2020年05月12日
先生用のトイレ
中学生の頃、友人が「やばいもれそう。そこの先生用のトイレ行ってくる」と言って入ってしまった。
先生用のトイレに生徒は入れないお約束だったので、チキンな自分は外で待っている事にした。
驚かそうと、柱の陰に隠れトイレの様子を伺っていた。
しばらくして友人は戻ってきた。
「わっ!」なんてやったがノーリアクション。さらに不機嫌。
「…ああいういたずら、やめてよ」…ええっ?
「トイレのドアをコンコン叩いたでしょ。声かけても返事しないし」
チキンな自分は先生用トイレに入ってません。トイレには誰も入っていきませんでした。
「人が入ってなければドアは開いてんだから、わざわざノックするなんて絶対あんたのいたずらでしょ。
それに、ドアの隙間から見えたんだから、黒い影。あんたのカーディガンの色みたいな」
私ではない、と訴えたのですが取り合ってもらえず、自分ひとり事の不可解さにしばらくガクブルしていました。
でも大人になった最近、あれは私だったのかも、とも思える。
だってそのとき、私は本当は中に入って「コンコン」といたずらしてみたかったのですから。
<感想>
こういうのも生霊になるのかな?
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posted by kowaidouga at 09:05| 超怖い話(奇妙編)