2007年06月02日
●漢字の書き間違い
今日は漢字の勉強にお付き合いください。
間違いやすい漢字:
写真はイメージです。
パセリ倶楽部より拝借いたしました。
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先生の家をほうもんするの「ほうもん」は「訪門」ではなく「訪問」です。
家の門を訪れるのではありません。
「訪」も「問」も、人をおとずれる、たずねるの意味です。
「私のせんもんは数学です」の「せんもん」は「専問」ではなく「専門」です。
学問を連想して、「専問」と勘違いをする場合があります。
読みが同じで字形も似ている場合、つい迷いますね。
「貨幣」と「弊害」の「へい」は違います。
「貨幣」の「幣」の下の部分「巾」は布の意味です。
供え物として布が納められたことに由来します。
のちに財貨を用いるようになって、「貨幣」となりました。
「弊害」の「弊」は悪いという意味です。
「一緒」と「諸国」の「しょ」も違います。
「緒」は「いとぐち」のことで、「一緒」は糸端を結びとめて一つにする、
というのが原義です。
「一諸」と書き間違える人がいますね。
字形が似ているだけでも迷います。
「墜落」と「堕落」の「らく」も違います。
「洒落」と「飲酒」の「しゅ」も違います。
同音異義語の場合も注意です。
「精算」と「清算」の「せい」は違います。
「運賃を精算する」の「精算」は、くわしく計算するという意味です。
「過去を清算する」の「清算」は、きれいに決まりをつけるという意味です。
「解答」と「回答」の「かい」は違います。
答案用紙に書くのは「解答」、ですから「解答用紙」といいます。
アンケート、要求に対する答えは「回答」です、
「回」は、「かえす」という意味です。
「かげが薄い」の「かげ」は「影」と書きます。
「人影」「影を踏む」の「かげ」とおなじです。
「かげで操る」の「かげ」は「陰」と書きます。
「物陰」「陰に隠れる」の「かげ」とおなじです。
「気があらい」の「あらい」は「荒い」と書きます。
「きめがあらい」の「あらい」は「粗い」です。
「荒い」は激しい、乱暴という意味。
「波が荒い」「金遣いが荒い」などといいます。
一方、「粗い」は、ざらざらしている、おおざっぱ、という意味で、
「手触りが粗い」「細工が粗い」などと書きます。
以上、西谷裕子さんの、にほんご診断を参照しました:
http://astore.amazon.co.jp/nishitaniyuko-22
では。
2007.06.02