仕事上嫌な思いをするとき、無理難題を指示されたとき、理不尽と思うとき、そんなときは、相手方が自分をもう必要としていないとこちらが受けとめるからだと思うのです。
会社に対してだけではなく、集団や家族についても同じことが言えるのではないでしょうか。
ですからそういう場面に陥ったときに、お互いが離反の原因について話し合う機会を持てれば、解決の糸口は見えてくるのですが、そのまま良い展開が望めない方向に向かうのであれば、関係性はついに途絶えます。相乗効果はプラスどころかマイナスに働く。
最近自分の周辺で起こってしまったことを分析しています。
こんな事例とは正反対に、障壁にぶつかるたびに話し合いを続け、涙が溢れてくるような展開になっているのが、朝ドラ『舞い上がれ』です。脚本がすごく丁寧。
自分の思いを相手に正確に伝え、相手の心の内面を理解しようとしています。簡単にできることではないと思うのです。
「意思疎通ができなくて残念だ」と
「目指すところは同じだ。じっくり話を聞こうではないか」の境界線にあるのは、双方がいったん自尊心を捨てられるかどうか、ではないでしょうか。