2020年03月15日
半分透けてる
霊をよく見るという友人との、電話でのやりとりです。
本題の用件が済んだ後の会話。
友人「そういや、この前久々に見ちゃったよ。幽霊」
オレ「ほぉー。どんなどんな?」
友人「んーと、仕事が外回りの日だったんだけどさ。横断歩道を信号待ちしてたんよ」
オレ「車じゃなく、歩き?」
友人「うん。電車の方が得意先に早く着くから。
それでね、道路を挟んで向こう側にも信号待ちの人が沢山居るわけさ。
そん中に居るんだよねぇ、しかも俺の真ん前」
オレ「え? 人いっぱい居るのに判んの? 『幽霊だ』って」
友人「うん、そん時はね。だって半分透けてんだもん」
オレ「あー、それじゃ判るわ」
友人「でさ、信号変わったから、みんな渡り出したんだけど、
案の定つーか何つーかその幽霊も歩き出したんだわ。俺に向かって一直線に。
うわーって思って必死に斜めに進んだね、人を掻き分けてさ。周りの人達の視線が痛かったよ」
オレ「な〜んだよ。人たくさん居るんだろ? なにビビってんのさw」
友人「いやいや、つーかね、内臓はやっぱパスなわけで」
オレ「はい?」
友人「内臓だよ内臓。胃とか腸とか心臓とか」
オレ「ナニヲ トツゼン イイダスンダネ チミハ…」
友人「半分透けてるって言っただろ? 内臓だけ透けないで赤いまんまなの」
オレ「あ…半分て…そーゆー意味だったのね……」
<感想>
お医者さんが見たら、何が死因かわかるだろうか?
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posted by kowaidouga at 09:05| 超怖い話(奇妙編)