらしい」
「就労事情を実際に知っている療育関係者に会えない」
「療育機関△△の先生は、介護職からの転身組で療育は初めて」
「療育機関◎◎のスタッフ達は、自閉症の三つ組みも知らない」
「そこのスタッフは、時給1000円の学生アルバイト」
「手帳のランクが上がると、おめでとうございますと言われるらしい」
「障碍は不幸じゃない、と家族に障碍者がいない人に言われるのはちょっと」
など。
たぶん、健常児のお母さま達のお茶会などでも
似たような状況になるのだろうと思う。
それぞれが 自分を取り戻したかの如く
堰を切ったように 話し出していた。
話題が話題ではあったけれども、
別れ際、皆の良い笑顔を見れたのが嬉しかった。
その晩、我が子達のリクエストで、
「こどものうた」を70曲以上歌わされた。
・・・これは、何かの罰ですか?