お気に入りの１品

北海道新幹線の開業まで残り５０日を切りました。

巷では、東京など「本州」からの

新函館北斗や函館（奥津軽いまべつや木古内）までの、

はやぶさ号に乗る料金はよく見ます。

が！、新函館北斗を越え、

その先の料金は意外と載ってません。

今回は新函館北斗駅で在来線に乗り換え、

札幌などその先の料金額を調べてみました。

正規の買い方がいいのか？

「お得なきっぷ」がいいのか？



現状の東京〜札幌間の「東北新幹線」経由のルートは・・・、

東京〜「東北新幹線」〜新青森‐青森〜「津軽海峡線」〜
五稜郭（函館）〜「函館線・室蘭線・千歳線」〜札幌

とたどって行きます。

これが新幹線開業後は少々ルートが変わり、

さらに距離（営業キロ：きっぷの料金を決めるもの）も

短くなります。

もともと新幹線は並行する「在来線」の「別線」という考え方から、

現在の東海道・山陽・東北（盛岡以南）・上越の各新幹線は

実際の距離に関わらず並行する在来線と同じ

営業キロとなっていましたが、

今回の北海道新幹線を始め、

東北新幹線の盛岡以北は、

いわゆる「整備新幹線」と言われるもので、

「整備新幹線を建設着工する区間の
並行在来線については、
開業時にJRの経営から分離することとする」

こととなったため、

最近の新幹線の「華々しい開業祭り」を背に、

並行在来線は切り離され「第３セクター」などによる

苦しい経営を強いられる・・・そんな側面も垣間見られます。

新青森以北の「北海道新幹線」は、

ＪＲ北海道が経営することとなっており、

木古内〜五稜郭間は第３セクター

「道南いさり火鉄道」とされ、

切り離されました。

また、本州側の津軽線はもともとＪＲ東日本で、

「別会社」ということからそのまま存続されます。

こういった事情から新青森〜新函館北斗間は、

新幹線そのものの距離になり、

本州対札幌方面の尺度で見ると、

従来からの在来線の距離より短くなります。

《参考》東京〜札幌間営業キロ
現在：1189.9キロ
開業後：1163.3キロ（▲26.6キロ）

ＪＲのきっぷは基本的に乗車する距離で、

金額が決まります。

新幹線開業後の東京〜札幌主要駅間の

料金計算を行うための「営業キロ」表を

まとめてみました。

クリックで拡大します・・・。

下段が計算した結果の料金です。

※種別の
乗＝乗車券
特＝指定席特急券（通常期）
計＝乗車券＋指定席特急券の合計額
先＝北海道お先にネットきっぷ（お先にトクだ値）＋
道内乗車券＋指定席特急券
ネ＝北海道ネットきっぷ（えきねっとトクだ値）＋
道内乗車券＋指定席特急券

※手計算で算出したもので・・・、
もし違っていたらごめんなさい・・・。

東京〜札幌間で考えると前述のとおり、

営業キロは短くなっており、

乗車券（運賃）は値下げとなっている反面、

特急券（料金）は東海道山陽新幹線のように、

全区間を通算した金額ではなく、

山陽新幹線と九州新幹線のように

会社間の境界駅（この場合は博多駅）で分断して

両者の料金を合算する形になってしまいました。
（北陸新幹線は境界駅の上越妙高で分断せず、
少々の加算額で対応しています。）

なので、例えば１本の「はやぶさ号」を

全区間乗りとおすとき、

東北新幹線東京〜新青森間の料金と

北海道新幹線新青森〜新函館北斗間の料金を

原則「合算」することや、

北海道区間の設定金額が高めなこともあり、

「かなりの高額な印象」となってしまっています。

「料金が高い・・・」という印象がぬぐえない

北海道新幹線ですが、

ネット限定の割引きっぷが出ました。

★「北海道ネットきっぷ」と「北海道お先にネットきっぷ」

というものですが、

ＪＲ東日本の東北新幹線に設定されている

★「えきねっとトクだ値」「お先にトクだ値」

の北海道版で中身は変わりません。

★北海道ネットきっぷ＝えきねっとトクだ値
★北海道お先にネットきっぷ＝お先にトクだ値

ですね。

このような割引きっぷはその設定区間の両端を

単純に往復する場合はいいんですが、

設定区間外へ飛び出す場合、

別にその間に有効なきっぷ類を準備する必要があります。

別の表現をするのなら「分断」され「合算」です。

ＪＲの乗車券は「遠距離逓減制」といって、

乗車券の区間の距離が長いほど、

金額の上がり方が低くなります。

しかし、新幹線区間は「お得なきっぷ」、

北海道の在来線区間は別購入となることは、

「遠距離逓減制」の恩恵は少なくなり、

その割引きっぷ自体の「割引率」によっては、

通常の買い方よりも高くなったりします。

また、新幹線〜在来線特急列車との

「乗継割引：在来線特急料金が半額」は、

「お得なきっぷ」との組み合わせの場合は

適用になりません。

上記の料金比較表の中で、

新幹線の北海道ネットきっぷ＝えきねっとトクだ値は、

割引率が低いこともあって、

在来線の通常の乗車券＋特急券・・・との組み合わせでは、

通常の乗車券＋特急券の額よりも

高価になったりもします。

北海道からの出発であれば、

ＪＲ北海道のお得なきっぷと組み合わせることは

可能ですが、

本州方面からの場合、

もし「お得なきっぷ」同士の組み合わせをする場合、

一度、新函館北斗駅で下車する必要がありそうですね。

ＪＲ東日本
北海道新幹線開業に伴うおトクなきっぷの設定および
2016年３月ダイヤ改正に伴うおトクなきっぷの見直しについて
http://www.jreast.co.jp/press/2015/20160102.pdf
でも触れられています

個人的に東京〜新函館北斗以北の道内区間に関しては、

無料とはいえ会員登録してまで、

制限ガチガチの「お得なきっぷ」にこだわることは

対してメリットを感じられない印象です。
（もし新函館北斗や函館なら別ですが・・・）

「参考」
〇ＪＲ北海道
北海道新幹線開業に伴う「青春18きっぷ」などの
おトクなきっぷのお取扱いについて
http://www.jrhokkaido.co.jp/press/2016/160105-4.pdf
〇ＪＲ東日本
北海道新幹線開業に伴うおトクなきっぷの設定および
2016年３月ダイヤ改正に伴うおトクなきっぷの見直しについて
http://www.jreast.co.jp/press/2015/20160102.pdf
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個人的な考えで恐縮なんですが、

北海道新幹線の真価は「冬期間」なのかなと

思います。

これまで新千歳空港などの大雪で、

飛行機が運休した時、

多くの旅行客が足止めをされ、

ＪＲはものすごい混雑で積み残し・・・、

そんな状況もありました。

北海道新幹線が道南まで開業したことによって、

札幌までの列車も増発され輸送力は向上します。

所要時間こそ記録的に短縮しませんが、

まだ、堅固たるものではありませんが、

非常時の「それなりに太くなった」

「代替ルート」が１本出来たことは、

大きいんじゃないかと思っています。
（個人的には飛行機嫌いということも・・・）

旅行の行程などの条件が合っていれば、

例えば旅行会社のＪＲ＋宿泊プランなどを

使うことも「あり」かなと思います。

しばらくは「開業記念」のムードに乗って、

通常の往復交通費分でホテル１泊分が

付いた金額のものもあるかと思います。

先月、家族が東京に行った際、

札幌から往復ＪＲ＋都内（日本橋）１泊の料金が、
（行き：昼間移動、帰り：はまなすＢ寝台）

ほぼ通常の往復交通費くらいだったこともあり、

そのフリープランを使ったぐらいですから・・・。

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