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2022年03月19日

日本を愛する外国人 アルバート アインシュタイン

学生時代の友人は当時2階自室の床が抜け落ちそうなくらいの蔵書がある読書狂でした。
その分野は歴史書から批評、文学、専門書に及び、なかでも司馬遼太郎を私淑し、「天声人語」を書写する日々。そんな彼と昨年30数年ぶりに再会し近況報告と過去の他愛もない失敗を語り、時の経つのを忘れることができました。いま夢中になっている作家の話はなかったのですが最近はアインシュタインに落ち着いたと言います。その経緯を聞き出すことができなかったのですが、最近読んだ『人間の建設』という小林秀雄氏と岡潔氏の対談のなかでアインシュタインについて話されているのを知りました。
その一節にベルクソンとアインシュタインの衝突が取り上げられ、お互いが「おれには哲学者の時間はわからぬ」、「対抗する理論は一つもない」という「行き違い」があったと話されています。
ここでは「時間というものは情緒に近い」と言われていますし、数学は、元来言葉の積み重ねによって方程式が導かれるというような、小筆には分かりませんが、対談があります。そのあたりで友人は、歴史書から理論物理学に傾倒していったのではないかと推測しています。
アインシュタインは1922年11月~12月に日本を訪れていますが、日本人と自然との調和にいたく感激し絶賛しています。人類の平和のためにも日本こそ世界の盟主に成らんことを願うとまで言い切った科学者であります。
しかし、自ら著した数式がマンハッタン計画の端緒となり、広島と長崎に原爆が投下されようとは夢々思わなかったことでしょう。

2022年03月05日

日本を愛する外国人 ハンナ カーシュナーさん

ニューヨーク ブルックリン在住のハンナさんはライター、フードスタイリスト。石川県加賀山中温泉の松浦酒造という酒蔵で仕込みの時期に取材を兼ねて働きに来ておられます。
山中温泉の和酒バー「縁がわ」の酒匠 下木さんがニューヨークで日本酒を紹介する講師として訪れ、ホームステイされたのがハンナ カーシュナーさん宅だったというのがそもそものご縁の始まりだったというわけです。講演の後、帰国時に連れて帰ったらしいです。正確には「ついていった」みたいです。ハンナさんは蒸米と糀合わせて160kgを手で混ぜ合わせる作業(手あんま)を実体験されるほか、山中漆器、我谷盆(わがたぼん)、和紙、米野菜の栽培にも取り組まれています。その作り人のストーリーが今回『Water,Wood and Wild Things』となって3月23日に発売されます(未邦訳)。
「今回の貴重な経験は今後の私の仕事や生活において必ずや活かされると信じています。山中はマジカルな場所」と言われています。

2022年02月23日

日本を愛する外国人 アイク ぬわらさん

「社交辞令以外は日本が大好き」というアイクさんは、アメリカニューヨーク州出身のコメディアン。日本のお笑いに刺激され、工科大学を2年飛び級で卒業。その後大阪へ飛び込み。運よく地元の方の助言と援助もあって東京の証券大手ゴールドマンサックスのエンジニアとして、とりあえず勤務し始めました。チャンスを待つこと5年。晴れて超新塾のメンバーに。
現在、「おはスタ」、「NHK高校講座数学1」などレギュラー出演多数、ドラマなどに多方面で活躍されています。
アイクさんを知ることになったのは「マツコ 有吉のかりそめ天国」を聴いた(視た)ことがキッカケでしたが、同番組は前身「マツコ 有吉の怒り新党」より視聴率を下げているとはいえ、おふたりのトークは聴いていて、どぎつくもなく、一般的に受け入れやすく若者に限らず我々年配層にとっても幅広く聴ける番組だと思っております。
そんなことで会話だけでなく広くお笑いやユーモアはその国の文化、暮らし、国民性そして政治情勢によって大きく違ってきますし、視聴者に受け入れられるには、ITの研究以上に知恵を絞らないといけないことがわかります。
人の人生を豊かにするとはいったい何なのかを考えてしまいます。

2022年02月04日

日本を愛する外国人 「HACHI」

人は身体と心と魂から成り立っていると言われます。愛する人が亡くなっても、家族の心の中に記憶とともに魂だけは生き続けてゆくものだと思っています。そこに「録音」も「アルバム」も必要ありません。
『HACHI 約束の犬』は上野の『ハチ公物語』を忠実にリメイクしただけの静かな映画ですが、それ以下でも決してありませんし、それ以上のものを観せる必要もまったくありませんでした。
10年以上も帰らぬ主人を駅で待ち続けたHACHIは、「まるで深い瞑想の境地にいる僧侶のようだった」とリチャード ギア氏は話しています。
ブッダの教えをもっと深く知りたいという思いが強くなります。

2022年01月27日

日本を愛する外国人 リチャード ギア

『HACHI 約束の犬』で日本と縁の深いリチャード ギアさん。熱心なチベット仏教徒かつ人道主義者として知られます。中国のチベット民族迫害行為に対して激しく非難し、人権弾圧に抗議するため2008年北京オリンピックへのボイコットを呼びかけた。中国から入国禁止勧告を出されていますが、意に介さないだけでなくダライ・ラマ14世と親交が深い。「法華経」を読んでいて寄り道したのがリチャード氏への関心の始まりですが、混沌としたチベットの歴史について理解するのも難しいですし、仏教にはなぜ13宗派56派が存在するのかも宿題になりました。生きてる間に得度するのは無理かなと思います。
でも諦めることなく、これは求道の過程ですね。開眼したとき投稿します。

2022年01月16日

日本を愛する外国人 自然と人と踊りと

舞台『コザが燃えた日』に出演されている松山ケンイチさんが先日あさイチのゲストでした。1970年、コザ騒動のあった現地で地元の方々に取材を重ねながらも、当時の若者の感情を理解し、歴史と経緯を再現することはそうそう簡単なことではなかったと話していました。
松山さんに農作業の魅力を教えたのがその日もうひとりのゲスト、田中泯さんでした。
『北斎』での圧倒的な演技を思い出します。
田中さん自身山の中に住み、畑を耕し作物を育てながら鍛えた身体で踊りを表現する。
言葉というものがつくられる前まで何百万年もの間相手に意思を伝える手段こそ踊りだったと話されていました。『場踊り』という即興のダンスは広く海外の人たちにも何かを訴える力があります。
まもなく公開されるドキュメンタリー映画『名付けようのない踊り』。楽しみです。

2021年12月26日

日本を愛する外国人 ぶちさんの転職。

小筆はラジオ、テレビを問わずNHKの番組に随分とお世話になっております。
毎週土曜日あさ5時からのR1マイあさで長距離トラックの仕事をされている溝渕賢二さんのレポートがあり、楽しみに聴いております。声は菅原文太さんみたいですが、実際もイケメンです。放送のために早くに出発されてると思いますが、途中サービスエリアでのっけから歌が始まります。いろんなご苦労、各地の名物を紹介してくれます。そんなぶちさんですが、先週転職を報告、驚きました。
荷物のバラ積みで2〜3時間かかることもあると言い体力的にキツすぎということでした。
いま食堂で調理と給仕の仕事に飛び込んで
「マニュアル通りにやらにゃあいかんぜよ」と。ちょっと寂しい気がしますが、持ち前の明るさでお店は評判になると思います。
このご時世、皆さん何かとありますが来年は明るい年になってほしいですね。

2021年12月23日

日本を愛する外国人 庭師朝ドラに出演

NHK朝ドラ「カムカムエブリバディ」もいよいよ大詰め。安子からるいへ。テンポ早すぎです。1回見そびれるとたいへんなことになります。毎回目頭が熱くなります。
そして庭師の村雨辰剛さんが進駐軍の将校役で出演されてます。それもキーパーソン。
日本を知り尽くし、英語も流暢なボディビルダーに注目が集まりました。すべての悲しみをくぐり抜けた安子さん。るいの一言は母親にとって、修復不能とも言えます。ロバートの愛に救われ、るいにわかってもらえるフィナーレを迎えたいと願うばかりです。

2021年12月04日

日本を愛する外国人 ミア カンキマキ 京都へ

「セイ あなたについて私たちが知っている」こと。965年出生、父親は清原元輔、981年橘則光と結婚、中宮定子のもとに出仕。定子の父である藤原道長が厳正に選んで雇ったおよそ40人の女房のひとりだった。『枕草子』の原本は残されていない。あるのは三巻本と能因本の写本だけ。定子亡きあとは宮仕えを終える。「あなたは何処へいったの、消息はぷっつり途絶えている」。
吉田山の冷房のない共同住宅ではガラスの風鈴が涼を運んでくれる。セイのいた平安京に想いを馳せる。
東京の五島美術館で源氏物語絵巻をみる。渋谷は忙しない。日文研塹壕に足繁く通う。
源氏物語は54帖、430人の登場人物。ムラサキには会ったことすらない。比較されるふたりはマドンナと娼婦に線引されている。
10月の時代祭。牛車に乗った清少納言は目の前を数秒で通り過ぎた。
「セイ、あなたが謎と見解だらけの人で、そのすべてを一冊にまとめられることを、私はどうやって知ることができただろう?」
ロンドンの大英博物館に行くために、冬のフィンランドへいったん戻ります。そこで、平安時代の女性作家たちは、総じて1990年代のフェミニズムの文学研究にもてはやされていたことを知る。書いたものについてジェンダー解釈がされたり、平安文学研究と今日のジェンダー研究の間で実りある対話をつくりだす方法が考察されたりした。
2度目の京都。3月11日、東日本大震災と原発事故、両親は放射能を避けるために帰国するよう説得しますが、ひとまずタイのブーケットに一次避難。「突如として、世界にはもはや、くつろいで、本を読んで、食べて、泳ぐことの他に意味のあるものは何もなくなった」。
4月桜の開花に間に合うように大阪へ帰ることができた。3週間ぶりだ。
おぼろげながら感じ取った「もののあはれ」。桜の美しさ。ここで、カズオ イシグロの『日の名残り』の引用があります。吉田兼好の徒然草が登場します。
日本人の精神性の拠り所「もののあはれ」を研究し始めるとあまりにも裾野が拡がり、深いところまで掘り下げていくことになる。『源氏物語絵巻』の中にそれがあるのを日文研塹壕の図書館で発見しました。
何を今更、と言われるやもしれません。ネタバレになる前にドキュメンタリーの経緯を紹介するのはこのあたりまでと致します。
痛快な名訳で案内していただいた末延弘子さん、ありがとうございました。
物語は意外な結末へ。
ミアさんはいまごろ、再び古都の街にセイを探して自転車を漕いでいるのかもしれません。
いまは大変な疲労感と清涼感に浸ります。

2021年11月07日

日本を愛する外国人 ミア カンキマキさん

「でも、セイ、まだ諦めない。そのほうがいい気がする。あなたと私は驚くほど似ている、と強く思う」。
大学の日本文学講座で『枕草子』に出会い、すぐさま好きになる。三島由紀夫とも親交が深かったというアイバン モリスの英訳を頼りに読み始める。「ものづくしリスト」に触発され、自分でも思うままに書いてみた。ノンフィクション助成金申請書を手当り次第文化財団に送るが音沙汰がない。
ミア カンキマキさんはデビュー作『清少納言を求めて、フィンランドから京都へ』末延弘子訳 のなかで日本に旅をした一部始終を綴ります。ヘルシンキの出版社を10年勤めましたが、年々嫌気が差して1年間の長期休暇制度をとる決意をします。38歳からの人生生き直しの旅にでるわけです。
そうして、とうとう翌年、処女作執筆のための助成金がフィンランドノンフィクション作家協会から下りたのでした。思い詰めると妄想はいつの日か現実になります。住んでいた家を貸し出して平安京の世界へタイムスリップ。
訳者解説を入れると489頁。手で支えていた本が倒れて、瞼が閉じ、ノンフィクションはいま時代祭の京都を旅しています。気持ちが高揚したまま読了したいと思います。次回の投稿をお楽しみに。


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