2017年08月31日
育児がグッと楽になる。正しい叱り方と怒り方。
夏休みも、もう終わり!
穏やかに笑って過ごしたかった夏休み・・・
でも、ついつい怒ってしまったり、毎日毎日同じことを注意したり・・・
怒るってパワーがいりますからね。
毎日一緒に長い時間いると、ついつい口うるさくなってしまう事ってありますよね。
そこで、こんな疑問。
子供にとって良い怒り方って?あるの?
怒るのと叱るのって何が違うの?
怒り方やしかり方、言葉の掛け方を学ぶと、育児がグッと楽になっちゃうだけじゃなく、子どもを伸ばす事にもなるんですよ。
怒り方と叱り方の違い
≪叱る≫と≪怒る≫ことは、一見同じような事のようですが、両者は全く別物です。
≪叱る≫とは、親が感情的にならずに、子供がスムーズに自立出来るために、アドバイスをしたりサポートしたりする事です。
社会のルールやマナーを子供の自立を促すサポート役として、子供のしつけの為に叱るのだと言う意識が大切です。
≪怒る≫とは、子供が親の思い通りに行動しないなど、思い通りにならない事で、イライラし感情的になる事を言います。
怒りは、親の感情が中心なので、子供の成長の為の叱りとは全く別物です。
叱ってる?怒ってる?
叱っているつもりが、怒ってしまっている人は沢山います。
子どもは、まだまだ感情や要求をコントロールできないものです。
少しづつ成長しながら学んでいる途中なのだと考えましょう。
大切なことは、親が子どもの目線に立ち、手本になりながら感情や欲求のコントロールのしかたを示していくことです。
これをしつけと言います。
子どもが自分で、今するべき行動や優先順位を考え、自分の感情や要求をコントロールできる判断力を持つことが、しつけの最終的な目的です。
そのため、大人は子供のサポート役であることを意識する事が大切です。
その中でも、やってはいけない𠮟り方、それは子どもに対して「〇〇をしなさい」「〇〇した?」「〇〇してからにしなさい」など、子どもに対して的確に指示・命令をしながら叱る事です。
この叱り方をしていると、子どもは自分で考える事をしなくなり、指示がでるまで待つようになり、結果的に自立を遅らせてしまいます。
何も言わずに、子供が自ら考えて行動したり要求したりできるようになる為には、大人は時に我慢して何も言わずに見守る事も大切です。
怒りそうになった時の、思い出しポイント5!!
1.ダラダラと言い続けない
もう、何でこうなの!ああなの!だいたい昨日から・・・など、ダラダラと言い愚痴を言い続けるのはやめましょう。
2.なぜ叱られているのかを伝える
子ども自身がなぜ叱られているのか、理由をはっきり伝える事が大切です。
これをしていないと、また同じことをしてしまい、結果的に親のストレスとなります。
3.怒鳴る・叩くは絶対にしない
怒鳴る事も叩くことも、親のストレスを子どもにぶつけているだけです。
また、ストレスをぶつけられた子どもの方もストレスを感じ、逆効果になります。
4.他の人からの注意は、親であるあなたへの評価ではない
他の人から子どもが注意をうけると、自分への非難・否定と捉えてしまいがちです。
問題を起こしたのは子ども。これは子供の問題なのです。
自分と子どもを切り離し、冷静になれば怒鳴ったり叩いたりしなくなります。
5.一度で学習できないのが子ども
一度で学習できないのが子どもです。その大前提を忘れると、ついカッと感情的になってしまいます。
しつけは子どもとの根気比べです。
何度も、何度も、何度も言い続ける事、そして時には口を出さずに見守る余裕が必要です。
簡単、5つの叱り方ポイント
1.子どもと同じ目線で、子どもの目を見て、ゆっくり叱る
ほめるときと同様に、子どもと同じ目線でゆっくりと叱ることが大切です。
2.理由をきちんと説明して叱る
どうしてやってはいけないのか、なぜやらなければいけないのかを説明しましょう。
子どもにとって、周りの状況を判断する事や、この後の予定などを考える事はとても難しい事です。
「他の人に迷惑をかけるからやってはいけない」「出かける予定があるから、急いで準備をしなくてはいけない」など、なぜなのか理由をきちんと説明することが大切です。
3.叱るタイミングが重要
悪いことをしたら、なるべく早く子どもを叱る事が大切です。
しかし、子どもにもプライドはあります。
人前で叱って恥をかかせること、怒鳴る事は絶対にしてはいけません。
そんな場合は、少し人気の少ないところに移動するなどして叱るといいでしょう。
4.子ども自身の言葉で反省させる
子どもに≪なぜ、そうしたのか≫、≪なぜ、そうしなかったのか≫など説明させ、それがなぜいけないのか、これからどうするのかを、子ども自身の言葉で話させましょう。
そして、子どもが自分なりに考え答えたことを、まずはほめてあげてください。
その後に、もし間違っている事があれば、≪でも〇〇だと、こうなっちゃうよね≫など、子どもが想像しやすい言葉で訂正してあげてください。
5.叱ったその後が大切
叱った後、また同じことで叱らない様に子供をフォローする事が大切です。
できなかった事をもう一度しないためにも、親がしっかりフォローしましょう。
例えば、前回スーパーを走りまわって叱った場合、その後スーパーに出かける際には、「前は走り回って叱られちゃったけど、今日は大丈夫よね。」と出かける前に、声かけをしておくと良いでしょう。
この時、「前はスーパーで、何で叱られちゃったんだっけ?」と聞いて子どもに答えさせるのも良いでしょう。
まとめ
叱るのはとてもパワーのいる事です。
毎日、毎日、同じことで叱っていると、叱っている方が滅入ってしまう事もあります。
しかし、上手に叱る事で、少しづつですが子供の自立を促すことができ、結果的に育児がグッと楽になります。
ほめて育てるなどの育児が注目された事もありましたが、叱る事は子どもに諭す事であり、子供の自立の為に大切な事です。
ただ、一度では理解できないのが子供。
理解できても、またすぐ忘れてしまうのも子供。
だからこそ、何度も、何度も、何度も、伝え続ける事が大切です。
そして、叱る前に一度子供の様子をジッと見て、何をしているのか、なぜそうしているのかをじっと観察してみるのも大切です。
ちょっと見守る事で、子どもが自発的に考え、行動できるようになる事は沢山あります。
ついつい口が出てしまいますが、子どもが自ら発するを待つ忍耐力も時には大切です。
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