2007年07月20日
●パッククッキング
《目からうろこ・の調理法・パッククッキング》
ヘルシーで注目されている調理法『パッククッキング』をご存知でしょうか。
真空低温調理の研究家川平秀一さんが考案した家庭で出来る
簡単真空調理法を、主婦の視点から、より生活に即した形で提案されて
いるのが「パッククッキング」です。
画像はすべてイメージです。
WebSite:パッククッキングより拝借いたしました。
これは、ご飯やおかずをポリ袋に入れて空気を抜き、
炊飯器や湯沸しポットを使い仕上げる調理法です。
この調理法に必要な調理器具は炊飯器、電気湯沸しポット、
それにポリエチレンの袋(ポリ袋:スーパーのロールポリ袋が最適!)
例えば炊飯器でカレーライス一人前を作ってみましょう:
1.通常にご飯を炊くように、炊飯器の内釜に、お米1合とそれに見合った
水をいれます。
2.豚肉のこま切れ50g、ジャガイモ50g、タマネギ30g、ニンジン20g、
カレールー1個、そして水を60ccを一緒にポリ袋にいれます。
3.ポリ袋を炊飯器の中に、お米と一緒に入れる(ポリ袋はしっかりと空気を抜き、
根元ではなく、上のほうで固く結び、そして食材が均一になるよう、できるだけ
薄く広げておく)
以上で、ご飯が炊き上がると同時にカレーも出来上がります。
炊飯器を使ったパッククッキングでは、「ベーコンポテト」「かぼちゃの甘露煮」
「魚の蒸し煮」「鶏肉とダイコンの味噌煮」「ロールキャベツ」など、さまざまな種類の
調理が可能です。
こんどは、湯沸しポットで焼きそば一人前を作ってみましょう:
1.焼きそばめん1玉に、カット野菜150g、ベーコン40g(約2枚)、ミニちくわ半分、
それと、焼きそばについている液体ソースを一緒にポリ袋にいれる
(ソースが粉末の場合、大さじ1の水を加えておく)
2.ポリ袋の上から手で麺をもみほぐすようによく混ぜ、沸騰した電気湯沸しポット
(タイマーの突いたもの限定)にいれて、20分沸騰させ、出来上がり。
(調理上のポイント)
1.ポリエチレン袋は、マチのないものを使用する。スーパーのロールポリ袋が最適!
2.食材は厚さが均等になるように平らに入れる。
3.調味液は最小量にして薄味に仕上げ、好みに応じて食べる時に調整する。
4.調理中の蒸発がないので、塩分・糖分は最小限で調味は十分!
5.しっかり空気を抜いて、袋を結ぶ時には出来るだけ袋の口に近い部分で結ぶ。
6.加熱すると袋が膨張するので、遊びの空間を作ることがポイント!
(袋内が95度以上になると真空袋内の水分や、食材内に含まれている水分が
水蒸気になり、空気は膨張して、袋に遊びの空間がないと、破裂することがあります)
7.炊飯器の中に遊びの空間がないと、蓋が開いてしまうこともあるから気をつけて。
8.味醂やアルコール(酒・ワインなど)を調味液に使用する場合は、
一度電子レンジで加熱し、煮切って使用する。(揮発し、袋が膨張して破裂する
ことがあるから)
9.肉・魚のたんぱく質が多いものやでんぷんが多いものは、さっと水の中を
通してから袋に入れる。(水に通さないとひっついてしまう。また、パッククッキング
では、アク取りが出来ないので、アクが出るのを少なくさせる効果もあるから
忘れないこと)
10.炊飯器は、5合炊き以上のものを使用してね。
(3合炊きのものでは、容量が小さくて蓋が開いてしまうから使わない)
『パッククッキング』では、食材が煮くずれしにくく目減りしないことや、
蒸発が少ないため調味料を少なくすることができ、減塩につなげやすいなどの
利点があります。
そして、ゆっくり加熱するため、肉類やイカ、海老等はパサつきにくく、
しっとりと仕上ります。
最後に、「パッククッキング」は、電気機器メーカーが認めた調理法ではありません。
あくまで自己責任のもとで、安全性には十分に配慮して行わなければいけません。
以上、長くなりました。
ゴメンなさい。
参照Webサイト:
コラム(なでしこ通信)
http://www.hyoei.ac.jp/cooking/column_n/colum93.html
参考文献
tabedas[タベダス]2004年10・12月号
パッククッキング基本レシピ43
パッククッキング応用レシピ88
発行人 松井 省吾・発行所 (有)風人社
購入は直販:03-5800-5949
書籍⇒「自炊力革命 オヤジたちは家庭内自立をめざす」
電気ポットとポリ袋を使った、誰にでもできる家庭版真空調理(パッククッキング)は
自炊率をアップさせ、家庭と高齢社会を救う魔法の杖。
パッククッキングの基礎知識や焼きそば、蒸しパン、カレーライスなどのレシピを紹介。
http://tinyurl.com/2jjvpq
参考になるWeb⇒パッククッキング